世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011年・アメリカ) [2011年 レビュー]
原題:BATTLE:LOS ANGELES 監督:ジョナサン・リーベスマン
ロサンゼルスを舞台にエイリアンの侵略を描いた作品である。
そんな作品が今年は2本あった。
6月18日公開の「スカイライン−征服−」と、9月17日公開の「世界侵略:ロサンゼルス決戦」。僕はどちらの予告編もiTunes Movie Trailersで早くに観ていた。中でも民間人がUFOにもりもり吸い上げられるシーンを観たとき、これはゼッタイ映画館で観ようと思った。
そして今日。僕は劇場で嫌な感じがしていた。民間人がいつまで経っても出て来ないのだ。やっと出て来たと思ったら、たったの5人である。「うおい、こっちじゃねーよ」と気がついたときには既に1時間以上経過していた。まったくとんまにもほどがある。
マイケル・ナンツ曹長(アーロン・エッカート)率いる海兵隊2-5小隊の10名は、訓練中に招集をかけられる。基地に戻るとCNNがエイリアンの襲撃を告げていた。空から海から怒濤の攻撃を受けるロサンゼルス。エイリアンを撃破すべく2-5小隊も市街へと向かうが、エイリアンたちの火力は圧倒的だった…。
ふと振り返れば、地球は夏祭りくらいの頻度でエイリアンの攻撃を受けているように思う。
特に今年は多かった。メジャーどころだけでも「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」と先の2本を合わせて3度である。さすがの祭り好きもきっと「全部は行かねーよ」と言うに違いない。
古くは1953年の「宇宙戦争」からである。長生きしている映画ファンは「またエイリアンが攻めて来たのか」と思うだろう。それでも観てみようかなと思わせるのは、新たなアプローチに期待するからだ。
「スカイライン−征服−」と本作を取り違えていたのは僕自身のミスだから諦めるとして、それでも本作に期待するところはあった。タイトルにロサンゼルスと打った作品である。
「有名なランドマークをどうやって壊すんだろう?」
僕の期待はこの1点に注がれていた。
ところが、そんなシーンは1ミリもなかった。ハリウッドサインも、ビバリーヒルズも、ドジャースタジアムも、ロサンゼルス国際空港も、ディズニーランドも、チャイニーズシアターも、どこも出て来ない。これはガッカリである。アーロン・エッカート率いる小隊は瓦礫の山と化した、どこだか分からない場所をただ彷徨っているだけ。しかも画が狭いと来てる。
「どこがロスなんだよ」
僕は完全に失望してしまった。
潜水艦映画によくある、エリート上司v.s叩き上げの部下というプロットが採用されていたのはちょっと意外だった。まさか小手先の人間ドラマを見せられるとも思っていなかったから。
圧倒的な兵力を持つエイリアンとどう決着をつけるのか、途中からかなり気になるのだが、その決着の付け方がこれまた如何にも映画的で、まったく納得が行かなかった。
結論。これは「風呂敷を広げたはいいが、完全にたたみ損ねた」映画。
「スカイライン」観たいなあ。
こんにちは。
3本とも観てしまいました…
私にとって「スカイライン」はホラーで「ロサンゼルス決戦」は戦争映画でした(^^ゞ
「スカイライン」、続きがあるのかなと気になってます☆
by non_0101 (2011-10-18 08:53)
そうかあ、スカイラインはホラーなのかあ。
一気に興味がなくなってしまいましたw
nice!ありがとうございます。
by ken (2011-10-18 15:18)