私が女になった日 [2006年 レビュー]
「私が女になった日」(2000年・イラン) 監督:マルズィエ・メシュキニ 脚本:モフセン・マフマルバフ
なんだかムフフなタイトルですけど、コレはDISCASで見つけました。
借りようと思ったのは内容紹介が面白そうだったから。と、ジャケのアートワークが良い感じだったからです。
第1話「ハッワ(イヴ)」――今日はハッワの9歳の誕生日。9歳になると女の子は大人として扱われ、スカーフを被り、男の子たちとも遊べなくなってしまう……。
第2話「アフー(鹿)」――この日、キシュ島では女子自転車レースが行われていた。参加者のひとりで離婚を望むアフーを追いかけて、馬に乗った男たちが次々と現れるが……。
第3話「フーラ(妖精)」――ポーターの少年たちを従え、老女フーラは、長い間憧れていた品々を買いに行く。しかし、どうしてもひとつだけ買い忘れた品物が思い出せない……。
アジア映画を検索していたらイラン映画が出てきまして、「そういやイラン映画は観てないかも」と思ったのも借りた理由なんですけど、自分で五十音順タイトルをチェックしたら、なんのこたーない「運動靴と赤い金魚」という有名なイラン映画を昨年きっちり観てました(笑)。
さてタイトルはムフフですけど、実際にはそうじゃありません。描かれているのは「イスラムの世界に生きる女性の矛盾」のような気がします。
短編オムニバス映画ですから例によって作家性の高い作品に仕上がっていて、何をどう感じるかは観る人次第。僕自身はイスラム教に明るくないので作り手の意図は読み切れませんが、異文化の“常識”を覗き見るのは本当に面白いと思います。
でも、映画自体おもしろかったか?と聞かれると「そうでもない」です(笑)。宗教の世界は複雑ですから。
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