屈折矯正手術を受ける～事前検査編～　：ナニミル？～DVD日記～：SSブログ

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屈折矯正手術を受ける～事前検査編～　　[日記] [編集]

　僕は歪んだ性格を直す手術を受けるわけじゃありません（あれば受けたい）。
　早い話が「視力矯正手術」のことです。
　僕はメガネ歴13年。コンタクト経験なし。裸眼視力は左右ともに0.3。乱視がきつく、最近は老眼も入るようになり、今年の春には43歳にして遠近両用メガネを作りました。だはは。
　そんな僕がひょんなことからこの手術を受けることになったんです。
　「興味はあるけどなんだか怖い」
　僕もそうでしたが、きっと大勢の人がこんな風に思っていると思います。
　そんな方々の参考になればと、今日から数回に渡って体験リポートをアップすることにしました。
　
【手術を受けようと思ったワケ】
　仕事でお付き合いのある女性がこの「手術を受けた」と聞いたのがそもそもの発端でした。
　「kenさんビックリですよー！。手術してる最中一気に見えるようになるんだもん！」
　Mさんというその女性は裸眼が左右ともに0.1。乱視も入っていたそうですが、術後は左右ともに2.0になったと言うんです。これは驚きでした。
　でも僕がもっと驚いたのはその費用。一昔前は50万円とも60万円とも言われていた手術費用が、そこではなんと20万円弱。手術時間もわずか20分！これには大きくそそられました。
　メガネを外せたら、雨の日のゴルフに悩まずに済み、カメラのファインダーを覗くときの違和感から解放され、サウナで最前列に座らなくてもテレビが見られて、何より大好きなサングラスが選り取りみどりになる！と思ったらいてもたってもいられなくなり、Mさんが持っていた紹介チケットを頂いて（これがあると1万円引きになる！）早速電話をすることにしました。
　

【検査予約が取れない！】
　僕が病院（品川近視クリニック）に電話をしたのは7月11日。
　事前検査も完全予約制で、検査には約2時間かかると聞いたので、仕事の都合も考えて土曜日を予約しようとすると、
　「土曜日ですと8月の最終週までお取り出来ませんがよろしいですか？」
　と言われる。
　「ほえーっ！そんなに混んでるんですかぁ？？？じゃあ来週の水曜日だと？」
　「申し訳ありません。来週ですと月曜日の16時しか空いてないんです…」
　「えーっ?!」
　「もしよろしければ明日の12時半でしたら、今キャンセルが出ましたのでお取り出来ますが」
　「あー？…じゃあ、はいはいそれで結構です。予約入れてください」
　と、うっかり検査予約も取れないくらいの混雑ぶり。しかし裏を返せばそれくらい評判で実績もあるということなんだろうか？だとしたらちょっと安心なんだけど。
　ちなみにコンタクトレンズの人は検査を受ける前に使用を中止しなければいけないらしい。ハードなら2週間前から、ソフトなら1週間前からだそうだ。検査後は目が見えにくくなるらしく、車での来院も不可と言われる。

【ちょっとビックリ！の検査項目】
　7月12日（水）。
　予約時間の15分前に行き、受付で名乗ると質問表を渡される。メガネ、コンタクトレンズの使用歴や、アレルギーの有無などA4用紙2枚分の質問項目があった。それに答えて受付に提出するといよいよ検査開始だ。
　眼科に行ったことのある人なら一度は体験しているような検査が最初に続く。屈折度検査や眼圧測定など、「はい、じゃあそこにアゴを乗せて、おでこをくっつけて覗いて下さ～い」と言われるヤツです（笑）。
　その後、通常の視力検査が行われ、これが終わると暗所検査室に移る。暗い部屋の中で角膜の細胞を数える検査や、角膜の形状を計測したりするのだが、やられている方はさっぱり良く分からない。完全になすがまま。
　検査におけるメインイベントは、超音波で角膜に直接触れ、角膜の厚さを測定する検査だ。点眼麻酔をされ「じゃあちょっと触ってみますね～。ハイ、どうですか？触ってる感じがしないでしょう？」と言われる。確かに痛くもなんともない。ただ眼球を触られているんだと思うとドキドキする。
　ここまでの所要時間は約1時間40分。最後に医師のカウンセリングを受け、いよいよ手術が可能かどうか発表されるのだ。

