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X-メン(2000年・アメリカ) [2012年 レビュー]

原題:X-MEN
監督:ブライアン・シンガー
脚本:デヴィッド・ヘイター

 ブライアンが復帰した「ファースト・ジェネレーション」を観たら、否が応でも観たくなる1作目。7年前に書いたレビューもしょっぱかったので、今回リライトすることにした。
 「ファースト・ジェネレーション」はシリーズ第1作のいわゆる“前日譚”であるから、どこまで整合性が取れているかがひとつの見どころである。
 旧作に新しい見方を加える“前日譚”は「スター・ウォーズ・サーガ」の成功によって“新しい続編の在り方”として定着した感があるが、すべてが成功しているかというと勿論そうではない。これはこれで難しい仕事なのだ。

 ミュータントの存在が社会問題になっていたアメリカ。「ミュータント登録法案」の公聴会では推進派のケリー上院議員(ブルース・デイヴィソン)が、ミュータントと人間の共存は不可能だという持論を展開していた。それを見守っていたプロフェッサーX(パトリック・スチュワート)は共存派のリーダーとも言える存在で、未成年のミュータントを教育する「恵まれし子らの学園」を主宰していた。
 ある日、ケリー上院議員がミュータントに拉致される。首謀者はミュータントテロ軍団「ブラザーフッド」を率いるマグニートー(イアン・マッケラン)。マグニートーはミュータントが人類を支配すべきだと主張する敵対派のリーダーで、近々大掛かりなテロを計画していた…。

 原作はコミックであるから、個々のミュータントが持つ特集能力に目を奪われるが、本作が描くメインテーマは「差別」である。それは冒頭ユダヤ人迫害のシーンからも明らかで、今回初めて観た特典映像のインタビューの中でブライアン・シンガー自身も、X-メンを撮ることにした理由を「作品の中に差別や偏見といったテーマがあるからだ」と語っていた。
 そしてもうひとつ忘れてはならないのは、ブライアンがゲイであるということ。
 X-メンがミュータントの定義を「人類の進化の形」とするなら、ゲイもミュータントである。ブライアンが幼い頃から内に秘めていた葛藤こそ、X-メンの本質なのだ。
 だからプロフェッサーXとマグニートーをゲイのカップルに見立てると、いろんな深読みが出来て面白い。例えば、異なる理想を掲げる2人がなぜ互いに尊重し合っているのか。それは今も2人がプラトニックな関係にあるからとしたらどうか。これだけでもX-メンの面白さに深みが増すと思う。

 さて前日譚からの繋がりをチェックしよう。
 いくつかは揚げ足取りになってしまうが、気になったセリフがいくつかあった。

 「17歳のときエリック(マグニートー)と出会った」
 ウルヴァリンに語ったプロフェッサーXのセリフ。これは残念ながら整合性が取れていない。「ファースト・ジェネレーション」で2人が出会ったのは成人後だ。2人ともビールをガブガブ飲むシーンがある(笑)。

 「プロフェッサーより年長かも」
 ウルヴァリンの身体を調べたジーン(ファムケ・ヤンセン)のセリフ。驚異的な再生能力を持つため、年齢の特定も不可能だと言う。これは「ファースト・ジェネレーション」の方にそれを証明するシーンが作られた。チャールズとエリックがミュータントをスカウトして歩くモンタージュの中にウルヴァリンが出て来るのだ。これでウルヴァリンがプロフェッサーXよりも年上であることが分かる。カメオ出演したヒュー・ジャックマンがさすがに老けているのはご愛嬌。

 「奴は探知を免れる方法を見出してしまった。共に設計した」
 マグニートーが被るヘルメットを説明したプロフェッサーXのセリフ。ヘルメットは読心術を防ぐための物だが、「ファースト・ジェネレーション」ではセバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン)がチャールズの読心術から逃れるために「ソビエトで作らせた」ものとなっている。

 「黄色のタイツでも履くか?」
 これはオマケ。X-メンのユニフォームに不満を漏らすウルヴァリンに、サイクロップス(ジェームズ・マースデン)が言ったイヤミで、コミックスでのコスチュームにひっかけたジョーク。

 とまあ気になったのは先の3つのセリフくらいで、あとは上手く繋がっていたと思う。そしてX-MENシリーズがマグニートーの物語だと思えば、「X-MEN2」はさらに納得が行くのだ。以下続く。
 第1作はわずか104分にまとめられた秀作。

