黄色い大地 [2004年 レビュー]
「黄色い大地」(1984年・中国)
これは「始皇帝暗殺」「キリング・ミー・ソフトリー」(どっちも観てない)のチェン・カイコー監督、「初恋のきた道」のチャン・イーモウが撮影を担当した映画「黄大地」。チェン・カイコーのデビュー作らしい。
地方に伝わる民謡を収集するため田舎の貧しい村を訪れた軍の兵士は、村の中でもとびきり貧しい農家の世話になる。
これは「始皇帝暗殺」「キリング・ミー・ソフトリー」(どっちも観てない)のチェン・カイコー監督、「初恋のきた道」のチャン・イーモウが撮影を担当した映画「黄大地」。チェン・カイコーのデビュー作らしい。
地方に伝わる民謡を収集するため田舎の貧しい村を訪れた軍の兵士は、村の中でもとびきり貧しい農家の世話になる。
村の人間たちは皆、歌を歌うが兵士の前ではなかなか歌わない。結局、村に長く滞在するものの民謡を収集することなく隊へ戻ることになった兵士に農家の娘が「私も連れて行って」と告白する。娘はその兵士に淡い恋心と町への憧れを抱いていた…。
と、自分でこう書いてみるとなんとなく面白そうな気がするんだけど、実際にはセリフで語っていない部分(監督と脚本家の思い入れ)が僕にはまったく理解できず何の面白みも感じない映画だった。
カメラワークもたいして巧くないし、何よりカット割りと切り返しのつなぎ(編集)がひどくて学生が作った16ミリ映画を観せられた気分。
後に名声を獲得する人も最初はなんてことなかったのね~と内心ホッとして終わっちゃいました。
ただ、中国映画の面白いところは国の環境が映像に反映されるところだね。ひとつはロケーション。「あちゃー、やっぱり中国にはこんなところがあるんだ~」という驚きと発見。「中国の小さなお針子」のときもそうだったけど、この一点はすごい。
もうひとつは脚本。未だに国の検閲があるっていうから、監督や脚本家は断腸の思いでどこかをカットしたり、言葉を変えたりしているんだろうなと思うと、目にも見えず耳にも聞こえないメッセージが隠れているかも知れない、と思いつつ観るのは楽しい(笑)。
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