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コールドマウンテン [2004年 レビュー]

コールドマウンテン」(2003年・米)主演:ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、レニー・ゼルウィガー

 監督のアンソニー・ミンゲラは「イングリッシュ・ペイシェント」の監督でもあった。
 なるほど。言われて見ればその質感は同一だ。
 “南北戦争が始まる直前、互いを意識しあった男と女。負傷した男は戦場から帰ることを決意し、女はひたすら待ち続ける”
 果てしない距離を歩き続ける男のドラマはロードムービー的。
 あてもなく待ち続ける女のドラマは…なんて言えばいいんだろう?いい言葉が見つからないけれど、つまり2つのドラマのカットバックになってます。
 この構成は巧いと思う。主役3人の登場のさせ方、特にレニーを登場させる時間的なタイミングは絶妙だった。
 物語の前半は、ジュード・ロウとニコール・キッドマンだけで充分に推せる。だからレニーは必要ない。けれど中盤、先々の展開が見えてくると推進力が一気に落ちる。そのタイミングでレニーが出てくるのだ。
 そのパワーはすごい。自然吸気エンジンからターボに改造したような加速力。一気に面白さが増してくる。アカデミー助演女優賞に相応しい、かどうかは個人的に疑問だけれど、レニー・ゼルウィガーがいなければこの映画は成立していないと思います。
 またクレジットは目立たないけれど、ナタリー・ポートマンが抜群にいい。スター・ウォーズのアミダラ役の100倍いい。
 ニコール・キッドマンの相変わらずの美貌も(恐ろしくキレイだった裸のお尻も)見る価値があるけれど、ナタリー・ポートマンこそこの映画で一番見る価値アリだと思う。
 上映時間は長いです。2時間半ある大河ドラマです。
 エンディングは「こうする以外に誰も納得できない」着地点だから、きっと途中で想像ついちゃうと思うけど見て損はしないと思います。

コールドマウンテン

コールドマウンテン

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2004/09/15
  • メディア: DVD

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コメント 4

coco030705

Kenさんはほんとに細かく見ていらっしゃいますね。なるほどと思いました。こんな上手なコメントが書けるようになりたいものです。
by coco030705 (2005-05-10 19:57) 

ken

いえいえ、僕なんてまだまだです。
と、言っても美文を書くことが生業ではないので、
これからも好き勝手に書いていくだけです^^
by ken (2005-05-11 00:30) 

確かに、あれはナタリー・ポートマンが凄く良かったですよね。
ミンゲラ作品は何か長いって印象が拭えないんですが…
イングリッシュ・ペイシェントの方が話しの軸がしっかりしていて好きです。
コールドマウンテンは詰め込み過ぎた感が、否めなくどうも観ていておなかいっぱいになってしまいました。
ミンゲラ監督が好きなんですが、これはどうも…
でもキャスティングは素晴らしかったので、映画館でお金払っても文句は出ませんでした。ジュード・ロウとニコール・キッドマンの美男美女の絡み合うシーンは見ているだけで幸せな気分になりましたし☆
レニーが出て来なかったら2時間半は椅子に座ってられなかったと思いますw
by (2006-12-13 02:54) 

ken

同じ感想を持っている方がいらっしゃると心強いです。
この作品はレニーとニコール(のお尻)がなければ
見向きもされない気がします。
nice!ありがとうございます。
by ken (2006-12-13 03:14) 

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