いけちゃんとぼく [本の雑談]
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 単行本
天才・西原理恵子の絵本。
テレビ番組で紹介されて、ゼッタイ泣ける本の第1位になったそうです。
そんなこと露知らず、書店で偶然見かけて立ち読みせずに買いました。
帯にも「ゼッタイ泣ける!」って書いてあって、「テメそんなの売りにすんじゃねーよ」と思いつつ、僕は昔から西原さんのファンなので買ってみたのですが、コレが本当に泣けました(笑)。
僕は朝、出社前に読んじゃって、「うわ、こんなタイミングで読むんじゃなかった」と後悔するほど泣いちゃいました。トホホ。
これは「いけちゃん」という不思議な友達と「ぼく」の物語。
読み終わったら、すぐそのままもう一度最初から読みたくなる類の本です。
ちなみに立ち読みすると立ち泣きすることになりますから、ぜひお買い求めの上(オマエは誰なんだ?)じっくりとお楽しみください。
この先はワタシの覚書です。出来るだけ立ち入らないように(笑)。
1人称と2人称を入れ替えて、もう一度物語を見せる手法を何と言うのかは知らないけれど、これはぜひ一度やってみたい。
その際に気をつける点は、初回どこへ向かっているのか分からない物語をいかに飽きさせず、余分な疑問を抱かせず、ゴール近くの「仕掛け」までたどり着かせるか。これが最大のハードルだろう。
合わせて重要なのが「仕掛け」の意外性。
「いけちゃんとぼく」はこのまま映画用の脚本にリライト出来るだけのパワーがある。
けれど、同じような作品がこれまでにあったような気もするな。
探してみたい。
こんばんは。
西原さんの本で(感動で)泣けるんですか!?あまりにもな展開に泣けるってやつじゃなくて??じゃぁ読んでみないと。
私もつい先日、清水義範さんとの共著?画だけかな?の『独断流「読書」必勝法』を読みまして、あらためて西原さん好きだ~って思ったので、ちょうど良いタイミングです。
by まみりん (2007-05-23 21:17)
西原さんの本で、他にも泣ける話ありますよ。
「営業ものがたり」の中の「うつくしいのはら」も泣けます。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-05-23 22:35)
このレビューを読んで即本屋に走ってしまいましたよ。
オチは「やっぱりな」だったんですけど、改めて2度目を読んだらディテールでぐぐぐっと来ました。とくにいけちゃんが誰かを待っているところ。それと卵焼きで終わるところがすごかったです。
たしかに、この仕掛け以前にもありましたね。萩尾望都の「マリーン」も似てます。
読後に先日鴨ちゃんが亡くなったことを思い出したら、さらにどばーっと泣けちゃいました。西原さんはフィクションだけで泣かせる力量のある人ですけれども、それでも。
「うつくしいのはら」泣けますね。私は「ゆんぼくん」も来ましたよ。
by satoco (2007-05-24 17:48)
鴨ちゃん、亡くなってたんですね。
知りませんでした。
今いろいろと記事を探しましたが、西原さん落ち込んでますね。
当たり前か。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-05-24 19:23)
仕事帰りに本屋さんで立ち読みしました。
そのときは平気だったんですけど、いろんなことが思い浮かんできて、電車の中では涙ボロボロでした(笑)
いけちゃん、可愛かったです。私もいけちゃんになりたいなあ(笑)
by Sho (2009-03-20 08:15)
原作はいけちゃんの女の子目線ですが、
映画は主人公の男の子目線です。
それが女性にどう映るのか、楽しみ。
nice!ありがとうございます。
by ken (2009-03-20 12:20)