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X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年・アメリカ) [2012年 レビュー]

原題:X-MEN:FIRST CLASS
監督:マシュー・ボーン
脚本:マシュー・ボーン、ジェーン・ゴールドマン


 結論から行きます。
 本作はX-MENシリーズの中でも出色の出来栄えと言っていいと思います。抜群に面白かった。
 それもそもはず、なんとシリーズの生みの親とも言うべきブライアン・シンガーが復帰し、原案と製作を手掛けていたのです。彼が復帰しただけでこんなに面白くなるなんて、それはそれで衝撃的でした。

 本作はプロフェッッサーXとマグニートーの「出会いから袂を分かつまで」を描いたいわゆる「X-MEN」の前章的位置づけの作品です。時代設定は1962年になっていて、ストーリーには「キューバ危機」が織り込まれていました。このプロットは秀逸だったと思います。
 「核戦争寸前にまで達した20世紀最大の危機を寸前で回避したのはミュータントたちだった」
 もちろんこれは大いなるフィクションであるけれど(核戦争寸前まで行ったことは事実ですよ、ヤングジェネレーションの皆さん)、想像することの愉しさという意味では、これ以上ないスケールだったと思います。
 またミュータントという設定が突飛すぎるだけに、架空の舞台で完結させるのではなく、史実の中に放り込むことによってリアリズムの獲得に成功した良い例ではないでしょうか。少なくとも僕は最初から最後まで何の疑問も抱かず、「X-MEN」の世界に没入しました。

 ファンを喜ばせる仕掛けも沢山ありました。
 一番はオープニングでしょう。シリーズ第1作の冒頭と同じ、戦時下ポーランドの強制収容所のシーンから始まる心憎い演出。このシーンで僕は「X-MENシリーズの主人公は実はマグニートーだった」と確信しました。それは「スター・ウォーズ」が実はダース・ベイダーの物語だったことを知ったときと同じ驚きです。そう。本作は「スター・ウォーズ」サーガにおける「エピソード3/シスの復讐」と同じスタンスなのです。だから楽しみ方も一緒。「ファースト・ジェネレーション」から「X-MEN」へどうバトンを渡したのかを確認するのも楽しいでしょう。ちなみに本作ではプロフェッサーXが車いすに乗る羽目になる理由も明かされます。

 それにしても、やっぱり「X-MEN」はゲイの映画です。でも、だからここまで面白いんだと思う。
 チャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)の出会いのシーンからすでにそうで、チャールズは相手の心を読めるとは言え、初対面のエリックにこんなセリフを吐きます。
 「君のことは全部分かるよ。いろいろ辛かったのも知ってる。君は一人じゃないんだよ」
 うわあ。超LOVEじゃないですか。チャールズはきっとソウルメイトに出会ったと思ったんでしょうね。一方エリックは自分自身をまだよく理解出来ていないので、チャールズに身を任せることにした。ね?完全にセクシャル・マイノリティの世界でしょ。ブライアン・シンガーは「X-MEN」という素材を使って、“男同士の愛”を合法的に描いているんです。素晴らしいじゃないですか。
 そしてまた、このゲイっぷりをジェームズ・マカヴォイがいい感じで演じているんです。タチかネコかって言われれば、時にタチもやるけど基本ネコってところでしょうか。そんな雰囲気がどうにもエロいんですよねえ(何のハナシだ)。

 とにかく僕は「おかえりブライアン・シンガー!」って気分です。
 彼が「スーパーマン リターンズ」を撮ることにしたせいで、「X-MEN
:ファイナルディシジョン」は シリーズ最悪の出来損ないになっちゃったワケで(なんならブライアンに早くもリメイクしてもらえないかと思っているくらい)、でもこの「ファースト・ジェネレーション」は新3部作の1作目という位置付けらしく、残りの2作もブライアンが関わってくれるなら、相当期待出来るんじゃないかと思っています。
 でもまずはシリーズ1作目から観直してみよう。

 娯楽映画としてはトップクラスの傑作。

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ラスト・ソルジャー(2010年・中国/香港) [2012年 レビュー]

