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デイズ・オブ・サンダー [2008年 レビュー]

デイズ・オブ・サンダー」(1990年・アメリカ) 監督:トニー・スコット 脚本:ロバート・タウン

 紋切り型に言えば、「アメリカで人気のストックカーレースをテーマにした青春映画」。
 ぶっちゃけちゃえば、「トップガン」の二番煎じ。
 あああ、なんでこんな映画観ちゃったんだろうううう。

 笑っちゃうほどハリウッドのスターシステム映画です。
 昔の日本で言えば「裕次郎映画」ですわな。とにかく主役がカッコ良ければなんでもいい。
 ただなんでもいいったって、それは題材のハナシであって、映画の中味までどうでもいいわけじゃない。そこへ行くとコイツはサイテーな映画です。
 どうにも許せないのは2点。
 
 まずはトムの敵役となる、チームオーナー。
 ドライバーとしての勢いが落ちたと見るや、トムを切り捨てたオーナーを見返すこととがクライマックスのモチベーション。
 もうひとり。かつては憎悪の対象でしかなかったライバルのベテランドライバー。
 手術を要するケガのため自分の代わりにクルマに乗って欲しい、とトムに依頼。友情からそれを引き受けたトム。はたして手術の結果は?
 これで、さあどうやって観客の溜飲を下げてくれるのか、と思っていたら、この先は驚きの展開をします。
 きっとギャフン(古いね)と言わせてくれるだろうと思っていたチームオーナーは、レース終盤トムの応援を始め「いいひと」になっちゃう始末。あれー!観客の怒りの矛先はどこへ向ければいいんだー?
 そしてクライマックスでは手術をしてるはずのベテランドライバー。レースに入った途端、完全に忘れられた存在になり、ワンカットも、ましてやセリフ上で名前すら出て来ず。
 カタルシス、ゼロ。なんじゃそりゃー!

 唯一愉しみにしていたニコール・キッドマン。当時23歳。
 若すぎ。
 この人はやっぱり30歳過ぎた辺りから良くなるんだよなあ。

 とりあえずこの映画、観なかったことにしよう(笑)。

デイズ・オブ・サンダー

デイズ・オブ・サンダー

  • 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
  • メディア: DVD

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コメント 4

うつぼ

映画館でリアルタイムに観ましたが殆ど記憶が残っておりません。(笑)
(当時いつもプログラムを買っていたのにこれは買ってないし、、)
この映画でトムクルーズがニコールキッドマンと出会い結婚した、ということくらいの記憶で。 ニコールがどうにも精神科医?に見えなかったとか、トムクルーズといい関係になってきたときの肌の白くてツヤツヤした感じとか、そんなどうでもいいことは覚えていますが。。 とはいえ、「トップガン」で懲りていたはずなのに又見てしまった自分に反省してます。(-_-;) ハリウッドも出しときゃ当たると思ったのではないか、、、という時期かと。。。
私も今更借りて見ないと思う一方、思い出させてくれたkenさんに感謝。(笑)

by うつぼ (2008-10-09 20:45) 

ken

ニコールは脳神経科医でした。まったく見えませんでしたねw
若かりし頃の失敗(劇場でこの映画を観る)は笑って済ませられますが、
いいオッサンになってからのミスチョイスは笑えませんw
nice!ありがとうございます。
by ken (2008-10-09 22:24) 

snorita

あるね、なんでこんなの見ちゃったんだろうという映画。途中で何度も挫折しそうになるけれど、もしかしたら最後にどんでん返しがあるかも、とか、思って最後まで見てしまうか、寝るか。

いまニコールは一番綺麗な時期かもしれませんねえ、40すぎて子供生んで。いかれちゃったトムクルーズなんか選んでたんだから、若いときはダメだったんでしょう。
でも、今度結婚したオージーのカントリーミュージシャンも、どうも同じ臭いがするんだよねえ。幸せになってもらいたいもんです。関係ないコメントでごめんなさい。
by snorita (2008-10-11 22:36) 

ken

ま、お勉強のためと思って諦めますけどw
今のニコールは本人が完璧だから、ちょっと足りないくらいの人に
魅力を感じるのかも知れませんねw
オージーのミュージシャンもかなり危険な香りがします。
by ken (2008-10-11 23:05) 

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