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サイドカーに犬 [2008年 レビュー]

サイドカーに犬」(2007年・日本) 監督:根岸吉太郎 脚本:田中晶子、真辺克彦

 小学生の女の子が「母親」でも「教師」でもない大人の女性と触れ合うことで、子供なりの視野を広げていく行くという物語。
 僕は登場人物で言うと主人公の弟。姉がふらりといなくなっても、目の前にあるガンプラを黙々と作り続けるバカ小学生。僕はこれを「女同士の物語だから」と早々にあきらめて誰にも感情移入せず、最後までボケッと観てしまいました。根岸吉太郎がなぜこれを撮ったのか、その理由すら見つけられなかった。
 ただし女と男の兄弟の「子供の頃の記憶の違い」は楽しみました。きっと異性の兄弟を持つ人なら誰にも同じ経験があると思う。子どもの頃の記憶を大人になった兄弟が確認し合うという物語は映画として「あると思います!」。

 僕の場合。
 僕の父は2度結婚をしていて、僕は2度目の結婚で生まれた長男。父にとっては3人目の子。
 そんな事実を知ったのは僕が34歳のとき(笑)。けれど僕と2歳違いの妹は「え?子どもの頃、前の奥さんが家を訪ねて来たことあったじゃん」と言う。前の奥さんが今の家を訪ねて来るってこと自体どエライことだけど、それを覚えていないってのが「やっぱ男ってバカだなあ」と我ながら呆れ返ったのであります。あれ?俺のハナシを映画にした方が面白くないか?(笑)。

 僕がこの映画に入り込めなかったもうひとつの理由は、僕が理想とする竹内結子じゃなかったってのもある。僕は彼女の男っぽい役なんて期待してないのだ。一方でミムラは可愛かった。最近この娘の良さが分かって来た気がする。「落語娘」も観たかったな。
 それよりもこの映画で一番印象を残すのは樹木希林さん。干物屋のばばあとして途中登場しますが、こんな役をやらせてこの人の右に出る人はいません。感動するほど笑えます。

 弟のいる女子にはオススメ。

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コメント 2

ゆー

こんにちは、弟のいる女子です(笑)。

樹木希林さん、ホントによかったですよね~。
大好きな女優さんです。
温水さんとのやりとりなんて、
いるいる、こういう人達って日常にふつうにいるよなぁ~、
と思いながら見てました。
古田新太さんも好きな俳優さんです。

余談ですが、私の父も再婚で、
中学生の時、腹違いの兄が突然訪ねてきて、
とてもびっくりした思い出があります。
記事を読んでいて、その時のことを思い出しました。
ではまた。
by ゆー (2009-02-23 08:34) 

ken

子どもが知らない親の側面を観たときって、かなりビックリしますよね。
知る由もない兄弟の存在なんて、その最たるものだと思います。
ゆーさんもそうでしたかw
nice!ありがとうございます。

by ken (2009-02-23 16:40) 

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