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笑の大学 [2005年 レビュー]

笑の大学」(2004年・日本) 原作・脚本:三谷幸喜 監督:星護

 三谷幸喜さんの「お笑い」に対する情熱と、枷があればあるほど、または追い詰められるほど、新たな笑いを発見する自身の作家性(あるいはマゾヒスト的思考)
はよく分かった。
 役所広司さんの役者としての底力も垣間見た(さすがです)。
 でもこの脚本は映画のためのものではなく、舞台のための戯曲でしかありません。
 ライブでなら面白いと思う。しかし映画としては退屈なこと極まりない。途中完全に飽きます。
 
 小劇場の座付き作家と警視庁検閲官の戦いの幕引きに意外な展開を用意した三谷さんのアイディアには感服です。でもこの結末を観るために120分費やす価値があるかと問われれば、僕は首を捻らざるを得ません。

 ちなみに、「これは舞台で観ると楽しいだろうね」って作品は他にもいろいろあります。
 モーガン・フリーマンとジーン・ハックマンの対決劇だった「アンダー・サスピション」。
 脚本を書く上で最も難しいと言われる3人芝居の佳作「テープ」。
 微妙な間合いが舞台でならもっと笑えたはずの「キッチン・ストーリー」。
 「笑の大学」を含めて、これらはすべて舞台で観てみたい作品です。

 最後に。
 吾郎ちゃんのこと何も書きませんでしたけど大丈夫ですよね?触れなくても(笑)

笑の大学 スペシャル・エディション

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2005/05/27
  • メディア: DVD
     
     

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コメント 10

舞台は面白かったです………(笑)
by (2005-05-13 01:48) 

ken

ああ、やっぱし!
by ken (2005-05-13 02:16) 

ちなみに…「ラヂオの時間」も映画より断然舞台の方が良かったです★
by (2005-05-13 04:26) 

ken

そんな気はしてました^^
by ken (2005-05-13 11:50) 

kenさん的に吾郎ちゃんはどうだったのか
聞きたいところです(笑)
私はそこそこ上手く演じていたと思ったんですけど……。

…さるまたしっけい!!
by (2005-05-13 22:31) 

ken

役所さんに押されたのか、演劇臭くなっちゃってますよねえ。
吾郎ちゃんのちょっとした口元の動きとか、目の動きとかが、
個人的には好きじゃなかとです。
ゴローです。野口じゃなかとです。
by ken (2005-05-14 02:35) 

youko

最近、三谷幸喜さんのエッセイを読んで
映画にも興味持ったんですけど・・・見なくてもよさそうですね。
舞台は見てみたいです。
by youko (2005-05-16 17:15) 

ken

そうですねえ、この映画に関しては「観なくてもいい」と言わざるを得ません。
役所広司さんのファンなら、彼のお芝居を堪能できると思います。
「くだらないけど、面白いっ!」ってセリフのシーンは良いです^^
by ken (2005-05-16 17:49) 

satoco

あまりにも同感過ぎて自分のレビューを書くのはやめちゃおうかなというくらいです。しかし役所公司はほんとにすごい!ですね。ほとほと感心しました。
TBさせてください。
by satoco (2007-05-07 07:54) 

ken

久しぶりにこの記事を読んで、自分でも最初の2行にドッキリしました。
「的確なこと書いてるなあ」(笑)。
by ken (2007-05-07 16:52) 

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