原題:大兵小将/LITTLE BIG SOLDIER
監督・脚本:ディン・シェン

 ジャッキー・チェンの映画と聞くと、今も無条件で観たくなる。
 もう激しいアクションは期待出来ないと分かっているのに、それでも観たくなるのは「ジャッキーの笑顔」が観たいからだ。
 その笑顔は「どんな逆境にあっても人間はそれを克服する力を持っている」と教えてくれる。彼は映画の中で常にそんな役柄を演じ、また映画づくりの過程でも様々な困難を乗り越えて来た。それを知っているからこそ、何かの折にはふとジャッキー映画が観たくなるのだ。
 ジャッキー映画とは「いくつになっても持っていたいお守り」のようなものかも知れない。

 紀元前227年の中国。大国・衛の軍隊が、小国・梁の軍隊と衝突。衛は梁に待ち伏せ攻撃を受けたために、両軍ほとんどが全滅してしまう。その中で死んだフリをして助かった梁の老兵(ジャッキー・チェン)が、偶然にも深手を負った衛の将軍(ワン・リーホン)を捉えることに成功する。老兵は敵の将軍を連れて自国まで戻り、報奨金をもらおうと企むが、戦に乗じて自国の将軍を暗殺せんとする衛の捜索隊が行方を追っていた…。

 近年ジャッキーのイメージチェンジが成功した作品は
ベスト・キッド」だったと思う。
 タイトルロールを捨てて、脇に回ることで、ジャッキーは新たな存在感を勝ち取ったのだ。それが出来たのもコメディのセンスに長けていたからだと思う。
 ジャッキーは“クラウン”である。
 サーカスの華ではあるけれど花形ではない。道化だからどんな目に遭っても悲壮感がない。
 このセルフマネージメントが出来たからこそ、ジャッキーは本作でも“ジャッキーらしさ”を保っている。

 ジャッキーが敵の将軍を捕まえて自国まで戻る道中のすったもんだが本作の見どころである。
 ところが、ここに用意されたエピソードにメリハリがなくて、いささか退屈な思いをする。特に途中ジャッキーから馬を奪う女の存在がドラマに何の影響も与えてなく、このキャラクターのおかげで僕は、この映画をどう観ていいのか分からなくなってしまったくらいだ。もったいない。

 先ごろジャッキーはアクション映画からの引退を宣言した。
 毎度おなじみエンドロールのNG集を観ながら、やっぱり残念だなと思うのは僕だけじゃないだろう。アクションのNG集もサイコーのおまけだったのだから。

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スカイライン−征服−(2010年・アメリカ) [2012年 レビュー]

原題:SKYLINE
監督:ザ・ブラザース・ストラウス
脚本:ジョシュア・コーズ、リアム・オドネル

 昨年僕は「スカイライン−征服−」を観ようと思って間違えて「世界侵略:ロサンゼルス決戦」を観た。
 「世界侵略」はタイトルがマクロな割りに描写はミクロで、しかもロスのランドマークが盛大に破壊されると言ったサービスカットも特になく、まったく「なんじゃこりゃ」な映画だった。
 「スカイライン」を観ようと思ったのは予告編が面白かったから。まず巨大宇宙船に人間がモリモリ吸い上げられるシーンが気味悪くてスゲーと思った。それとフェラーリが駐車場を出た瞬間、エイリアンに踏みつぶされるというちょっとシニカルなカットが面白くて、なぜこの1カットが必要だったのかも含めて前後の文脈が知りたかった。なのにうっかり観たのが「世界侵略」だったというワケ。そりゃ評価も下がるわ。
 そして「スカイライン」は思いのほか早くwowowでの放送となり、ようやくリベンジとなったのだけれど、こっちはこっちでまたなんともビミョーな映画だった。

 「謎のエイリアンにロスが襲われ、人間はなす術も無い」というただそれだけの映画です。
 では誰を通してその様子を見せるかというと、「何かで一発当てた男のペントハウスに招かれた男女」。だはははーっ!こうして文字にすると笑えるなあ。

 
11030306_Skyline_01.jpg はい、この2人です。

 誰?あんたたち。
 特に男の方がものすごい馬ヅラで(この写真じゃ分かり難い)、僕はそれが何かの伏線なんじゃないかって思ったほど。残念ながら何のフリでもなかったんですけどね(笑)。
 先のフェラーリについては、“何かで一発当てた”馬ヅラ君の親友の愛車なんですけど、ペントハウスを出て、海まで行って、「オレのクルーザーで脱出しよう」って駐車場を出た瞬間に、グシャってなっちゃう展開でした。ま、この設定は小市民に対するサービスみたいなもんですかね。「セレブがなんぼのもんじゃい!金で命は守れんぞ!」ってことでしょうか。そうであってもなくても僕はそういうことでいいです。この「フェラーリぐしゃ」のカットだけは笑っちゃいましたもん。ひがみですけど(笑)。

