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ホリデイ [2008年 レビュー]

ホリデイ」(2006年・アメリカ) 監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ

 ネット上のあちらこちらで「おもしろい」という評判を何度か目撃。
 年齢的に恋愛映画というジャンルに興味は薄くなってきたんだけど、キャスティングもなかなかだし、監督は僕のお気に入り「恋愛適齢期」の人だったので観てみることに。

 ロンドンとL.Aに住む2人の女性の恋愛を描いているから、上映時間はどうしても長くなる。
 2時間15分。
 けれど「長い」という印象は無かった。多分それはキャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットがそれぞれ主演した1時間ドラマを2本観たようなものだからだろう。キャラクターの異なる2人が、まったくタイプの異なる男に惹かれていく様はなかなか見応えがあったと思う(どちらかというとケイトのほうが特に)。
 じゃあこれが「面白かったのか?」と聞かれると答えに困る。と言うのも、この映画は45歳の僕に「恋愛っていいもんだな」と改めて教えてくれるものではなかったからだ。
 そういえば僕がナンシー・マイヤーズと「恋愛適齢期」を記憶に留めているのは、自分中心の生活を送っていた壮年の男女が相手を想う素晴らしさに再び目覚める、というテーマが気に入ったからで、冷静に見ればただの遠距離恋愛映画でしかない本作に、酸いも甘いも経験してきた中年の僕が何を感じろと言うのか(笑)。
 ましてや遠距離恋愛に対して悲観的な意見しか持たない僕には、そもそも「ハリウッド式ハッピーエンド」が気に食わないのだけれど。

 キャスティングは良かったと思う。
 ジュード・ロウはただのプレイボーイかと思いきや、ちゃんとおいしい役だったし、作曲家という役柄を与えられただけで(いつもはキモい)ジャック・ブラックがそれなりに魅力的に見えるのも面白かった。一番気に入ったのはケイト・ウィンスレット。二股野郎に弄ばれる女性をチャーミングに演じていたと思う。
 しかし、キャメロン・ディアスは辛かった。なんたって老けた(笑)。もうラブコメは限界だな。観てて痛々しい。

 繰り返しになるけれど、“遠恋”でハッピーエンドを期待する人は観れば幸せな気持ちになれると思う。“遠恋”で悲しい思いをしたことがある人は「どんだけ現実逃避してんだよ」とクダをまきたくなること請け合い(笑)。


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コメント 2

おはようございます。
この映画は結構好きです。この二組が長続きするとは思いませんが、
ケイト演じる女性が、それまで精神的に依存してきたダメ野郎に
すっぱり啖呵を切れるようになったところが、気持ちのいい映画でした。
ぜひ、やってみたいです(笑)。
by (2008-02-19 06:53) 

ken

ケイトが男を叩き出すシーンは溜飲が下がりましたね。
でも、なんでアイツはわざわざロスまで来たのかとか、
ディティールはまったく分かりませんでした。
ただヤリたいだけで、ロンドンからロスまで行くかなあ、って(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2008-02-19 12:35) 

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