ジャームス・キャメロンの タイタニックの秘密 [2004年 レビュー]
「ジャームス・キャメロンの タイタニックの秘密」(2003年・アメリカ)
I-MAXシアター用に作られた3D作品を2Dで観る悲しさったらありませんわよ(笑)。
I-MAXシアター用に作られた3D作品を2Dで観る悲しさったらありませんわよ(笑)。
セルDVDは3Dとして発売されているはずなので、自宅にホームシアターのある人は、そちらがオススメかも。
ま、それはともかく。
ま、それはともかく。
これは、深海3,650メートルに眠るタイタニック号をカメラに収めようとした、あるチームのドキュメンタリーです。
この作品の存在を知ったとき「不思議な作品だなあ」と思った。
その理由は、21世紀になった今、莫大な費用をかけて、何のためにそんなことをする必要があるんだろう?と思ったからだ。「深海で朽ち果てていくタイタニックを通して何を訴えたいのか」。
この作品の存在を知ったとき「不思議な作品だなあ」と思った。
その理由は、21世紀になった今、莫大な費用をかけて、何のためにそんなことをする必要があるんだろう?と思ったからだ。「深海で朽ち果てていくタイタニックを通して何を訴えたいのか」。
仮に僕が資金提供を求められる立場の人間だったら、「もっと他に投資すべき先がある」と思う。
でもこの名前があったら投資の是非を考えてみるだろう。
その名前こそがジェームス・キャメロンだ。
その名前こそがジェームス・キャメロンだ。
映画「タイタニック」の監督がホンモノのタイタニックを撮る、という企画書にはちょっとした興味がわく。しかしキャメロンでも、やはりそれを撮る意味は希薄だった。ドキュメンタリーを観ながら僕はずっと考えていた。
「それは何のために行われようとしていたのか?」
「それは何のために行われようとしていたのか?」
撮影は2001年の夏に行われていた。やがて9月を迎え、キャメロンに運命の日がやってきた。
「9.11」
テロという現実を前にしてキャメロンは語る。
「いま、撮影を続ける意味などない」
しかし同時多発テロのおかげで、この作品はドキュメンタリーとしての着地点を見つけることが出来たのだと僕は断言したい。
タイタニックとともに沈んだ1500名の乗客乗員に思いを馳せながら、キャメロンはあらかじめ用意していたスチール製のプレートをタイタニックの船尾に置いた。
しかし同時多発テロのおかげで、この作品はドキュメンタリーとしての着地点を見つけることが出来たのだと僕は断言したい。
タイタニックとともに沈んだ1500名の乗客乗員に思いを馳せながら、キャメロンはあらかじめ用意していたスチール製のプレートをタイタニックの船尾に置いた。
「惨事はいつでもどこでも起きる可能性がある。我々はそれを忘れてはいけない」
って内容だったと思う(笑)。
偶然だけど「9.11」とリンクしたわけだ。これがなかったらドキュメンタリーとしてどう決着つけたのか。自分が当事者だったら、と想像するだけで怖い。
実際タイタニックの映像はどうなのか。
なかなか見ごたえがあります。実写と再現CGをうまくリンクさせていて、ちゃんと見世物にはなっています。どういう状態で沈んでいるのか興味がある人は観る価値アリです。
実際タイタニックの映像はどうなのか。
なかなか見ごたえがあります。実写と再現CGをうまくリンクさせていて、ちゃんと見世物にはなっています。どういう状態で沈んでいるのか興味がある人は観る価値アリです。
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