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風と共に去りぬ [2006年 レビュー]

風と共に去りぬ」(1939年・アメリカ) 監督:ヴィクター・フレミング 脚本:シドニー・ハワード

 2006年の1発目にこの映画を(しかも初見)観ようと思ったのは、①正月休みじゃないと4時間もある映画を観ようと思わない。②いい加減「え、風と共に去りぬですか?いや~実はまだ観たことがなくて…ハハハ~」と弁明するのにも飽きた。という少々後ろ向きな理由が先に立つのですが、なにより今年もこのブログを続ける以上、コイツを観ておかなきゃ今後支障を来たすんじゃないかって恐怖感があったわけで(やっぱり後ろ向き)。
 で、観てみた率直な感想を述べるなら、「おーい、ちょっと待てーい!」の一言。
 1939年製作の映画を2006年に観ておいてあれこれ突っ込むのもどうかと思いますが、まあいいじゃないですか。今年最初のレビューですから気合入れて書きますよ。
 というわけでこの先、完全ネタバレ長文レビューです。
 
 「おーい、ちょっと待てーい!」はエンディングで思わず口をついて出たツッコミ台詞なのですが、その説明は後でするとして、この映画を観終わって抱いた最大の疑問は「なぜこの映画が日本でも“不朽の名作”ともてはやされているのか」という点です。
 あのね、アメリカでそう評価されるのはイイと思うんです。なんたってアメリカ映画なんだし。でも日本人は南北戦争時代のアメリカの歴史に何の思い入れも無いでしょう?例えば南北戦争(1861~1865)の時代、日本では明治新政府が江戸幕府勢力を一掃した戊辰戦争(1868~1869)が起きているんですが、この近代日本の礎となった歴史的な大事件に関心を持っているアメリカ人がどれくらいいるでしょうか。僕はきっと1000人に1人もいないと思います。ということは「その逆もまた真なり」じゃないでしょうか。
 昭和30年代後半のぬくぬくとした日本に生まれた僕は、京都議定書の受け入れを拒否する今のアメリカの事情には興味あるけど、遠い昔の奴隷解放だとか、経済格差による南北の軋轢だとか、そんな過去のアメリカの事情なんてどうでもいいんです。そんな僕がのほほーんとした気持ちでこの映画を観たもんだからエンディングでソファーから転げ落ちそうになった。僕が「おーい!ちょっと待てーい!」と突っ込んだ理由は「南北戦争のことをよく知らずに観たオレってただのバカじゃん」と驚いちゃったからなんです。そしてすぐさま先の疑問が浮かんで来た。
 「なんでこの映画が日本でも“不朽の名作”って言われてんの?」
 それとも南北戦争に詳しくないのは実は僕だけで、他のみんなはちゃんとこの戦争の意味とか意義を知ってるのかしらん。…なんて疎外感を味わってみたりして。早い話、「南北戦争を知らずしてこの映画を語るなかれ」と僕は思ったわけです。

 スカーレット・オハラの半生は南北戦争を背景にしていないと、ただのろくでもない女の話になっちゃいます。愛した男に振り向いてもらえないからと言って、愛してもいない男と3度も結婚するなんていくらバツイチの僕でもそれは許しません(笑)。それと金に固執し過ぎててゲンナリ。
 もっと驚いたのはレット・バトラー。チョビひげ生やしたみのもんたかと思いました。しかも超アブラギッシュ。そんな男に誰が惚れるねん!やっぱ金か?金!(笑)
 いや、真面目な話をすると僕は「禁断の愛をまっとうしようとする2人の物語」かと勝手に解釈していたのでこんなツッコミだらけになってしまうのです。すいません。

 「不朽の名作」という評価に関してはもちろん分からなくもないんです。僕も子供じゃないしさ。
 なんたってスケールがすごい!プロダクションデザインも衣裳も照明もエキストラも半端じゃないです。特に僕が驚いたのはスカーレットが負傷兵の山となった場所を歩くシーン。これは「ひまわり」(1970年・イタリア映画)のエンディングを髣髴とさせる圧巻のズームアウトでした。
 とにもかくにもこの映画を観ずしてハリウッド映画は語れないと言う意味において、素通りできない映画であることは間違いないと思います。いずれにしても南北戦争の背景をもう少し勉強して、来年のお正月辺りにもう一度観ようかな(笑)。

