スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号(2015年・日本) [2015年 レビュー]
監督:柴崎貴行
脚本:米村正二
昭和38年生まれなのでゴリゴリの仮面ライダー世代なのですが、まさか4歳のムスメにこの映画を誘われるとは。人生ってとっても不思議で相当おもしろい。
なぜムスメが父を誘ったかというと、そもそも「仮面ライダードライブ」が好きで観ていて、特に仮面ライダーマッハが大好き。「わたし、マッハとけっこんする」と言ってますから。で、劇場版のCMを観て「観に行きたい!」となった。最初はお母さんを誘ったんだけど、さすがにお母さんはライダーに興味がなくて「お父さんと行ったら?」という話になって誘われたと。
しかしこのシリーズ、昭和ライダー世代として許せたのはアギトまで。龍騎からはどうしても受け入れられなくて(受け入れる必要もないんだけど)最近のライダーは完無視。だからムスメに誘われても「よし、行こう!」とはならなかった。特にドライブは「ライダーなのに車に乗るってなんだよ!」と。しかも最近の仮面ライダーは所詮「代理店(ADK)の犬」で、ライダーのミッションは悪を倒すことではなく、子供におもちゃを買わせる(正確には「親に買わせる」だ)ことだろ、と軽蔑の眼差しだったわけ。ところが…ある日、ライダー3号に起用された及川光博さんのインタビューを観てしまった。
「ライダーごっこをしていた頃の夢が叶った」
この一言はデカかった。最近の若い俳優はライダーに起用されてもこんなこと言えませんからね。この瞬間、僕自身もタイムスリップしてしまった。確かに自分もそう。変身できるものならしたかった。よしミッチー、オレの代わりにオレの想いを乗せて変身してくれ!と(笑)。それで「ミッチーの晴れ姿を観に行くか」となったわけです。
1973年、仮面ライダー1号2号の活躍によってショッカーは全滅したと思われていたが、そこへショッカーが開発した3号が登場し、二人を抹殺してしまった。その後はショッカーが支配する世界になっていた。…という設定が面白かった。
昭和ライダー世代にとって3号ライダーとは、V3のことですから。V3を蔑ろにする設定だったら、いくらミッチーを観に来たといっても「ざけんなよ!」ってことになったと思います。
あと歴代ライダーがショッカーの手先になっちゃってて、結局ライダー同士が戦うことになるって設定もいい。仮面ライダーバトルロイヤルが観られるわけですから絵が派手。ただねえ、アクションがモリモリで爆発音が多すぎ。はっきり言って耳が疲れた。ムスメもなんだか途中からぐったりしてたので「うるさくて単調で飽きちゃったんだろうなあ」と。
ミッチーはお子様向けの演技をされていましたね。とにかく分かりやすく、だからクサくなっちゃうんだけど、まあそれもミッチーだからいいかってカンジ。あ、劇場にはミッチー目当てと思われるアラサー女子同士のお客さんもいましたね。
3号の造形は「仮面ライダー THE FIRST」の造形を踏襲したもの。ただしスーツがもっさりしててカッコよくなかったなあ。ここが一番ガッカリしたところ。もっとスマートにできなかったのかしらん。
映画が終わって、ムスメにどうだった?と聞いたら「面白かった!」と一言。え?じゃあなんでグッタリしてたの。「眠かったの」。それって面白くなかったからじゃないのか。よく分かりません。ただお父さんは面白くありませんでした。次回作「仮面ライダー4号」もあるそうで、ムスメに「また行こうね」と誘われましたが、次はやんわり断るつもりです(笑)。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 コレクターズパック [DVD]
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仮面ライダーというと一番弱かったライダーマン(これはある意味番外編?)
が好きでした。。。
この映画は、予告編を観て、V3は?V3は~~~~????と思って
いましたが、設定次第では許せるってことでしょうか。
ちなみに私が理解できるのはアマゾンまで、です。(古)
by うつぼ (2015-04-25 10:04)