 まじめなハナシもしますか。
 ハッキリ言っていろんな映画のパクリです。良く言えばエッセンスを頂いてます。
 映画の体裁は「クローバーフィールド」だし、デザインの一部は「マトリックス」だし、エイリアンの描写はまんま「エイリアン」です。だからどっかで観たことあるなーの連続なんですけど、唯一褒められるのは「助かりそうな気がしないこと」です。つまり全く先が読めない。これこそスター不在映画のいいところですね。たとえば「宇宙戦争」だったら「トム・クルーズは死なない」って観る前から分かっちゃうからね。
 ただエンディングはイマイチだったんですよ。そんなのありかよって思っちゃう「不幸中の幸い」的エンディングなんです。ま、興味のある方は観て下さい。

 ちなみに「世界戦略」と「スカイライン」は訴訟問題になる寸前だったようですね。
 そりゃそうでしょう。同じ設定の映画が同時期に公開されるなんて、どっちの映画会社にとってもアホ丸出しだもんね。

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ハルク(2003年・アメリカ) [2012年 レビュー]

原題:HULK
監督:アン・リー
脚本:ジェームズ・シェイマス、マイケル・フランス、ジョン・ターマン

 「マイティ・ソー」に続いて「アベンジャーズ」の予習…のはずだったのですが、wowowの録画を再生してみたら冒頭「2003年」と制作年数が出た。「は?ちょっと古すぎない?」。でも監督は「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」のアン・リーだって言うし(アン・リーの味が出てるのかどうかも確認したかった)、ならばこのまま観るかと思ったら、まあビックリするくらいつまんない(笑)。
 残念ながら僕はこのキャラクター、あまり好きじゃないんですよね。そりゃ超人かも知れないけど、ぶっちゃけカッコよくないでしょ(笑)。例えば「ゴレンジャー」で言えば「キレンジャー」だし、「ガッチャマン」で言えば「みみずくの竜」のポジションの人じゃないですか。「アベンジャーズ」の一員ってことなら、分かりますけどね。

 
遺伝子学者のブルース・バナー(エリック・バナ)は実験中に大量のガンマ線を浴びてしまう。本当なら命を落としてもおかしくない事故だったが、それどころかブルースは完全に無傷だった。ところがブルースに“怒り”の感情が芽生えると、身体の細胞が大きく変化し、圧倒的なパワーを持つ緑色の巨人になってしまった。これにはブルースの生みの親デヴィッド(ニック・ノルティ)が関係しているようだった…。

 ブルースに好意を寄せるベティ(ジェニファー・コネリー)をあらゆる敵から守ろうとするハルク。
 ん?これって「キング・コング」じゃん!
 そして、自分を作った父親を憎み、死んだ方がマシと叫ぶするブルース。
 これって「フランケンシュタイン」じゃん!
 いやー、ビックリしました。でもビックリしたのはこれだけじゃありません。なんとハルクに敵がいないんですよ。便宜上アメリカ軍が敵の役回りになってますけど、これってあくまでも序章ですよね?序章が138分もあったら長いでしょ。僕は何度途中寝たか分かりません。そのたびに戻って観なおすのは大変でした。

 あと、コミックのコマ割りを意識したかのような、細かいワイプ処理がダサい!
 こういうことすると「時代遅れ」感が出ちゃうから、変な小技なんか使わない方がいいんですよ。それにしてもアン・リ―はなんでこの仕事引き受けたんだろう???
 というわけで「アベンジャーズ」の予習になったのかどうかさっぱり分かりませんが、どうやら観るべきは2008年に制作された「インクレディブル・ハルク」のようで(そっちにはトニー・スタークが出て来るらしい)、wowowさん、お願いします(笑)。


 追記。
 この作品、2005年に観ていることが判明しました。 
 検索したらレビューも出て来た。覚えてないくらいつまらなかったんだなあ(笑)。

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マイティ・ソー (2011年・アメリカ) [2012年 レビュー]

