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劇団四季「クレイジー・フォー・ユー」 [ショウより素敵な商売はない]

 映画は1人で観に行っても寂しくないけれど、舞台を1人で観に行くのはどうも寂しい。
 なぜだろう。
 観る者も演じる者もすべてがナマモノだからだろうか。
 皆が誰かと一緒なのに、自分だけ独りぼっちだと疎外感を感じるからだろうか。
 特に「クレイジー・フォー・ユー」のような超ハッピーエンドミュージカルだとなおさらだ。
 やっぱり誰かと素直に「良かったね~」と感動を分かち合いたい。
 「クレイジー・フォー・ユー」はそれくらい幸せな気分になれるミュージカルなのだ。

 この作品はジュディ・ガーランドとミッキー・ルーニー主演のミュージカル映画「ガール・クレイジー」(1943年)がベースになっているんだそうです。今回パンフレットを買って初めて知りました(笑)。
 ちなみに僕がこの作品を観るのは2度目。
 前回は田邊真也・木村花代コンビだったのですが、今回は加藤敬二・樋口麻美コンビ。
 この2ペアを比較するのは甚だ申し訳なく心苦しいのですが、樋口麻美さんの歌唱は素晴らしすぎました。彼女のソロパートは都合3回あるんですけど、僕は3回とも感動で泣いてしまいました。もしかしたら往年の保坂千寿さんを上回る(あーっ!比べちゃってスイマセン!)巧さかも知れません。
 ステージは2幕目が俄然面白いです。
 1幕目で「ちょっと長い?」って思う人もいるかもしれません。特に「ちょっと小腹が空いた」なんて人は「後半まだ1時間チョイあるんだよね?」と軽く引いちゃうかも知れませんが、空腹をこらえて2幕目を待ちましょう。本当に面白いですから!

 ではこの作品の見せ場など。
 ひとつは「タップダンス」。
 過去の劇団四季ミュージカルの中でも1、2を争うほどタップダンスシーンの多い作品です。ミュージカル入門篇としても悪くないでしょう。
 もうひとつは「意外でキレのいいハッピーエンディング」。
 2幕目が楽しいのは主要登場人物が次々とハッピーになっていくからです。そこがまた泣けたり笑えたりするんですね。
 さらに「小道具を巧みに利用したダンスシーン」。
 ロープを持った女性をベースに見立てたり、つるはしに女性を乗せて振り子のように見せたり、パエリア鍋を使ってタップをしたり、アイディアに満ちた演出がとても楽しい。
 最後に「主役2人のアツアツぶり」。
 君たちホントにデキてんじゃないの!ってツッコミたくなるくらいチューしまくりです(笑)。カーテンコールなんざ、ハンパじゃありません。この公演はお客さんが残って拍手を続けている間、席を立つともったいないことになりますよ。客席に残っている大半は間違いなくリピーターです。彼らは最後のカーテンコールまで熟知してますから、だから帰らないんです。そこで何度も見せるキスシーン。さあ、あなたは何度目撃することが出来るでしょうか(笑)。
 2006年東京公演の千秋楽は7月9日。興味のある方はぜひ楽しんで来て下さい。
 
 僕は次回、6月に「CATS」(多分9回目)、7月に「オペラ座の怪人」(2回目)と「ライオンキング」(2回目)を観に行ってきます。
 もちろん今回同様、2人でね。


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はじめまして!私も6月に3度目のクレイジー観劇です。
この舞台は見終わった後の爽快感がたまりません。今から楽しみです!
by (2006-04-19 20:08) 

ken

Peridotさん、ようこそ。
大人から子供まですべての世代が楽しめるミュージカルですね、コレは。
3度目の観劇、楽しんできてください!
nice!ありがとうございます。
by ken (2006-04-20 15:42) 

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