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オールド・ルーキー [2007年 レビュー]

オールド・ルーキー」(2002年・アメリカ) 監督:ジョン・リー・ハンコック

 これは1999年、当時35歳だった高校教員が史上最年長のルーキーとしてメジャーデビューを果たす実話で、メグ・ライアンの元ダンナ、デニス・クエイド(当時45歳)が主人公ジム・モリスを好演しています。
 言っときますけど、なんたってディズニー映画ですから。子供に見せられない、子供を失望させるような映画なんて配給しませんよ

 とにかくキレイにまとまった話で、後味も決して悪くなく、だからって観終わったあとで別段話すこともないので、「じゃ、寝ようか」って展開になる究極の週末映画です(笑)。

 映画の序盤はかなり緩いです。
 オープニングでタイトルが出たときに「実話」と断りが入るので付き合ってられますが、これがフィクションだったらどうだったかなあ、と思うほどまったりしてます。ただ、このまったり感は演出でしょう。なんたってディズニー映画ですから、子供やお年寄りがついて来られない映画も作らないはず。結果、展開はスローになり、内容の割に本編が128分に膨らんだのもこれが要因かと思います。

 父と子の関係、妻との関係、地元の人たちとの繋がり。いろんな人間関係が丁寧に描かれていて、特にマイナスポイントも無く、優等生みたいな脚本です。だけどこの映画には「毒」が無い。悪人もいなければ、悪い出来事も起きないから、「善人」は「凡人」にしか見えないし、「幸運な出来事」は「ちょっといい話」にしか聞こえない。この映画が泣けるほどの感動を呼ばないのは、こういう理由によるものでしょう。
 個人的に不満だったのは、デニス・クエイドのピッチングフォーム。
 球速158kmも出す投手のフォームじゃありません。これって野球映画につきものの難題なんですけど、バッターに比べてピッチャーは身体の使い方が特殊なだけに、なかなかホンモノに見え難い(過去最悪だったのは、「野球狂の詩」で水原勇気を演じた木ノ内みどりですけど、ま、これはしょうがないです)。僕以上に野球に詳しい人はこの手の映画を観る度に幻滅してるでしょうね。

 この映画で勉強になったのは「伏線を引くネタはやっぱりひとつでいい」ということ。
 映画は分かりやすくなくちゃいけないのだ。
 それと、野球がしたくなりました(笑)。

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オールド・ルーキー 特別版

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  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD

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コメント 2

コッスン

こんにちは!
私は野球を良く知らないし
デニスファンなので満足しました。
特に先生だったときの生徒への言葉のシーンが
(自分が夢をあきらめてるのに生徒にはあきらめるなと言って反省した辺り)
感動しました。(爆)
デニスは、ゴルフはハンデ1で乗馬もうまくて腹筋もすごいけど
野球はダメなんだと初めて知りました
thanks
by コッスン (2007-09-11 10:41) 

ken

ひょえー!ゴルフのハンディキャップ1なんですか!
すごい人ですねえ。
僕は今年の5月以来、まったくコメントの付かなかったこの記事に
コメントを頂いて感動しています(笑)。
でも、こういうのって、映画の人気度に比例しますねえ。
by ken (2007-09-11 13:14) 

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