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永遠の片想い [2004年 レビュー]

永遠の片想い」(2003年・韓国)

 『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョン、『ブラザーフッド』のイ・ウンジュ、『ラブストーリー』のソン・イェジンという、韓国映画の人気スター3人が揃った恋愛映画。
 途中まではまるで少女漫画のように明るい(けど何かありそうな)展開で、後半からは主役の過去と背景が次々明らかになり、それまでのほんわかムードから一転、意外な展開を見せていく…。
 
 この作品には泣かせる恋愛映画としていろんな仕掛けが施されているんだけど、それがあまり効いていません。
 フックが効いていない理由は「登場人物の設定にリアリティがないこと」。
 「猟奇的な彼女」が優れていたのは、どこにでもいる大学生の男の子と、悲しい恋愛を経験して過去を断ち切れていない女の子という無理のない設定で、かつ全体的には今風でありがちな展開が続くからこそ、伏線も効いたし劇的でロマンティックな結末が感動的だったのだ。
 しかし「永遠の片想い」は悲恋物語定番中の定番とも言える設定が、途中観客にある程度の想像をさせてしまい、想像の域を出ない結末がいくつかの伏線や気の利いた台詞をパンチのないものにしてしまっている。
 その問題を解消する方法はいくつかあったと思う。
 編集如何ではもう少し感動的な作品に仕上げることが出来ただろう。
仮に巧い編集を施しても100点満点で70点くらいまでにしかならないだろうけれど。

 
ところで「ラブストーリー」のときも指摘したけれど、この作品のスタジオ照明もかなり悲惨だ。韓流のスタジオ照明なのかもしれないがまったく頂けない。またヘアメイクの技術も未熟。

 
そう思うと「猟奇的な彼女」は本当に良く出来た作品だと改めて感心するねぇ。

永遠の片想い

永遠の片想い

  • 出版社/メーカー: タキコーポレーション
  • 発売日: 2004/12/03
  • メディア: DVD

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コメント 2

こんにちは。
コメントありがとうございました!!

ストーリーが可愛くって女の子向きかな~って思いましたよ。
初恋の相手が女の子って、男性には理解できないのでは?(笑)
あと主人公の妹のエピソードが最後までナゾなままでした。
あれって一体…。
by (2005-04-30 09:26) 

ken

まるで少女漫画のような展開ですね。まさしく女の子向き。
主人公の妹? きっと写真に繋がる伏線だったのでは?
よく覚えてませんけど(笑)。
by ken (2005-08-05 17:37) 

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