蜘蛛巣城 [2005年 レビュー]
「蜘蛛巣城」(1957年・日本) 監督:黒澤明 主演:三船敏郎
「姿三四郎」と「生きる」くらいしか観たことのなかった黒澤作品。昨年になってようやく(DVDになるのを待ってた…と言い訳してますが)「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」と観て、今夜いよいよ念願だった「蜘蛛巣城」を観ました。
念願の理由?それは本編のラスト。蜘蛛巣城主となった三船敏郎が弓矢の雨霰を浴びるシーンをとにかく観たかったんです。DVDの予告編を見たときに「え、マジ?」と思うくらいリアルなシーンで、これどう考えたって一歩間違えば三船敏郎の顔面直撃だろう!というほどだったから。実際に観てみると想像以上の激しさで、一体どうやって撮っているのか(トリックがあるのかないのか)が判らないんです。最後の一矢は同ポジだって判るんですけど、その他はまったく判らない。すいません!誰か知っていたら教えてください!(笑)。
物の怪曰く。「蜘蛛の森が動いたら戦に負ける」
こう振ったら動くのは当たり前。一体どんな映像で見せるかと思ったら、それは誠に見事な映像。観客の期待を裏切らない辺りは黒澤監督のすごさを感じます。それ以上に森の動きに監督の演技指導があるような気がして、感嘆の溜息が漏れました。
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