 結論。
 映画マニアを自負するなら観ておくべし。映画産業が話題になったとき欠かせないアイテムであることは間違いありません。

風と共に去りぬ

風と共に去りぬ

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2005/11/18
  • メディア: DVD

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蓮花

待ってました!kenさんがこれを見終わるのを!
世の映画評論家の方々から「だからド素人は困るんだ」と言われても、スカーレットに全く感情移入できないんです。
私は小学生の頃、20歳過ぎ、そしてほんの3年ほど前と3回観たのですが、
前2回はやはりお子ちゃますぎたんですね。
スカーレットのアシュレイに対する執着はストーカーかと。いくら振られても「いいえ、彼は私を愛してる」と思いこんでるし。
しかもこのアシュレイ、そんなにいい男か?
レットは足蹴にされてもスカーレットを深く深く愛していたのに、
それに気づこうともしない女。
衣装や時代背景、カメラワークの素晴らしさはもっともなのですが、
とにかくこの「スカーレット」がどうも往生際の悪い、育ちはいいが頭の悪い女に思えて仕方ないんです。
南北戦争により落ちぶれた大地主の娘とはいえ、女の生き方として
これが壮大なラブ・ストーリーとは、私はどうしても思えない。
私がヘンなんでしょうか???
by 蓮花 (2006-01-12 20:19) 

瑠璃子

一応擁護派、というのかな。そういう立場で書かせて貰います。
この映画って南北戦争もそうですけど、プラス公開当時の時代背景も換算していかないといけないと思うんですよね。直裁にいえば女性解放、フェミニズム的視点で、ということですが。(そういう意味では当時は画期的だった「制服の処女」なんて映画も今の視点で見れば意味の解らない話しになるでしょうね。「噂の二人」も)
おかしいという意見もあるでしょうが、あえていえば女性のための映画、という気がしますね。男性ではなく女性が「萌える」要素がたくさんある。南部の大金持ち、美女、男が言い寄るが、自分はツンデレで、強引にねじふせるような男に惹かれつつ、そんな自分が解ってはいるが、正反対の男に目がいってしまう、まさにメロドラマ。小池真理子が描く小説のような展開。女性は多かれ少なかれこういうメロドラマ要素に弱い部分がいっぱいあるわけですよ。だからこそ「君の名は」が女湯をからにする訳です。
先ほどのフェミニズム的な視点というのは、当時の女性は選挙権が当たり前の現代とは違い、結婚相手も自分でなかなか選びにくい、ましてや働くなんて、という偏見が日米双方ともにまだまだ根強かったのではないでしょうか。
戦後、この映画をみた、特に日本の女性は新しい時代を目の当たりにするような思いがしたことでしょう。自分で金を稼ぎ、家族を養おうとし、そのためには結婚相手すらも自分で選ぶ。子供を亡くし、愛した男に去られた後でも、自分を育み育てた土地とともに生きようとする。時代に取り組み格闘した女の一代記ですね。
私はこのスカーレット・オハラという女性の裏の部分があのブランチ、奇しくも同じヴィヴィアン・リーが演じた女性になるのではないかと思ってます。
by 瑠璃子 (2006-01-12 22:58) 

snorita

ワタシも一票。もうちょっとミーハーなんですけど。
まー、原作は女にとって「ワタシ、うっとり」的な昔ながらの小説なのですよね。
ストーリーも、出てくる人間も豪快(いや、強引)、きれーなお衣装(ドレスやコルセットですよ、ね)、ゴージャスな設定、舞踏会やダンス、アシュレイとレッドという対極にある♂をモノにするべく貪欲な駆け引き、そして思い道理にならん歴史の潮流(べつに南北戦争でなくてもいーんですよ、きっと)にも翻弄、ラストのシーン、まだこのオンナはやってくれる!との熱い気持ちをつなげながら「Fin」。赤毛のアンや若草物語なんかの少女小説に入れ込んだ小学生が、中学にはいると必ずや通る道ですもの。
それに、小説は少しはkenさんのストレスを軽減してくれるぐらいは、歴史を書き込んでありますし。
・・・私のようなおバカな女子は、「何度読んでもまた読んじゃう」的な入れ込み方ができるんでは?だって、映画だもん、小説だもん。映画は、その小説のエッセンスを、よりゴージャスに、ビビアン・リーきれーいを強調して描いているので、ストーリー展開にちょっと無理がある部分も?でも、ワタシは好きですけど。ときどきみて、よし、現実逃避できますしね。1939年にこのエンターテインは、すごくないですか?
by snorita (2006-01-13 01:33) 