原題:THOR
監督:ケネス・ブラナー
 脚本:アシュリー・エドワード・ミラー、ザック・ステンツ、ドン・ペイン

 「アベンジャーズ」に備えての予習です。
 劇場公開時は全く観ようと思いませんでした。だってヒーローは神様で、その武器がトンカチってアータ。どこを「カッコいい!」って言えばいいんですか。
 でも「アベンジャーズ」のトレーラーを見て、コレと「ハルク」は観ておかないとダメかなと思った次第。これをケネス・ブラナーが監督するってのも驚きなんだけど。

 神の世界「アスガルド」で最強の戦士ソー(クリス・ヘムズワース)は、あまりに強すぎるために傍若無人で必要のない戦争まで起こす有様。これに怒った父・オーディン(アンソニー・ホプキンス)によって、王位継承権をはく奪され、地球に追放されてしまう…。

 そんなヤツ、地球に追放すんなよー(笑)。
 ソーを追放するとき、一緒に最強のトンカチ(ムジョルニアと言うらしい)も一緒に地球めがけて投げる辺りが、どうにも予定調和でうんざり。ただ、このトンカチの威力がすごくて、途中から「なんかいいかも」と思ってしまうんです。これって自分の脳みそが小学生男子程度ってことかしらん?
 ちょっとコミカルに作らていたのも良かったかも。しつこいですけど「ヒーローの武器がトンカチ」ですからね、funnyじゃなきゃ許されないでしょ。それと忘れてはいけないのが、しょうもないアメコミ映画なのに、ヒロインがアカデミー賞女優ってのも、今までに無い座組みですよね。言うてもアミダラさんなんですけど、今やアカデミー賞女優であることは事実。なのになぜこの仕事を受けたのかは不明。
 アンソニー・ホプキンスを観ていると、「スーパーマン」に出たマーロン・ブランドを思い出します。ブランドの場合は単純に金のためだけど(本人もそう言っていた)、レクター博士の場合はどうなんでしょうか?
 そうそう、浅野忠信は影薄かったなあ。

 とにかく作品そのものはどうってことないです。暴れん坊が地球で人の優しさに触れて、マジメになるってだけの話です。重要なのはエンドロール後のワンシーン。「アベンジャーズ」への布石としてサミュエル・L・ジャクソンが出て来ます。「アイアンマン」も「キャプテン・アメリカ」もそうだったけどね。「ハルク」にも出て来るのかな?それとジェレミー・レナーがノンクレジットでワンシーン出てましたね。彼もアベンジャーズとは知りませんでした。どういう関係なんだ。
 いずれにせよ「アベンジャーズ」に興味のない人は完無視で結構です。このトンカチ野郎(笑)。

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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年・アメリカ) [2012年 レビュー]

原題:MISSION:IMPOSSIBLE-GHOST PROTOCOL
監督:ブラッド・バード 脚本:ジョシュ・アッペルバウム、アンドレ・ネメック

 「イーサン・ハント久しぶりだなあ」と思いながら自宅でブルーレイを観ていたら、エンディング間近で「あー、3作目の復習してから観りゃ良かった」と思うシーンがあった。そこでストックDVDを確認してみたら、1作目と2作目はあるのに3作目がない。「どういうこと?」と思って今度は自分のレビューを検索して読んでみたら、思わず納得なこき下ろし方。「史上最低のアクション映画」だって。なるほどねー、それじゃ買わないよねー(笑)。
 これから観ようって人はせめて「M:I:Ⅲ」のストーリーだけは把握してから観た方がいいかも。今作。

 理由あってロシアの刑務所に収監されていたイーサン(トム・クルーズ)は仲間の手引きで脱獄に成功。新たな任務を与えられる。それは核テロを目論む“コバルト”という人物の情報を入手すること。そのためイーサンはクレムリンへの潜入を果たすが、そこで爆弾テロが発生する。イーサンは何者かの陰謀によってテロ容疑がかけられ、IMFから登録を抹消されてしまう。後ろ盾を失ったイーサンとそのチームは孤立無援の中で、コバルトに迫り、核戦争の危機に立ち向かう。

 まるで往年のジャッキー・チェンの映画を観ているようでした。
 「アクションの目玉を先に決めてから映画の体裁を整える」
 きっとこのスタイルで作られたものだと思います。
 ドバイにある世界一高い高層ビル、ブルジュ・ハリーファでアクションを撮る。まずはこう決めて、撮影許可を取り、とりあえずぶら下がったり、落ちてみたり、壁を走ってみたりしたんじゃないでしょうか。撮影の時点では脚本だって完成していなかった可能性があります。

