皇帝ペンギン [2005年 レビュー]
「皇帝ペンギン」(2005年・フランス) 監督:リュック・ジャケ
野生動物のドキュメンタリー映画と言えば、近年では「WATARIDORI」(2001)と「ディープ・ブルー」(2003)が有名だ。
フランスではその「ディープ・ブルー」を超えて大ヒットした、と言うのが日本公開時の売り文句になっていて、僕の周りにも割と早い段階で劇場に足を運ぶ人たちがいた。けれどどういうわけか「あれは観に行った方がいい!」という声はほとんど聞かなかった。それよりも「NHKとかでやるドキュメンタリーっぽかった」と若干否定的なウワサが先行していたくらいだ。
映像は皇帝ペンギンの夫婦が子供を産み、育て、子供と別れるまでを追っている。
観たこともない映像もいくつかあるし、知らない事実も2、3ある。でもただそれだけなのだ。
全体的な感想を言うと、「ゆるい」。
結婚相手を見つけられなかった雌。
産んだ卵を凍らせてしまった若い夫婦。
ヒナを凍死させてしまった母。
そんな映像が撮れているのに監督は一組の夫婦の話に固執し過ぎてる。ちょっとアタマを使えばもっと劇的な物語に出来るのに、とにかく作り込みが甘いのだ。
撮影したフィルムを全巻スタジオジブリに渡したら、もっと違う作品に仕上がってくるんじゃないかと思います。きっと泣ける話に仕上がってくると思うよ。ただしフィルムは1コマも使われず、アニメになっちゃうかも知れないけど(笑)。
「WATARIDORI」「ディープ・ブルー」と比較すると弱点もある。
まず「皇帝ペンギン」はホントに皇帝ペンギンだけの話だ。「WATARIDORI」にはいろんな鳥が出てきたし、「ディープ・ブルー」にはいろんな海の生き物が出てきた。
「WATARIDORI」は鳥と並んで飛ぶ空撮がメインだったし、「ディープ・ブルー」は観たこともないような海の中の映像が沢山あった。
「皇帝ペンギン」は南極ではあるけれどただの陸地だ。そんな要因もあって「NHKとかでやるドキュメンタリー」程度に見えるのかも知れない。
よほど観るものが無くて困ったときには良いかも知れません。
個人的には「WATARIDORI」も「ディープ・ブルー」もメイキングが観たくてDVDを買ったのですが、コイツは買いません(笑)。
野生動物のドキュメンタリー映画と言えば、近年では「WATARIDORI」(2001)と「ディープ・ブルー」(2003)が有名だ。
フランスではその「ディープ・ブルー」を超えて大ヒットした、と言うのが日本公開時の売り文句になっていて、僕の周りにも割と早い段階で劇場に足を運ぶ人たちがいた。けれどどういうわけか「あれは観に行った方がいい!」という声はほとんど聞かなかった。それよりも「NHKとかでやるドキュメンタリーっぽかった」と若干否定的なウワサが先行していたくらいだ。
映像は皇帝ペンギンの夫婦が子供を産み、育て、子供と別れるまでを追っている。
観たこともない映像もいくつかあるし、知らない事実も2、3ある。でもただそれだけなのだ。
全体的な感想を言うと、「ゆるい」。
結婚相手を見つけられなかった雌。
産んだ卵を凍らせてしまった若い夫婦。
ヒナを凍死させてしまった母。
そんな映像が撮れているのに監督は一組の夫婦の話に固執し過ぎてる。ちょっとアタマを使えばもっと劇的な物語に出来るのに、とにかく作り込みが甘いのだ。
撮影したフィルムを全巻スタジオジブリに渡したら、もっと違う作品に仕上がってくるんじゃないかと思います。きっと泣ける話に仕上がってくると思うよ。ただしフィルムは1コマも使われず、アニメになっちゃうかも知れないけど(笑)。
「WATARIDORI」「ディープ・ブルー」と比較すると弱点もある。
まず「皇帝ペンギン」はホントに皇帝ペンギンだけの話だ。「WATARIDORI」にはいろんな鳥が出てきたし、「ディープ・ブルー」にはいろんな海の生き物が出てきた。
「WATARIDORI」は鳥と並んで飛ぶ空撮がメインだったし、「ディープ・ブルー」は観たこともないような海の中の映像が沢山あった。