PEEWEE

私は結構好き!に一票です。と言うのも単にアメリカ南部好き、勝手に研究員だからだけなんですけど。(笑) Kenさんのおっしゃる通り日本で名作だと言われるのはよくわからないなーと思いました。 アメリカ南部に行くとびっくりするような土の赤さや樫の木のトンネルや南北戦争の資料、特に奴隷関係、またいまだ感じる差別などがそこらじゅうにあって映画と多少なりとも照らし合わせてしまいます。 そして好きな理由もうひとつはビビアンが美しい事!そして
名作と言われるのにそのヒロインはとーーってもいじわるで性格悪い所が笑ってしまいました。 あの、絶対負けない!と言う姿は結構好きです。名作=ステキ!と思ってみたら意地の悪さがすごくて意表をつかれて笑ってしまいましたが、アトランタには南北戦争の事がわかる資料が満載で映画を見直すと実際見てきただけに感情移入してしまいます(^^)
by PEEWEE (2006-01-13 02:04) 

昔この映画をみたときの感想は
「美人は何をしても許されるんだなー」
でした(笑)。

その後、大人になって原作の小説を読んで、やっと
奴隷制というのは本当に奴隷だったのだなとか理解しました。
小説のほうが面白かったです。
どちらもあまり気分のいい話ではないですが。

それから、「欲望という名の電車」(だっけ?)をみるなら
ぜひこの映画をみてからが良いと思います。
by (2006-01-13 11:22) 

ken

蓮花さん、瑠璃子さん、snoritaさん、PEEWEEさん、rosemaryさん。
まずは長文コメントを寄せていただき、ありがとうございます。
これだけで「風と共に去りぬ」という映画のすごさが分かろうかというもんです。

蓮花さんと僕とは意見の方向性が同じなのでここは良しとして、それ以外の皆様が書き込んで下さったご意見についてお答えします。
実は一度、記事として書いておきながら完全に削除した内容があるのですが、やはりそれを書いておこうと思ったわけで。

僕がこの映画をちょっと否定的に捉えてしまった理由は、僕が男であることと、僕の母がこの映画のことが大好きで、ついでに母自身もスカーレット・オハラの
ような人生を歩んだからなんです。
僕の母は若いころ自分の美貌に自信があって、同世代の彼氏がいながら、20も歳の離れた会社経営者(父のことですけど)と結婚をし、今の今でも金と土地に執着(親族相手に裁判までやらかした)している人なんです。
人間を突き動かすエネルギー源は人それぞれですから、他人のこと(それが仮に実の母親であれ)をとやかく言うつもりはないのですが、僕自身は男として「そういう生き方をする女性が好きじゃない」という単純な理由でもって、スカーレット・オハラのことを否定してしまったわけです。
瑠璃子さんの言う「公開当時の時代背景も換算していかないといけないと思う」も、snoritaさんの「1939年にこのエンタテインメントはすごくない?」も、まったくその通りだと思います。
またPEEWEEさんの「絶対負けない!という姿は結構好き」と、rosemaryさんの「美人は何をしても許されるんだなー」という意見も否定しません。
ただ「ワタシは美人だから何をしても許されると思っている女」だけは絶対許しませんけどね(笑)。

それにしても貴重なご意見ありがとうございました。
引き続き募集中です(笑)。
by ken (2006-01-13 13:06) 

