マッチポイント [2008年 レビュー]
「マッチポイント」（2005年・イギリス／アメリカ／ルクセンブルグ） 監督・脚本：ウディ・アレン
僕はウディ・アレンのファンじゃないのでスカーレット・ヨハンソンがいなかったら観なかった。
でも、これは観る価値がある。
大抵の人は映画を知り尽くしたウディ・アレンの“技”に感心するだろう。
物語は単純。
男1×女2のよくある三角関係で、正直言うと途中は「こんなありがちなハナシをわざわざウディ・アレンが撮ったの？」と驚いた。悪く言えばワイドショーの再現ドラマを豪華に撮っただけ。スカレーット・ヨハンソンに釣られて観たら、「Dearフランキー」のエミリー・モーティマーも出ていたので飽きることなく観ていられたのだけど、「こんなドラマでいいわけないだろう」とは内心ずっと思っていた。
しかし。
これを「やはりウディ・アレン」と言えばいいのか、彼の仕掛けた巧妙な罠に観客は見事ハマることになるのだ。オープニング、テニスコートの映像は観客を騙すに充分な伏線だった。
思えばウディ・アレンの映画で（観ている本数は極端に少ないんだけれど）、ここまで面白いと思ったのもはじめて。この映画にはウディ・アレンが出ていないから、というのも理由のひとつかもしれない。僕はきっと俳優としての彼はあまり好きじゃないんだろう。
ウディの演出で気に入ったのは映画序盤のテンポ。
前出テニスコートでのプロローグを経て、主役のジョナサン・リス・マイヤーズが登場するとそこからは意外とアップテンポで進んでいることに気付く。「起承転結」というよりも「序破急」といった風。これは編集の「技あり」だった。
先に「ありがち」と書きながら、ここにストーリーの“触り”も書かなかったのはワケがある。
書いてしまうと余計な“推理”をしてしまうと思うから。
先入観ナシに観て、あなたも気持ちよく騙されて欲しい。
僕はウディ・アレンのファンじゃないのでスカーレット・ヨハンソンがいなかったら観なかった。
でも、これは観る価値がある。
大抵の人は映画を知り尽くしたウディ・アレンの“技”に感心するだろう。
物語は単純。
男1×女2のよくある三角関係で、正直言うと途中は「こんなありがちなハナシをわざわざウディ・アレンが撮ったの？」と驚いた。悪く言えばワイドショーの再現ドラマを豪華に撮っただけ。スカレーット・ヨハンソンに釣られて観たら、「Dearフランキー」のエミリー・モーティマーも出ていたので飽きることなく観ていられたのだけど、「こんなドラマでいいわけないだろう」とは内心ずっと思っていた。
しかし。
これを「やはりウディ・アレン」と言えばいいのか、彼の仕掛けた巧妙な罠に観客は見事ハマることになるのだ。オープニング、テニスコートの映像は観客を騙すに充分な伏線だった。
思えばウディ・アレンの映画で（観ている本数は極端に少ないんだけれど）、ここまで面白いと思ったのもはじめて。この映画にはウディ・アレンが出ていないから、というのも理由のひとつかもしれない。僕はきっと俳優としての彼はあまり好きじゃないんだろう。
ウディの演出で気に入ったのは映画序盤のテンポ。
前出テニスコートでのプロローグを経て、主役のジョナサン・リス・マイヤーズが登場するとそこからは意外とアップテンポで進んでいることに気付く。「起承転結」というよりも「序破急」といった風。これは編集の「技あり」だった。
先に「ありがち」と書きながら、ここにストーリーの“触り”も書かなかったのはワケがある。
書いてしまうと余計な“推理”をしてしまうと思うから。
先入観ナシに観て、あなたも気持ちよく騙されて欲しい。
- 出版社/メーカー: アスミック
- メディア: DVD
私は、早口なアレンが苦手なんですけど（ついてイケないので、途中で放棄）、これは展開が気になって面白かったです。ボールとリング、騙されました。
by 江戸うっどスキー (2008-02-03 14:20)
そう、まさにソレですね（笑）。
観客全員が「あー、やっちゃったー」と思うのに、
実際には“やっちゃわない”ところがスゴイです。
nice！ありがとうございます。
by ken (2008-02-03 19:22)
私はウッディ・アレンかなり好んでみています。でも、これ、英語バージョンで見たので、かなりcatch upできなかったんですよね。言葉が十分分からないと理解できないのがつらいとこです。Amazonで注文します。
by snorita (2008-02-04 06:49)
冒頭近くで主人公が「罪と罰」のハウツー本？というか解説本を読んでいるシーンでその主人公の性格を表現するうまさに脱帽しました。
ウッディアレンのでは「マンハッタン」が好きですね。セリフがいいんだなあ。
by 瑠璃子 (2008-02-04 10:39)
>snoritaさん
英語が多少なりとも分かると彼の脚本の面白さが理解できるんだろうなあ。
なんていつも思います。
>瑠璃子さん
お久しぶりです。
そう。そのシーンも巧いなあ、と思いました。
by ken (2008-02-04 13:42)
こんばんは。
ウディの映画のなかでも、これはほんとによくできていますね。
おもしろかったです。スカーレットも魅力的でした。
私は「マンハッタン」でウディファンになりました。役者としての彼は、
かなりクセがあるので、好き嫌いがわかれると思います。私はウディの
ユーモラスなところが好きなので、彼が出演しているほうが楽しいです。
by coco030705 (2008-02-07 22:47)
やはり「マンハッタン」ですか。ちょっと観てみようかなあ。
そう言われると気になってきました。
nice！ありがとうございます。
by ken (2008-02-07 22:57)
見逃していた。
へへへ、シネスイッチにかかったときに1人で観たんですが。
僕もヨハンソンに釣られてさw
DVDまで買ってしまいましたよ。
のほほーん。
by きりきりととと (2008-02-11 00:20)
スカーレットの映画を観るたびに
「この娘がオレの近くにいたら…」
と妄想します。そして気が狂いそうになりますｗ
nice！ありがとうございます。
by ken (2008-02-11 00:34)