「皇帝ペンギン」は南極ではあるけれどただの陸地だ。そんな要因もあって「NHKとかでやるドキュメンタリー」程度に見えるのかも知れない。
よほど観るものが無くて困ったときには良いかも知れません。
個人的には「WATARIDORI」も「ディープ・ブルー」もメイキングが観たくてDVDを買ったのですが、コイツは買いません(笑)。
ん~。
どうしよう。別なブログでこの映画を絶賛していて
ちょっとみてみようかなと思っていたのですが。
そのどちらに私の感想がなるのかも含めて
この映画は見てみようとおもいます。。
by ecco (2005-12-18 13:18)
ペンギンはかわいいと思う
昨日ふ~と見ると棚にしこたまあったけど。借りなかった。
ディープ・ブルーで、恐い・・・恐いよ~と思い
なんとなく、動物ものが苦手になりました
色綺麗♪自然は偉大ですね~
by keiko-nari (2005-12-18 16:24)
フランス(日本)版とアメリカ(イギリス)版ではナレーションが違うようです。
わたしが見たのはモーガン・フリーマンが一人で淡々とペンギンの生態について説明するバージョンでした。
こちらは、もっとNHKのドキュメンタリー番組やDiscoveryチャンネルに近い感じでした(笑)。
by ミホ (2005-12-18 21:33)
>eccoさん
ぜひぜひご覧になって感想を聞かせてください。
絶賛する人がいていいんです。沢山の人が感動した映画なんだもん。
nice!ありがとうございます。
>keikoさん
ディープブルーのような怖さはありません。大丈夫よ。
nice!ありがとうございます。
>ミホさん
バージョン違いには興味があります。
日本版にはものすごく違和感を感じたんですよねえ。
by ken (2005-12-19 19:52)
TBさせていただきました。
私はこれはどっちつかずな作品やなと思います。
ドキュメンタリーかおとぎ話か。
観たのが日本語吹替え版だったので、字幕版も観たいんですが、
むしろ、せりふ消して観たい気がします。
by 蓮花 (2005-12-19 20:20)
あーセリフ無しで観るってのもひとつ手かも知れませんね。
うんうん、それはいいかも。
でもノイズがなくなるのは寂しいな。ペンギンが雪を踏む音とかは聴きたいぞ。
by ken (2005-12-20 00:30)
フランス版を観ましたけど、皆さんおっしゃる通り、映画というより
TVの動物シリーズ番組みたいですね。それにしても不思議な生き物。
皇帝ペンギンの赤ちゃんが妙にかわいいし、
真剣にギャグみたいに転ぶ彼らの姿が愛くるしかったかな。
まぁ、のんびり無目的に観たのが良かったです。いろいろ勉強になりました。
by po-net (2005-12-20 23:04)
「ギャグみたいに転ぶ」にnice!です(笑)。
本当にそうでしたね。
by ken (2005-12-21 00:26)
はじめまして。
あたしはコレ、わざわざ映画館まで観に行きました。
「何かと比較してどうこうという類のモノではない」というのが率直な感想でした。人間が出演する映画には辛口でも、動物モノにはめっぽう弱い自分がいました^^;
by えみる (2005-12-21 00:50)
えみるさん、ようこそ。
動物モノに弱い気持ちも分かりますが、いやらしいオトナの僕は
カメラのこちら側に沢山の人間がいることも知っちゃってるもんですから、はい。
すいません(笑)。
by ken (2005-12-21 12:30)
やっと見ました。
いや~kenさんと同様。
これみなくてもよかったです。
私の場合。
ツクリモノだとわかっていても動物モノで泣きまくるんですが
これ感動するところなかったです。
by ecco (2006-03-11 13:38)
最初の投稿から3ヶ月…やっと観ましたねえ(笑)
そうですか、僕と同様の感想になっちゃったんですね。それは残念です。
次はオススメの20本を踏破してください!
by ken (2006-03-11 17:49)