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ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー [2010年 レビュー]

ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」(2008年・アメリカ) 監督:ケニー・オルテガ

 ベタ過ぎて感動的だった「ハイスクール・ミュージカル」は、パート3にしていよいよつまらなくなってしまった。
 「何が面白くないんだろう?」
 人によって理由は異なると思う。僕の場合は根本的に「飽きちゃった」ということと、プロム&卒業という展開がありきたり過ぎて何の面白味も感じなかったということ、そしてクライマックスの楽曲「ハイスクール・ミュージカル」の出来が悪くて聴くに堪えなかった、という理由による。
 「そもそも映画にする必要があったか?」とも思う。バジェットが大きくなった割に、そのスケール感は実感出来なかったし、ハイスクールという設定はやっぱりブラウン管(古い?)サイズで良かったんじゃないだろうか。…なんてことを考えるのは結果論で物事を語る僕たちのような“外野”であって、ディズニーはそんなこと微塵も思っていなかったようだ。それはアメリカでの劇場公開館数を見れば一目瞭然である。
 と、その数字を明らかにする前に。
 2008年は本作と並んでもう1本、ミュージカル大作があった。7月に公開された「マンマ・ミーア!」である。「マンマ・ミーア!」の公開館数は2,976。歴代ミュージカル映画の公開館数第1位は2007年公開の「ヘアスプレー」で3,121だった。「マンマ・ミーア!」の2,976は歴代2位の記録だったのだが、驚くなかれ「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー(以下HSM)」はそれらの記録を一気に塗り替える3,623だったのだ。ミュージカル作品としては異例の数字である。「HSM」に対するディズニーの期待値がいかに高かったかが分かるだろう。しかし結果はどうだったか。【Box Office Mojo】で面白いデータを見つけた。
 「HSM」は2008年10月24日(金)に公開され、この週末に$42,030,184(約40億円)を稼ぎ出している。その後15週公開され、最終成績は$90,559,416(約84億円)だった。つまり最初の週末に興行収入全体の46%を稼いだのだ。言い方を変えれば「興行的には伸び悩んだ」ワケである。
 ということはどういうことか。「期待したほど面白くなかった」ということだ。良かった。面白くなかったのは僕だけじゃなかったらしい(笑)。

 今年のアカデミー賞授賞式。
 そのオープニングでザック・エフロンは、司会の2人(スティーヴ・マーティンとアレック・ボールドウィン)から紹介されるという名誉を受けた。ザック・エフロンは今や自他ともに認めるアメリカンアイドルであるが、しかしそのときのザックはなんだか座りが悪そうだった。そりゃそうだ。ジョージ・クルーニーやモーガン・フリーマンと並列で紹介されても困る。ただ僕はこのシーンを観ていたせいもあって、「ハイスクール・ミュージカル」はブラウン管サイズで良かったんじゃないかと思ったワケだ。
 さて今後のザック・エフロンはどうなるんだろう。相手役のヴァネッサ・ハジェンズとリアルに付き合うのもいいけれど、それも今後の役者人生に影響を与えるんじゃないだろうかと心配になってしまった。

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