二重誘拐 [2004年 レビュー]
「二重誘拐」(2004年・アメリカ) 主演:ロバート・レッドフォード、ウィレム・デフォー
裕福な暮らしをする「人生の成功者」が、会社をリストラされて公園の管理事務所に勤める「平凡な男」に誘拐される。
裕福な暮らしをする「人生の成功者」が、会社をリストラされて公園の管理事務所に勤める「平凡な男」に誘拐される。
しかし「平凡な男」はある人物に頼まれて「人生の成功者」をとある場所まで運ぶだけだと言う。
一方、夫を誘拐された妻は捜査にあたるFBI捜査官とのやりとりの中で、夫に愛人がいることを知らされる…。
この文章を読むと面白そうだよね。書いた自分でもそう思う(笑)。だけどそう単純じゃないのがこの映画の泣きどころなんだな。
原題は「THE CLEARING」。単純に言うと「清掃」とか「撤去」って意味だけど、森林内の開墾地、空き地という意味もあるそうです。
うん、確かに主役の2人は森の中を延々歩いてる。だけどそれがどういう意味を持つかと言われると、僕は説明できない。
僕がこの映画の真意を理解できない理由は、【被害者と犯人のやりとり】と【主を誘拐された家族】という2つのシチュエーションのカットバックで構成された映画なのに、この2つは時間の流れ方が違うんです。
例えば、山の頂上を目指している犯人と被害者はひたすら山を歩いている。きっと頂上にたどりつくまでに6時間もあれば済んでしまうはずなのに、夫の身を案じる家族たちは何日も何日も犯人からの連絡を待っている。
例えば、山の頂上を目指している犯人と被害者はひたすら山を歩いている。きっと頂上にたどりつくまでに6時間もあれば済んでしまうはずなのに、夫の身を案じる家族たちは何日も何日も犯人からの連絡を待っている。
こんな編集が気持ちいいわけないんです。気持ち悪い以上に意味が判らなくなる。
ただ、設定と別に面白かったのは愛人の存在を認めてからの妻の行動。
これはエンディングにも関わってくることなのだけど、夫の過ちをどうすれば許すことが出来るのか、というテーマが裏にあるような気がして、ここはかなり興味深く観ていました。この映画を見た誰かとじっくり話したい気分です(笑)。
先程、「二重誘拐」のDVDを見終わりました。
誘拐された人たちと、奥さんたちとが交互に話が流れて、しかも時間の流れが違うのが、今思えば面白いと思いました(実は、何日も野宿してるのだろうと思ってました)。そのせいで、奥さんが身代金を渡したあとの何分かは、もうドッキドッキして後ずさりしながら見てしまいました。これだから、サスペンスは嫌いで、好きで、見ちゃうんですよねっ
語る人がいないので、語ってしまいました。では、御機嫌よう。
by Flo (2009-05-01 13:16)
ちょっと通向きの作品でしたよね。
年に何本も観ない人には、かなり難解な作品だったと思います。
キャスティングが豪華だっただけに、もうちょっとなんとかならんかと思いました。
by ken (2009-05-01 23:30)
タイトルがわからなくて検索したところ、この映画に引っかかるコメントは酷評ばかり。
でも私にはなぜか思い出してしまう映画でした。
まさにKENさんと同じ感想で、愛人の存在を認めてからの彼女の行動。それこそがこの映画の裏のテーマ(ある意味本テーマ)なのでは?
と思えたからです。
日本語タイトルに騙された方はお気の毒ですけどね・・。
by misa (2009-06-25 14:35)
旧い記事にコメントありがとうございます。
この映画は邦題によって見方を変えられてしまう悪しきパターンでしたねえ。
by ken (2009-06-26 12:25)