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インランド・エンパイア [2008年 レビュー]

インランド・エンパイア」(2006年・アメリカ/ポーランド/フランス) 監督・脚本:デヴィッド・リンチ

 精神分裂病かと思いました。リンチ。
 すごい映画です。まさに出口のないラビリンス。
 こんなもの3時間も見せられちゃ、たまったもんじゃありません。
 リンチ作品は「ワケの分からないところが面白い」って言う評論家がいますよね。
 ふざけんな。
 評論しようが無いからって無責任なこと言いやがって。じゃ「ワケの分からない面白さって何だ?」と思って観た人間は確実に“2度と戻らない3時間”を失います。何も生産しない、何も学習しない、何も発展しない、まったく無益な3時間。僕は入ったはいいけど、途中で引き返すのが嫌いなので、このラビリンスの出口をひたすら目指していましたが、過去最高にガックリしました。すべてに対して。
 で、あるアーティストの言葉を思い出しました。
 「ワケも分からないのに、つい見ちゃう。それが現代アート」
 ああ、確かにコンテンポラリーかも。でもそれが分かったからって何の解決にもなってないんだけどなあ(笑)。

 一応ネットでこの映画の評価をナナメ読みしましたが、ある精神科医さんによると「統合失調症の前兆症状から、発症までの過程がリアルに描かれている」らしいです。それを客観視じゃなく主観で描いた、と。
 そんなこと言われても理解不能。だってバカなんだもん、オレ~(笑)。

 クレジット見てたら、ナスターシャ・キンスキーの名前があってビックリ。どこかに出てたらしいです。どこに出てたかさっぱり思い出せないけど。
 ポーランドの女優、カロリーナ・グルシカが可愛かったな。
 あとは裕木奈江も出てたけど、なんで君?って感じ。
 これに比べたら「マルホランド・ドライブ」(発音的には「モーホーランドライブ」)はまだ分かり易かったなあ。
 
 それにしても時間は無限じゃありません。有効に使いましょう。

インランド・エンパイア 通常版

インランド・エンパイア 通常版

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

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コメント 8

ばくはつごろう

ナスターシャ・キンスキーとなら迷い込んでみたい。
by ばくはつごろう (2008-10-20 20:06) 

ken

世代ですね。
「テス」の3時間は夢心地だったなあ。
nice!ありがとうございます。
by ken (2008-10-20 22:19) 

瑠璃子

うーん困ったなw
インランドエンパイアはかなり好きな映画です。
以前こんなレビューを書きました。

「インランド・エンパイア」リアルとリアリティの間に横たわる生理的な心地よさ
http://pussycat.blog.so-net.ne.jp/2007-11-07

ちなみに映画評論家の町山さんは『女優と娼婦について描かれた映画であり、ロストガール(テレビ見ながら泣いてる女性)は女優と娼婦の「夢」を映画を通して体験し、カタルシスを感じ、家族の元へ戻る。そういう意味合いではないか』という評論を書かれています。
by 瑠璃子 (2008-10-21 14:23) 

ばくはつごろう

↑そこで困るからジャパニーズなのよ。
異なる意見はあって当然の助動詞。
by ばくはつごろう (2008-10-21 16:47) 

瑠璃子

>異なる意見はあって当然の助動詞。

異なる意見を元にアレコレはなすのは大好きなんですけどねい、今回はネタにすらしたくないって感じがして、ちと寂しかったんだもん…。
by 瑠璃子 (2008-10-21 18:51) 

ken

>瑠璃子さん
 うーん、ますますコンテンポラリーだ。

>ばくはつごろうさん
 そうですよねえw

>再び瑠璃子さん
 あーわかるわかる、その感覚w

by ken (2008-10-21 19:56) 

クリス

私も。
『マルホランドドライブ』が好きだっただけに、これを観てガッカリしましたね。リンチなんだからきっとなにかあると思って、躍起になって探してみたものの、結局3時間、じっと座っているのは超ツラかったです。
by クリス (2008-10-26 22:48) 

ken

僕にとっては完全に異言語でしたw
by ken (2008-10-26 23:52) 

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