ムーラン・ルージュ [2004年 レビュー]
「ムーラン・ルージュ」(2001年・アメリカ) 製作・脚本・監督:バズ・ラーマン
誰と話したときだったか、最近のミュージカル映画で面白かったのは「ムーラン・ルージュ」とある人に言われて観る気になった作品。
誰と話したときだったか、最近のミュージカル映画で面白かったのは「ムーラン・ルージュ」とある人に言われて観る気になった作品。
こう書くと、「自分の意思で作品選べよ」って思うけど(笑)、例えば巷でどんなに話題になっている作品でも、なんとなく観る気にならない映画ってある。
話題になればなるほど「観ておかなきゃ」と仕事モードになっちゃって気が重くなるんです。
そんなときに、「意外とあれって面白い」なんて言われると、「あら、そう?」って重い腰が上がるんだよねぇ。
ニコール・キッドマンが主役を張った映画は「めぐりあう時間たち」まで観たことがなくて、でもこの作品は彼女の演技を観る映画だった。
「ムーラン・ルージュ」はその反対で、ニコール・キッドマンの美貌なくしては成立し得ない作品だと思った。
高級娼婦の役はどの国の映画でも、正統派の美人女優が演じることでドラマとしての厚みを作り出し、感情移入を容易にさせる。その意味でニコール・キッドマンのキャスティングはセオリー通りだと思う。事実その美しさは息を飲む。
高級娼婦に恋する作家の青年に、まだまだ線の細いユアン・マクレガーを置いたのもなかなか良かった。
しかし、映画の前半で随所に見られるコミカルな演出がまったく面白くない。
後半シリアスな悲恋モノとして描かれていくことが明白なのに、それを意識させないようにしたつもりなのか、けれど全くの逆効果。まるでミュージックビデオかのような慌しい編集、1900年のパリ全景、モンマルトルを再現したCGもいただけない。
そして僕が一番ガッカリしたのは、現代音楽を多数挿入歌としていたこと。
つまりオリジナル曲のミュージカルでないところが、(僕にとっては)興味を損なった最大の要因でした。残念。
2005-03-13 12:55
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コメント(2)
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あの肌のしろさったらなんだろう・・・
完璧ナイスバディ~
by keiko-nari (2005-04-30 23:50)
アンドロイドの役とかピッタリな気がする…ニコールってば。
by ken (2005-05-01 03:00)