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 この一連のアクションシーン、予告編を観たときはCGだろうと思ってました。
 ところがメイキングを観る限り、ほとんどが実写。トム・クルーズ以下俳優たちが命がけで撮ってます。CGで処理されたのは命綱のワイヤーを消す作業くらい。これには驚きました。一番驚いたのは高層階の窓を「外していい」って許可したビル側の判断でしたけど(笑)。

 純粋にスパイ映画としてどうか、となると「前作よりは良い」と言っておきましょう。
 「スパイ大作戦」ですから、突拍子もなくて都合のいいアイテムが続々出て来て、「そんなのありかよ」と悪態をつきたくなるのは事実です。でもそこは見て見ぬ振り出来なければ、本作を観る資格はありません。
 問題はそこではなく「骨子となるストーリーラインに矛盾や強引さは無いか?」ということです。
 これは正直言うと「あり」ます。もしかして3作目を復習してから観ると、余計にその強引さに気付いてしまうかも知れない。個人的には今回トムが率いるチームのバランスが良かったので、あまり文句も無かったのですが、冷静に振り返ってみたら「一部崩壊していたな」と。痛し痒しだなあ。
 
 これは映画館で観るに限ります。アクションの数々はカッコ良かった。
 でもDVDでも観た方がいい。写真のようなシーンをどうやって撮ったのか、メイキングで明かしてもらえるから。高所恐怖症には身の毛もよだつカットのオンパレードですが、一方でトムの本気度も分かります。やっぱりDVD
で映画を観る醍醐味ってメイキングだな、と久しぶりに思った作品でした。

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電人ザボーガー(2010年・日本) [2012年 レビュー]

監督・脚本:井口昇

 日活も「スゴイのに手を出したもんだなあ」これが正直な感想。
 とは言え、僕の世代には垂涎もののタイトルです。
 オリジナルは1974年から75年にかけてフジテレビ系列で放送された特撮ヒーローアクションで、主演はライダーマンを演じた山口暁さん。「電人ザボーガー」が放映されていた時期には、仮面ライダーX、仮面ライダーアマゾン、仮面ライダーストロンガー、ウルトラマンレオ、イナズマンF、マッハバロン、秘密戦隊ゴレンジャーなどが活躍していました。
 僕が「スゴイのに手を出したな」と思ったのはザボーガーがコテコテのB級ヒーローだったからです。なんたって、このビジュアルを観て下さいよ。

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↑このバイクが今風に言うとトランスフォームして、↑こうなるわけです。

 ムチャでしょ。and野暮ったいでしょ。
 「おーい、タイヤはどこに行ったんだよー」って子どもながらに思ってました(笑)。
 でも、この野暮ったい感じを今楽しもうと思って作ったんでしょうね。なんたって主演が板尾創路ですから。しかも演じているのは主人公の熟年期ですから。熟年期ってなんじゃそりゃ(笑)。

 本編は2部構成になっていて、1部は、天才科学者・大門勇(竹中直人)が遺したスーパーロボット「ザボーガー」と共に、悪のサイボーグ組織「Σ」と戦う秘密刑事・大門豊(古原靖久)の活躍を。2部ではその25年後。Σとの闘いでザボーガーを失い、失業者となった大門豊(板尾創路)の苦悩と、再びΣと決するまでが描かれています。
 まずは「青年期」と「熟年期」の2部構成にした点に製作陣のセンスを感じます。
 「熟年期」というアイディアは、オリジナルへのオマージュを一歩進化させたものと捉えていいでしょう。もし山口暁さんがご存命だったら、この手の作品の“お約束”としてゲスト出演していたはず(それはそれで観たかった)。しかしそれは叶わない中で出たアイディアが「熟年期」だったのではないかと思います。俗にいうリメイク作品は無数にありますが、このアイディアは唯一無二と言っていいでしょう。

