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珈琲時光 [2005年 レビュー]

珈琲時光」(2003年・日本) 主演:一青窃、浅野忠信

 一体誰のために作った映画なのかさっぱりわからない。こういう映画ってマジ困る。
 
 これは小津安二郎生誕100年記念の映画なんだそうです。はい。これはまあいい。
 それを台湾の
候孝賢が監督する。はいストップ。この段階ですでに意味不明。日本人でいいじゃん。何か理由があるのか知らないけど、そんな理由は観客に関係ありませんから。
 キャスティングは惹かれたよ。一青窃と浅野忠信。一青窃はいい雰囲気持ってて、きっと「東京の日常を切り取りたい」って思った監督のイメージにぴったりだったと思う。そこはひたすら感心します。浅野忠信も極めて本人に近い役柄で存在感たっぷり。だけど映画自体は何をどうしたいのかがさっぱり判りません。やれやれです。
 (この映画の価値を見出すため「小津安二郎生誕100年」にこだわりますけど)じゃあなんでもいいからまず小津作品を1本選んで、クドカンのスケジュール押さえてリメイク用の脚本を書いてもらい、そこそこ名の知れた監督に撮ってもらえば、それで客は呼べたと思います。でもそうはしなかった。うーん、参った。
 あ、ただひとつだけ。本編77分のところに僕がいつか撮ろうと心に留めてたシーンがあってチョー驚きました。「並走する電車の中ですれ違う男女」ってシーンですが、ここだけは「先にやられた~」と仰け反りました。
 この映画、一青窃の芝居に興味があったら…観てもいいかな。

珈琲時光

珈琲時光

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2005/03/29
  • メディア: DVD

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コメント 3

snorita

あ、もうDVDになったんだ。’浅野忠信・命’の私としては、必見に入ってるんですけど、映画館はそんな女ばっかりなのかなと思い、恥ずかしくて(私もその一人じゃん)行けませんでした。かりてこよーっと。・・・・kenさんは小津はどうなのですか?
by snorita (2005-04-16 03:25) 

たまにこういう映画ってありますよねー。監督の意図が何回見直してもわからない……。
一回観て理解出来ない時点で二回目を観ようとは思わないですね。しかし浅野忠信っていろんな作品にでてますねー。引っ張りダコ。いい俳優さんなので そろそろ作品を選んでじっくりといい演技を見せてもらいたいです。
by (2005-04-16 13:33) 

ken

snoritaさん
 小津作品は簡単なコメントで語れません。
 ですから、今度一本観た上で、じっくり書いてみたいと思います。

replicalove*さん
 浅野忠信さんはチャレンジャーなんだと思います。
 と同時にいろんな人の色に染まってみたい、
 とも思っているんじゃないでしょうか。
 だから楽しみでいろんな作品観るんですけど、ねえ(笑)
by ken (2005-04-17 23:20) 

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