【ドキドキの結果発表】
　名前を呼ばれてカウンセリング室に入るまでは、部屋の前で待たされる。僕の前にカウンセリングを終えていた2人が受付で「じゃあ手術は出来ないということで、予約はすべてキャンセルさせていただきます」と言われていた。
　そう言えば検査の予約を取ったとき「手術の予約もいま取れますけどどうしますか？」と言われたのだ。僕は検査前だからとりあえずはいいと断ったんだけど、この2人は一緒に予約を入れていたんだろう。1人は若い女性で、もう1人は中年男性だった。一体どういう理由で手術が出来ないのか分からないけど、ここまで来て「出来ません」はショックだろうなあ。そう思うと「もしや自分も…？」と一抹の不安がよぎる。
　名前が呼ばれる。
　カウンセリング室に入ると女性医師が僕のカルテをチェックしながら、しばらく無言のままでいる。ときおり「うーん」なんて言いながら。無言の時間は2分くらいだっただろうか？
　「乱視キツイですねえ」
　ようやく一言。
　「はい」と僕が答えるとまた無言。
　………。
　「今のメガネは良く見えてるみたいですね」
　「はい。3ヶ月ほど前に作ったばかりなので」
　………。
　「じゃあ、ちょっと目を見せてください」
　「はい」
　………。
　しばらくは「天井見て、右上見て、右横見て、右下見て…」なんて言われながらグリグリ目ん玉を動かす。そのチェックが終わってまた沈黙。そして唐突に
　「手術は出来ますから」
　と言う。うひー！なんだよ心配させんなよー。
　「でも乱視が残るかも知れませんけど…。ホントまれに乱視が残るんですけど、kenさんの場合は角膜が厚いんでもう一度手術も出来ますし…」
　えー！手術を2回することもあんのかよ！とちょっと驚いたのですが、その先は怖くて聞けませんでした。どっちみち乗りかかった船だし後戻りは出来ません。後戻りするつもりもないけどね（笑）。

【手術前に聞かされること、あれこれ】
　話は前後しますが、検査の途中で手術後の合併症に関する説明を受けます。
　まずはドライアイ。
　角膜を切ることによって神経が遮断され、ほぼ全員がドライアイの症状が出るそうです。でもこれは点眼薬によって改善されるとのこと。
　続いてハロ・グレア。
　これは暗いところで光をまぶしく感じたり、にじんだように見えること。これは術後数ヶ月で改善されるそう。
　不正乱視。
　レーザー照射の傷が癒える過程でまれに不正乱視が発生することがあるそうです。ほとんどは時間の経過とともになくなるのですが、ごく稀にそのまま持続する場合があるとか。
　カウンセリングで僕が言われたのはこのことかも知れません。
　これで約2時間の検査は終了です。

【うわっ、見えない！】
　カウンセリングが終わると受付で手術日程の予約を入れます。
　「はい、じゃあ手術のお日にちはいつがよろしいですかあ？」
　「いつから出来るんですか？」
　「明日から大丈夫ですけど」
　「え？じゃ、ちょっと待ってください」
　と、僕は手帳を取り出してスケジュールを確認しようとしたのですが、
　「あらららららら…?!」
　驚いたことに手帳の文字がまったく見えないんです。どんなに目を凝らしてもホントに何にも見えません。実はコレ点眼麻酔のせいなんです。
　「スイマセン、いま自分の字が全然読めないので、また改めて電話してもいいですか？」
　「はい。9月末まででしたら再検査無しで手術を受けられますのでいつでもどうぞ」
　じゃあ、ということで予約を取らずにそのまま会社へ。
　本当だったら検査中切っていたケータイの電源を入れて、メールとルス電をチェックしてすぐ仕事に戻りたかったんだけど、とにかく手帳の文字もケータイメールも全く読めない状態。
　うわー、目が見えないって大変だなあ。
　正直本当に困りました。この状態は約2時間続きます。だから僕は会社に帰って昼寝してしまいました（笑）。
　これから検査を受ける方のためにひとつアドバイス。
　必ずサングラスを持って行きましょう。検査のあとは瞳孔が開いているので外光がすごくまぶしく感じます。

【手術の日程を決める】
　手術の日は洗髪、洗顔、入浴は出来ません。仕事も出来ればしない方がいいそうです。しかも手術の翌日には検査のために再度病院へ行かなくてはなりません。
　今の僕のスケジュールで連休を取るのは不可能。でも手術は早く受けたかったので、比較的楽な仕事の日に手術の予約を入れました。その日は7月21日金曜日です。
　ところで病院からもらった案内の中にこんな一文がありました。