 ただし作品としてはイマイチ(笑)。
 特に「青年期」における大門豊と敵のサイボーグが交わるようなエロティックな演出は気味が悪い。実はこれ同じ日活が手がけた「ヤッターマン」のアイディアをパクっているんじゃないかと思いました。「ヤッターマン」もこれ以上のエロ変態映画だったんですよね。ただあちらは櫻井翔を主演に据えたことと、三池崇史というビッグネームのおかげで、ただの「ド変態エロ映画」が「コンテンポラリー」と解釈されて大ヒットしたわけです。で日活はそれをさらに勘違いして「エロを放り込んでおけば大丈夫
」ってことになったんだろうなあ。そうとしか思えないクオリティの低さです。

 ザボーガーの「チェンジ」はCGがよく出来ていて不満ナシ。
 くだらないエロの要素さえなければ、もう少しまともに観られた気がするのに残念。
 でも僕と同世代の人は観てもいい。
 エンドクレジットにオリジナル版の映像が使われていて、チョー懐かしいです。

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コンテイジョン(2011年・アメリカ) [2012年 レビュー]

原題:CONTAGION
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 脚本:スコット・Z・バーンズ

 タイトルはずばり「伝染」。
 潔癖性の人が観たらノイローゼになりそうな細かい視点が特徴的で、「ウィルスは如何にして広まって行くか」の一例を目の当たりにするディザスター映画。

 香港出張から戻って来た帰宅したベス(グウィネス・パルトロー)は夫・ミッチ(マット・デイモン)の目の前で昏倒し謎の死を遂げる。まもなく幼い息子も同じ症状で死亡。2人の他にも世界中で謎の死を遂げる人たちが続々と現れる。報告を受けた世界保健機関のレオノーラ(マリオン・コティヤール
)や、疾病予防センターのエリン(ケイト・ウィンスレット)が調査に乗り出すが、感染の広がりを止めることは出来ず、世界中がパニックに陥って行く…。

 放射能もそうなんですけど、ウィルスも肉眼では確認できないからこそ、「怖い」という面と、「知らぬが仏」という面がありますね。もしウィルスが可視化されたら、私たちの生活は今とは明らかにその様子を変えることでしょう。全員が「超潔癖症」になるのは必至です。
 たとえば【電車のつり革】なんか論外中の論外。【エレベーターのボタン】とか【銀行ATMのパネル】、【スーパーの商品】、【自販機から出て来る缶】、【セルフガソリンスタンドの給油ホース】、【公衆トイレのドアノブ】、【コンビニでもらう小銭のお釣り】、【バスの「とまります」ボタン】など、挙げたらキリがありませんが、これらはゼッタイに素手で触らなくなるでしょう。あとは【コンビニで立ち読み】もしなくなるでしょうし、【コインロッカーに荷物】も預けなくなるでしょうし、【アップルストアでマックブック】をいじったりもしなくなるでしょうね。
 とにかく普段の生活の中に無尽蔵にある“感染リスク”を考えさせられてしまう作品なのです。ただし「ウィルスの恐ろしさ」を描いたディザスター映画はこれまでにもあったわけで、それらとの差別化がどう成されているかが一番注目すべき点だと思います。

 ウィルス系ディザスター映画の基本はバイオハザード(生物学研究で使用される、あるいは使用によって発生する病原体)ですが、ソダーバーグはそこに変化を付けた。これが映画としての体裁はこの1点に支えられています。
 「最初の被害者となったベスは、いつウィルスに感染したのか」
 それは浮気相手から感染した可能性が高いと、遺された夫には非情な現実を一旦突きつけておいて、ここからソダーバーグは観客の意識を別のところへ誘導します。
 「なぜミッチは感染しなかったのか」
 ただしこれはドラマの縦軸となる登場人物を殺すわけにはいかない、という映画的な都合を優先したもので、巧く刈り取れていなかったのは残念。
 「ワクチンを作ることは出来るのか」
 ディザスター映画の定番プロット。さらには数に限りのあるワクチンを巡る人々の諍いも定番中の定番ですが、マリオン・コティヤールとケイト・ウィンスレットというアカデミー女優2人のおかげで、まずまず見応えのある展開をします。

 ポイントは映画の着地点です。
 ソダーバーグの巧さは最終のシークエンスに集約されていました。最後の最後にベスの感染経路が明らかになるのです。それがまた怖い。
 派手な映画ではありませんが、ぜひソダーバーグの手練手管を楽しんで下さい。

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八日目の蝉(2011年・日本) [2012年 レビュー]

