フライ,ダディ,フライ [2007年 レビュー]
「フライ,ダディ,フライ」(2005年・日本) 監督:成島出 原作・脚本:金城一紀
「花よりもなほ」で完全に岡田准一ファンになったのと、韓国版リメイクが今年公開されると聞いて観てみる。ちなみに原作も読まず大した情報も持たずに。相変わらずですけど(笑)。
映画を作るとき、監督には確実に「伝えたい」ものが存在しているものだ。その思いは映像やセリフやアクションやしぐさに込められるが、さてその思いは「込めた」だけでは意味が無い。観客に伝わってこそ意味を持ち、成立もする。それが「映画芸術」というものだ。僕も若い頃はよく言われた。「意味の無いカットは繋ぐんじゃない」と。
「フライ,ダディ,フライ」のストーリー自体は別に悪くない。娘を乱暴された父親が、復讐のためケンカに長けた高校生のもとでトレーニングを積む。これはキャスティングと脚本(特にサイドストーリー)がしっかりしていれば面白くする方法はいくらでもある。しかし本作の冒頭15分間は、声を押し殺したセリフのやりとりと、意味不明のモノクロシーンが延々続き(観ている最中はいつまで白黒なんだよ、とイライラしているから「延々」に感じるのだ)、観客の心は掴まず、監督の意図は伝わらずで、まったく無駄な演出だったと思う。観終わってもなお冒頭15分間がモノクロだった理由は不明。さらに!言うなら僕がこの映画を「復讐の物語」と理解するまでも随分と時間を要したのだ。
幕が開いてしばらく経っても「一体コレは何の話なのか?」と観客を不安にさせる映画は、映画として失格だと僕は思う。
とは言うものの、作品をトータルで観たとき、「決してつまらない映画じゃない」とも思う。岡田准一と堤真一の2人芝居はただそれだけを観ていてもなんだか心地良い。「かなりの残念賞映画」でもあるのは間違いないのだけど。
岡田准一は期待通り良かった。悔しいけど「木更津キャッツアイ」も観てみるかなあ。
お久です。これ、かなり前に見ました。
なかなか気楽な感じで見れました。
スンシンはかなり男から見てもかっこええじゃ
ないでしょうか。
鈴木さんも情けないながらも娘の敵に立ち向かって
行くのも良かったです。
周りのトリマキの高校生はちょっとなぁとは思ったけど。
by 芸夢人 (2007-02-26 11:45)
周りの高校生の盛り上がりは意味が分かりませんでした(笑)。
by ken (2007-02-26 18:23)
DVD買って、そのまま長い事、放置してあります。
「やっぱ、見るか!」って、気になりました(^^)v!
by ミック (2007-02-28 03:17)
買っちゃいましたか!
それが良かったのか悪かったのかは、ぜひこれから判断してください!
岡田くんは最高にいいですけど(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-02-28 03:21)