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ブレイキング・ニュース [2006年 レビュー]

ブレイキング・ニュース」(2004年・香港/中国) 監督:ジョニー・トー 主演:ケリー・チャン

 今年最初の劇場作品は“迷走する”香港映画です。
 ブレイキング・ニュースとは「ニュース速報」のこと。

 香港の市街地で発生した警察と銀行強盗団による銃撃戦。たまたま交通事故の取材に居合わせたマスコミがその様子を撮影。その際、犯人に命乞いをする警官を映してしまう。しかも警察は犯人グループを取り逃がし市民の信頼を失ってしまう。
 そこで警察は機動隊員にワイヤレスカメラを装着させ、犯人逮捕の瞬間までをテレビ中継し、市民の信頼回復を試みようとする…。

 設定は面白いと思う。でもちょっと期待し過ぎました。
 まず犯人達が逃げ込んだアパートでの展開がうまく描ききれていない。ひとつの建物の中での攻防という点では「ダイ・ハード」の足もとにも及ばないのが残念。
 テレビで事件の一部始終を観ているだろう市民の描写がなかったのも頂けない。
 途中、人質となったタクシー運転手の部屋で犯人達が食事を作るシーンにリアリティがない。
 そして一番面白くなかったのは、ケリー・チャン演じる指揮官のレベッカが窮地に追い込まれない点です。
 
 香港映画、相変わらず迷走中だなあ。
 ついでに言うと、タキコーポレーション配給の映画に当たりが少ない気がするぞ。

ブレイキング・ニュース

ブレイキング・ニュース

  • 出版社/メーカー: タキコーポレーション
  • 発売日: 2006/05/05
  • メディア: DVD

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