監督:成島出 脚本:奥寺佐渡子

 原作を手にしたときにはすでに映画化が決まっていたので、かなり具体的な映像を思い浮かべながら読んだ。そして、この秀作をどうやって2時間程度に収めるのかと思っていたのだけれど、それそれは見事にまとめられていて、僕はまず奥寺さんの仕事に感動してしまった。

 原作は2部構成になっていて、前半は不倫相手の生後間もない娘を誘拐した野々宮希和子の逃亡生活。後半は4歳まで誘拐犯に育てられ、今は大学生になった秋山恵理菜の葛藤の日々が描かれている。 

 映画化に際しては、この2部構成すなわち時系列を放棄している。 
 希和子(永作博美)と恵理菜(井上真央)の章をクロスさせることで、映像作品だからこそ出来る、より劇的な演出を試みたのだ。これは大正解だったと思う。のちに恵理菜が辿る「逃亡の軌跡」では余計な説明を省くことが出来て時間の短縮になり、さらに風景の比較によって時の流れを表現することも出来て、まさに一石二鳥だった。
 しかしこの作業は並大抵の苦労ではなかったと思う。原作の何を活かして、何を落とすのか。希和子と恵理菜のカットバックはいつどのタイミングで行うのか。考えただけで脳みそが沸騰しそうな作業である。

 本作で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲った井上真央は、授賞式で「何度も成島監督から逃げたいと思いました」とスピーチしていたけれど、成島監督はきっと“粘る人”だったんだろう。その粘りを垣間見られる重要なシーンが序盤にある。
 不倫相手の家に忍び込んだ希和子が、生まれて間もない恵理菜を抱き上げるシーン。
 希和子は「ただ子供の顔が観たかった」だけなのに、一転「連れ去ることを決意する」極めて重要なシーンでもある。
 成島監督は「泣いている恵理菜を抱き上げる希和子。やがて希和子にあやされて笑う恵理菜」という一連を永作博美と赤ん坊の2ショットで、しかも1カットで撮った。この1カットのために監督は相当「粘った」んじゃないかと思う。
 ト書きにあっただろう「笑う恵理菜」は、普通に考えれば赤ん坊を1ショットで撮って、インサート処理する方が楽だ。しかし成島監督は「永作博美の顔を見て笑う赤ん坊」という絵にこだわっている。それは希和子に感情移入させるためだ。
 恵理菜と希和子に血のつながりは無い。
 恵理菜役の赤ん坊と永作博美も赤の他人である。
 つまりこの2組の関係性は同一である。
 ならば「原作通り恵理菜と希和子の間には何者も介入すべきではない」と成島監督は考えたんじゃないだろうか。介入とは赤ん坊を1ショットで撮り、インサート処理するという映画の文法を用いることである。
 カメラは2人の関係を断つことなく客観に徹してひたすら粘った結果、幸運なことに“映画の神様”が降りて、赤ん坊の絶妙な笑顔を収めることに成功する(ここでの永作の表情も素晴らしい)。こうして観客は希和子への感情移入を果たすのだ。
 仮に赤ん坊の顔を1ショットで撮ってインサート処理していたなら。観客は希和子をただの誘拐犯として見てしまう可能性があった。そして原作の意図は伝わることなく、多くの読者を落胆させたことだろう。
 この1カットこそが、映画「八日目の蝉」を支えているのだ。

 原作と異なるラストシーンにもいろんな意見があるようだ。
 僕自身は原作よりもより「赦し」を意識したラストに不満はなかった。
 また現実的なことで言うなら、永作博美の老けメイクは成立しなかったとも思う。それでなくとも童顔なのに(こんな41歳、見たことない)永作博美にどんなメイクを施したとしても映画を壊す可能性があった。もちろん原作通りのラストも観てみたい気持ちはあったけれど、これはこれで満足している。
 ただし、恵理菜を奪われた恵津子(森口瑤子)の苦しみには深く入り込めていなかった気がしないでもない。子を持つ親として原作を読み、僕は恵津子の背負った“十字架の重さ”にも同情していたからだ。
 いずれにしても考えさせられるのは「子どもにとって必要なものとは何か」である。その答えは「愛情」以外に無いが、子どもの一生を左右しかねない未就学期間において親の責任は限りなく重大だと再認識させられた。

 永作博美と小池栄子の芝居が絶品。
 小豆島のロケーションが美しく劇場で観る価値はあったと思う。
 佳作。

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