瑠璃子

長文になりすぎたので、ちょっと思うのをまとめてTBしますね。
ひとつ質問。ken氏は「欲望という名の電車」はみましたか?
私にはスカーレットになろうとしてブランチになってしまう女がそれこそどれほどいるのだろうといつも考えるんです。それとヴィヴィアン・リーの一生について考えると、結局彼女もスカーレットにはなれずブランチになってしまったのかな、と切り込まれるような思いがしますね。
by 瑠璃子 (2006-01-13 14:40) 

ken

「欲望という名の電車」みてませーん!
近いうちに観てみます!
by ken (2006-01-13 15:56) 

coco030705

こんばんは。
この映画は、子供のとき見たときは、アシュレイとメラニーが好きでした。
反対にスカーレットとレット・バトラーは、ものすごく我が強くて、嫌いでした。
でも、成長するにつれて、好きな人がスカーレットとレット・バトラーに移っていきました。彼らの、自分の気持ちに正直な生き方がすごいなと思ったからです。
スカーレットは確かにわがままな女性かもしれませんが、非常に生命力に溢れた人だなと思います。反対にメラニーは、優等生でやさしいけれども弱く、途中で死んでしまいます。アシュレイにしても、やはり優等生です。けれども弱い人間です。レット・バトラーの、状況を覚めた目で見ているのとはまったく正反対です。
この映画を見ていると、強いというのはすごいことだなと思わずにいられません。これは、強さの美しさを描いた作品なのではないでしょうか。
by coco030705 (2006-01-13 20:59) 

ken

なるほど、生き抜く力がいかに大事かを訴えた映画なのかもしれませんね。
時代も時代だったし。うん、それはすごく納得がいきます。
僕もメラニーのことは「この人、いい人だなあ。好きだなあ」とずーっと思って
観ていました。でも死んだら終わりってことだったのかなあ。奥深いです。
by ken (2006-01-14 19:17) 

satoco

私もこの映画に関してはそんな印象ですね。観たのが10代の頃だったので、まぁあまり男女の恋愛の機微とかよくわからなくて、だからスカーレットの行動がちょっとあんまりに思えるのかな、などと思ったり。ただきれいだなーっていうのとたくましさみたいなのは伝わりましたが。kenさんがおっしゃるズームアウトのシーン、私は眉間に皺を寄せても美人なビビアン・リーに驚愕していました。

しかしスペクタクル性のある映画であることには間違いなく、たぶん名作と言われたのはこの映画が公開された当時ここまでのスペクタクルが少なかったからでしょうね。

クラーク・ゲーブルは当時共演していた女優さんたちの一部からも「サル」「口臭い」と陰口をたたかれることがあったそうです。

「欲望という名の電車」を挙げてらっしゃる方がいますが、こちらは元がテネシー・ウィリアムズの名作戯曲ですから、「風と共に去りぬ」とは全然タイプの違うよさがあると思います。今観てもいいかどうかはちょっとわからないですが....。
by satoco (2006-01-15 01:58) 

ken

「欲望という名の電車」は案の上、青物横丁GEOにDVDがありませんでした。
ちぇ。どうしようかなあ。
それにしてもクラーク・ゲーブルの「口臭い」は爆笑。
彼も2006年の日本でそんなウワサ話されるなんて思いもしなかったろうなあ。
by ken (2006-01-16 01:21) 

確かに長いですよね、長くてお尻が痛くなりますよね(^_^;)

私は「風と共に去りぬ」は好きな作品ですが、名作だとかあんまり思ったことはないんですよね。映画界にとっては重要な作品であることは間違いないと思うのですが…。

私が好きな理由はある意味で「決め技が決まった」感がある所なんですよね。シーン毎に絵になるカッコイイシーンがいっぱいあると思うんです。そして音楽。そこに魅力を感じます。

魅力的な作品=名作であるか?と言えばそうではないような気がします。

そうそう、バトラーのクラーク・ゲーブル、あれで総入れ歯だと言うのですから気持ち悪いですね(笑)。アブラギッシュで総入れ歯…絶対イヤ。だから口臭が凄かったんじゃないですかね?(って嗅いだことないけど)
当時はクラーク・ゲーブルがイイ男だったのですから時代って怖いですね!(笑)

