RIZE [2006年 レビュー]
「RIZE」(2005年・アメリカ) 監督:デヴィッド・ラシャペル
このドキュメンタリーは本作の主役とも言うべきダンスの背景を熟知した上で観ると面白い。
なので公式HPの文言を抜粋して判りやすく書いておく。
1992年のロス暴動の本拠地サウス・セントラルで、過酷な現状に苦しむ子供たちを勇気づけるため、クラウン(ピエロ)の格好をして子供たちの誕生日やパーティーで余興を披露する若者が現れた。
彼の名はトミー・ジョンソン。またの名をトミー・ザ・クラウン。
トミーが余興で見せるダンスははヒップホップ・ダンスにアフリカ民族ダンスの要素を加えた独自のダンスで、やがてそれは“クラウン・ダンス”と言う名で大流行するようになる。
その後トミーは“クラウンアカデミー”を開設し、ダンスを通じて希望を失っている若者たちに情熱を傾けて何かに打ち込むことを教え、そして彼らは生きる喜びを体で感じるようになる。
「クラウン・ダンスに出逢わなければギャングになるしかなかった」
そう言ってはばからない若者がサウス・セントラルにはゴマンといる。
やがてクラウン・ダンスから枝分かれした、クランプ・ダンスというスタイルが派生。
このムーブメントをより盛り上げるため、トミー・ザ・クラウンは“クラウン派”と“クランプ派”のダンスを競わせる大会“バトル・ゾーン”を開催。毎年大勢のダンサーで満員になると言う。
ただ漠然とこのフィルムを観ていると、その背景にあるものを見落としがちになってしまう。これは展開の説明が若干足りないからだと僕は思うが、ダンスの迫力に目を奪われて呆然としてしまうせいもあるだろう。映画の冒頭、「この映画の中のダンスは早回しではありません」と断りが入るのだが、それでも彼らのダンスのスピードは異常だ。それは人間の能力を超越していると言ってもいい。
ずば抜けたリズム感と脅威の身体能力。これらは神が黒人に与えたものだ。
なぜ白人ではなく黒人だったのか。
その理由は「RIZE」を観ていると分かる。
神はまず黒人に「試練」を与えた。
そして、それを乗り越えるために2つの武器を持たせたのだ。
10代、20代の若者にこのドキュメンタリー映画を勧める。
難しいことは言わない。
「RIZE」をただ感じればいい。
これ見ました。
なんかスゴかった印象しか覚えてません。
ダンスに興味があってみたのに、、、なんか改めてまた見たいと思いました。
by (2006-08-10 00:29)
ノーマルスピードで驚いて、スローモーションでさらに驚く。
それくらいスゴイダンスでした。
nice!ありがとうございます。
by ken (2006-08-10 18:23)
映画館で見て、迫力に圧倒され、強いメッセージを感じて。
またDVDを購入しました。
夢を持っている人には観て欲しい映画ですよね。
何度でも見て、何度も勇気をもらえそうな気がします。
by (2006-08-12 23:50)
振り返ればその昔、僕自身も「フェーム」という映画のダンスシーンに
大きな力をもらった記憶があります。
あの頃は間違いなく大きな夢を持っていました。
夢を持っている人に観て欲しい映画。同感ですね~。
nice!ありがとうございます。
by ken (2006-08-13 01:47)