奥田民生 ひとりカンタビレ @SHIBUYA-AX [音楽は世界だ!]
マジメに働いてるといいことあるね。
「民生の宅録がステージで観られる」という画期的すぎる企画、『ひとりカンタビレ』
ま、早々にチケットは完売して、「あ~あ、今回も行けねーよ」と不貞腐れていたんですが、ひょんなことから、とある人たちと出会い、良かったらどうぞ的なことになり、え?いいんですかみたいな展開があって、昨夜行ってきました(笑)。
いやあ何年ぶりだろう、生民生。ひとり股旅@武道館以来じゃないだろうか。
仕事の都合で50分ほど遅れて会場に入ったんだけど、聞けば「ドラムパートは音の関係で、パネルで囲って録った」らしく、その様子は見られなかったとか。
僕が会場入りしたときにはアコギを録ってました。あーみんなビール飲んでるう。
会場には有名人の顔もちらほらあって、「かもめ食堂」の主演女優さんとか、「どーもスイマセン」でおなじみ昭和の爆笑王の息子さんとか、イラストレーターのソラミミストさんとか、「めざましどようびメガ」の八重歯が可愛いキャスターさんとかいました(笑)。
ステージ上の民生は、それぞれのパートを録りながら、PC上で整理などしつつ、ときどき今何をやってるかって解説してくれたり、失敗を笑ったり、ドヤ顔して見せたりしてます。
当たり前だけど、別に曲が聴けるわけじゃない。曲に合わせてノリノリにもなれない。なのに愉しい。たくさんの人がビールを飲みながらニヤニヤしている。
なぜかってこれは「民生が新曲のレコーディングをしているスタジオに遊びに来ちゃいました。それをビールなんか飲みながら見学させてもらってます」って、現実にはゼッタイ起こり得ないことが、実際に起きちゃっているからだろう。
見方を変えれば、「奥田民生音楽学校」のゆるーい授業の1コマである。
お客さんたちは(もちろん僕も含めて)「レコーディングってこうやってやるんだあ。へぇ~」の連続だったと思う。そしてテクニカルなところもさることながら、音楽を作るときの“気構え”みたいなものも教えてくれている気がした。「大事なのは音のクオリティとか完成度とかじゃなく、そのときの“気持ち”とか“空気”とか“温度”とかだよ」みたいな。ひとことで言えば、「もっと気楽に作れって」というメッセージ。指定席には「ミュージシャン枠」みたいなものもあったらしいけど、音楽をやっている人たちには、きっといい刺激になっただろう。
もうひとつ。
途中で気が付いたんだけど、これは「売るCDがないのにやってる全国キャンペーン」だな、と思った。このライブを観た人たちは、それぞれの会場で出来上がった曲に、ひとかたならぬ愛着を持って帰ったと思う。そしてこのライブに来た人は「ひとりカンタビレツアー」アルバムが出たら、間違いなく買うだろう。買わない人はいないと思う。だから「すごいセールスキャンペーンだな」と思ったのだ。
いろんなことを思いつつ、考えつつ、とにかくいい企画だったと思う。
そして民生じゃなきゃ出来ない、本当にいいライブだったと思う。
ちなみにこの日作られた曲のタイトルは「ひとりカンタビレのテーマ」。
発表された瞬間、客席からは「おー!」と歓声。あきらかに「ツアーの目玉の曲の録音に立ち会えた。ラッキー!」的な「おー!」だ。
「テーマにしちゃ暗いんだけどね」と民生は笑っていたけれど、すごくいい曲だったし、すごくいい歌詞だった。やっぱ民生サイコー!
記念に会場で売ってたワークシャツ、買いました。明日から着よう。
kenさん、良かったですね!!
レコーディング見学、楽しいですよね~。
民生、サイコー!!
シャツ、おそろですね(笑)
by kotori (2010-05-09 16:49)
いや~ホント良かった。ホント楽しかった。
ワークシャツ、おそろですか?いや~良かったw
アルバムも楽しみですね。
nice!ありがとうございます。
by ken (2010-05-10 01:30)