という訳で共感できる部分が多かったのでナイス押しますm(__)m

あ、「欲望という名の電車」のビビアンはオススメです♪DVDないんですね…残念だなぁ。
by (2006-01-18 20:26) 

ken

aikaさん。
「シーン毎、絵になるカッコイイシーンがいっぱいある」は同感です。
「うまい撮り方(or見せ方or処理の仕方)してんなー」と思うところが
たくさんありました。
「欲望という名の電車」のDVDはありますよ!
青物横丁のGEOに無いだけ(笑)。
ちなみに今なら690円で買えちゃうそうです。うへー!安すぎ。
by ken (2006-01-19 12:43) 

Sho

実は、私もこれを「いつか見なければいつか見なければ・・」と思い続けていて
数ヶ月前に見たわけです。
挫折しました。誰かが出産するあたりで・・
きっと最後までみたら全然感想が違うんでしょうけど、もうそこまででも
つまらなかったんですよ~。
「これから私は感動するんだわ ! !」なんて力みがあったのかな~?
又いつか再チャレンジしてみます。
by Sho (2006-09-21 21:45) 

ken

挫折する気持ちは分かります(笑)
最後まで観たら、また違うショックを受けるかも知れませんよ^^
by ken (2006-09-22 00:44) 

カープファンのスカーレット

kenさん、始めまして。私は福岡に在住の熱狂的なカープファンであると同時に、大の「風と共に去りぬ」ファンであります。広島へも度々通ってます。

kenさんはこの作品が何故日本人から「不朽の名作」といわれているほど愛されているのかががわからないということでしたが、おそらくこの物語の背景になっている南北戦争とその後の再建期のアメリカ南部の姿がそれから80年後の太平洋戦争とその後の復興期の日本と酷似しているから
だと思います。ましてこの映画が日本に初公開された1952年当時の日本人の目から見れば南北戦争勃発の1861年からジョージア州の再建期の終わる1873年までのスカーレットの生き様がが太平洋戦争勃発からその1952年当時の自分達の姿にダブって身に詰まる想いだったのだろうと思います。私も広島市民球場で試合開始まで時間があった時にこの小説のポケット本を読んでいたら老人から声をかけられて「ワシはピカ(原爆)で何もかもなくしとるけぇ、スカーレットの気持ちがようわかる。広島は原爆という風と共に去りぬの街じゃけぇ。」と涙ぐんでいたのが印象深かったです。

日本人でも特に広島や長崎の原爆にあわれた方や沖縄戦や東京大空襲など戦災をこうむった方ほどこの「風と共に去りぬ」のスカーレットのくじけない生き方に共感を持ち、日本でも「不朽の名作」といわれ、1966年には世界初の舞台化を飾るほど愛される作品になったのだと思います。またこの作品の白人と黒人の関係も、日本人と韓国・朝鮮人や中国人の関係と相似しているようでとても他人事のようには思えなかったかもしれません。
by カープファンのスカーレット (2007-07-25 01:46) 

カープファンのスカーレット(追伸)

なお、この作品の舞台となっているアトランタは南部連合諸州のほぼ中心に位置し、南北戦争時は南軍の最重要軍事拠点であったためにシャーマン将軍率いる北軍に街の9割を徹底的に破壊され、南軍兵士のみならず彼らを支える南部人の戦意喪失を目的に「海への進軍」といわれるジョージア州の港町サバンナまでの全長約480キロ、幅50~100キロの地域を破壊、1865年にサウスカロライナ州に侵入し、この州が最初の南部脱退州であることからその破壊度はジョージア州以上であったことなどは、まさに
ヒロシマとヒロシマ以上に強力な原爆を落とされたナガサキの姿とダブって仕方がありません。追伸長くなってしまって申し訳ありません。
by カープファンのスカーレット(追伸) (2007-07-25 02:10) 

ken

カープファンのスカーレットさん。
コメントありがとうございます。すごく勉強になりました。
なるほどそういう背景があったのですね。

>広島は原爆という風と共に去りぬの街じゃけぇ

この言葉はちょっと衝撃的でした。
by ken (2007-07-25 08:09) 

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