クライシス・オブ・アメリカ [2005年 レビュー]
「クライシス・オブ・アメリカ」(2004年・アメリカ) 監督:ジョナサン・デミ 主演:デンゼル・ワシントン
原題は「THE MANCHURIAN CANDIDATE、影なき狙撃者(失われた時を求めて)」。
1962年、フランク・シナトラ主演で製作された「影なき狙撃者」のリメイク作品で、本作のプロデューサーにはシナトラの娘、ティナ・シナトラも名前を連ねています。
この作品は簡単に言ってしまうと「洗脳」という手段を使った大統領選にまつわる陰謀を描いたものです。僕はジョナサン・デミの名前で「信用借り」をして観たのですが、ちょっと肩透かしを喰らってしまいました。と言うのも洗脳の方法がちょっと強引なんですよねえ。
仮にこれが実話なら「権力を手にするためにそこまでするか!」という驚きもあるのですが、いかんせんフィクションですから、「いくらなんでもそこまではしないだろう」という思いのほうが強くなるんです。
「国家の陰謀」という底知れぬ怖さがあるわけでもないし(最後にちょっとだけあるけど)、そういう意味でも残念でした。
副大統領候補の母で自身も上院議員という役をメリル・ストリープが演じているのですが、この人はどんな役をやらせてもスゴイですね。メリル・ストリープという人間が完全に消えてますから。役になりきるとはこういうことかと、そこだけは感心して観ていました。
あと余談ですけど、この映画で頻繁に出てくる「Senator (上院議員)」という単語は「24 TWENTY FOUR」の影響で完全に覚えちゃってましたね。字幕で訳されていないシーンでも「あ、この人上院議員なんだ」って気がついたシーンがいくつかありました(笑)。
政治サスペンス系が好きなら観てもいいかなあ。女性には特にオススメしません。
クライシス・オブ・アメリカ スペシャル・コレクターズ・エディション
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2005/07/22
- メディア: DVD
デンゼルの映画が紹介されている!とTBさせていただきました。
リメイク作品とは知らなかったです。。(^^;
by ななひつじ (2005-11-14 23:37)
ななひつじさんはデンゼルファンだったんですね。
「フィラデルフィア」のデンゼルは若かったねえ。
by ken (2005-11-15 14:27)