ポロック 2人だけのアトリエ [2004年 レビュー]
「ポロック 2人だけのアトリエ」(2000年・アメリカ) 監督・主演:エド・ハリス
実在のアメリカ人画家、ジャクソン・ポロックを書いた伝記『JACKSON POLLOCK:AN AMERICAN SAGA』(ピューリッツアー賞受賞)にインスパイアされ、エド・ハリスが10年間の構想の下、映画化した作品。
実在のアメリカ人画家、ジャクソン・ポロックを書いた伝記『JACKSON POLLOCK:AN AMERICAN SAGA』(ピューリッツアー賞受賞)にインスパイアされ、エド・ハリスが10年間の構想の下、映画化した作品。
このサブタイトル、いらない。邪魔。ポロックのことを何も知らない人からすると(もちろん僕も)、まるで画家の純愛映画かと思ってしまう。
まったく余計な先入観を抱かせるだけなので忘れてください。原題は「POLLOCK」です。そのつもりで観たほうがいい。
またジャクソン・ポロックが何者なのか、くらいは知って見ると、面白みは倍増します。
ポロックの評価はいろいろありますが、少なくともモダンアートの中心をヨーロッパからアメリカへ移し変えるのに多大な貢献をした功労者であることは、もはや美術界の常識であるようで、それくらい偉大な画家が、どんな人生を送ってきたのか、を知るつもりで観るとこの映画は面白い。
僕の素直な感想は「歴史的な評価」とはポロックだけに限らずすべて結果論でしかないわけで、そんな評価を受ける人間はいかに人生を棒に振っているか(こういうことって多々ある気がする)を垣間見た気がして、なかなか楽しめました。
僕の素直な感想は「歴史的な評価」とはポロックだけに限らずすべて結果論でしかないわけで、そんな評価を受ける人間はいかに人生を棒に振っているか(こういうことって多々ある気がする)を垣間見た気がして、なかなか楽しめました。
けれど人間が落ちぶれるときって酒とドラッグしかなくて、ポロックも結局酒かよ~と思ったのも事実。酒に溺れる話は数限りないからね。
ポロックになりきって絵を描くエド・ハリスと妻を演じてアカデミー助演女優賞を獲得したマルシア・ゲイ・ハーデンの演技は見もの。
また、実際のエドの奥さんで、昔「ストリート・オブ・ファイアー」で女帰還兵を演じたエイミー・マディガンは個人的に懐かしさを覚え、ポロック最後の恋人を演じた、ジェニファー・コネリーの水着姿にはちょっと興奮しました(笑)。
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