　“手術後はメガネがいらなくなりますので、必ずメガネケースをお持ち下さい”

　うわー、なんとも夢のようなアナウンスじゃありませんか！（笑）
　さて手術は一体どうなるのでしょうか？
　「手術編」は来週末アップします。お楽しみに。　
　

2006-07-15 21:53 nice!(9) コメント(20)
共通テーマ：健康

nice! 9

うーん、実はぼくも裸眼で0.01に加え乱視。
数年前から迷っていて、うーん、こわいよー。
頑張ってねkenさん。
by きりきりととと (2006-07-16 00:12)

頑張りますよ～。結果次第ではhyperbomberさんにもオススメします。
nice！ありがとうございます。
by ken (2006-07-16 00:37)

私も相当目が悪いので（０．１以下）興味がありました。レポ第２弾が楽しみです。よかったら紹介してください！１万円引きで（笑）　目だけでなく性格も直せるもんだったら直して欲しいですけど。
by gutta (2006-07-16 03:48)

うわ～、凄！
読んでいるだけでちょっと怖いような、でも期待が高まるような。
後輩が受けようかどうしようかと悩んでいるので、グッド・タイミングでした。
さっそくこちらの記事をプリントアウトして読ませます（笑）。
私は遠視だったので、今も裸眼で1.5をキープしていますが、
人の毛穴まで見えるのも、辛いことがあります、はい。
by 蓮花 (2006-07-16 07:38)

>ぐったさん
　僕が受けようとしている手術は「イントラレーシック」というものです。
　近視矯正手術は日本よりもはるかにアメリカのほうが進んでいると
　思うんですけど、ぐったさんの周りではこの手術を受けた方、
　いらっしゃいませんか？でももうじき帰国ですもんね。
　第2弾も楽しみにしてください。笑って報告できればいいけど（笑）
　nice！ありがとうございます。

>蓮花さん
　手術後2.0まで回復したMさんは、いろんなものが見えすぎて頭が痛くなる
　と、言ってました（笑）。ちょうど度の合ったメガネをかけ始めたときのような
　感覚なんでしょうね。…といっても蓮花さんには分からないか（笑）。
　目が悪いと、メガネを外せば見なくていいものを見ずに済む、というメリットが
　あるんですけど、それが使えなくなるのが残念と言えば残念ですね。
　nice！ありがとうございます。
by ken (2006-07-16 10:49)

これがあのタイガー・ウッズも受けたという手術ですか？
うちの家族は
メガネを探している時にメガネがないとメガネが探せないと言ってました（笑）
イロイロな不便が解消できるって
やっぱりすごいと思います！

1万円引きってなんだかちょっと笑えます。
kenさんの決断にnice!
by ecco (2006-07-16 15:31)

メガネが無いとメガネが探せない、は新しいジョークとして使えますね（笑）。
nice！ありがとうございます。
by ken (2006-07-16 22:46)

私は視力が０．１なくて乱視がきついから無理かもしれません・・・。
でもすっごく興味あったのですが、根性がなくて決断できませんでした。
そんなに人気なんて知らなかったなあ・・・。
けっこうたくさんの人がしてるんですね。
手術がんばってください！
来週のＵＰ楽しみにしてます。
by (2006-07-16 23:04)

目が悪いと何かと大変のようですねぇ。kenさん、がんばってください。
メガネケースが活躍する日が待ち遠しいですね～
検診で胃のレントゲンを撮る時に、胃の働きを弱める注射を打つんですけど
やはり同様にしばらく目が見えなります。予め説明を受けているのに毎回
焦りますよ。。
by po-net (2006-07-16 23:45)

>すずめさん
　そんなアナタの参考になれば！
　なんだか我が身を犠牲にしてネタ作りに励んでいる感じがしてきました（笑）。
　nice！ありがとうございます。次号をお楽しみに！

>po-netさん
　コメントから察するにpo-netさんは目は良いようですね。
　そんな方だとなおさら目が見えにくくなると驚きますよねえ（笑）
　nice！ありがとうございます。
by ken (2006-07-17 00:42)

わ～、すごい詳細なレポートですね。この手術を受けようか考え中の方には
すごくありがたいですね。
どうぞお大事に。　私は1.5遠視気味なので、近視の感覚ってわからないんです。でも「目がみえなくなる目薬」（笑）は、打ったことあります。ビビリました。
やけにキラキラまぶしかったです。
by Sho (2006-07-17 11:55)