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タロットカード殺人事件 [2008年 レビュー]

タロットカード殺人事件」(2006年・イギリス/アメリカ) 監督・脚本:ウディ・アレン

 自主上映会の夜、ばくはつごろうさんが「上唇の上で死にたい」と悶えた“世の男たちのミューズ”、スカーレット・ヨハンソンの一篇。「マッチポイント」に続くウディ・アレン作品。
 「マッチポイント」と比べるとこちらはいささか軽いです。
 ウディがスカーレットともう1度仕事がしたくて、彼女の熱が冷めないうちにあわてて書いた脚本のような、それくらい力の抜けた作品。ここで言う「力の抜けた」は好意的な意味ではありません。コメディにもサスペンスにもなっていない、「パンチに欠けた」映画と言う意味です。
 
 原題は「SCOOP」。
 報道記者を目指す学生のサンドラ(スカーレット・ヨハンソン)は、マジックショーの最中にジャーナリストの幽霊と対面し、巷を賑わす連続殺人事件の犯人を告げられる。このスクープをモノにして新聞社に売り込もうと考えたサンドラは、マジシャンのシドニー(ウディ・アレン)を相棒に犯人を追い詰めようとするのだが…、というストーリー。
 スカーレット主演ですからもちろんちょっと色っぽいハナシになったりしますが、期待したほどじゃありません。なんたって本編でのスカーレットはずーっとダサい眼鏡をかけてます。「メガネっ娘」好きにはいいかもしれませんが、個人的にはそれだけで面白味が半減。プールで水着になるシーンが1度あって「おおっ!」と思いましたが、それっきり。以外はスタイリングもダサい。
 他に何を観ろっていうんだ!
 と、大きな声を出したくなるくらい、スカーレットに関しては期待ハズレな映画。
 言い換えれば、スカーレットを使った意味が全く分からない映画なので、スカーレット狙いの人は回避すべし。

 ウディ・アレンというパフォーマーが好きならいいかも知れません。まるでマギー司郎さんのように古臭いマジシャン役を気楽に演じてて、ときどき笑えます。ときどきですけど(笑)。
 唯一面白かったのは「死神の船」というアイディア。
 死んでしまった人たちが、どこへ向かうとも分からない船の上にいて、「オマエはなんで死んだ?」なんて会話をしているシーンは笑えました。

 しかし、「ウディ・アレンのミステリー」を期待させる邦題も問題ありですね。

タロットカード殺人事件

タロットカード殺人事件

  • 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
  • メディア: DVD

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コメント 7

ばくはつごろう

スカーレットが出ていれば文句なし。
がはは。
by ばくはつごろう (2008-11-08 21:37) 

ken

でも、もうちょっと露出があればなあw
nice!ありがとうございます。
by ken (2008-11-09 00:21) 

てくてく

こんばんは~。
この作品、結構楽しくて好きでしたが・・・^^
スカーレット・ヨハンソン&ウディ・アレンが
夫婦漫才しているように見えました。
by てくてく (2008-11-09 02:05) 

snorita

ウッディ・アレン、昔は好きで結構よく見てたんだけど、最近ちょっとキレがないというか、つまらないですね。お決まりの彼流のジョークが錆び付いちゃってるんでしょうかねえ?
面白い人なのに、ちょっと残念。
by snorita (2008-11-09 07:38) 

ken

>てくてくさん
 夫婦漫才!ホントそんな感じでしたw
 過度な期待をしなければ、楽しい映画かも知れませんね。
 nice!ありがとうございます。

>snoritaさん
 やっぱり地位も名誉もお金もあるとクリエイティブ力は下がるんですよ。
 悲しいことにね。nice!ありがとうございます。
by ken (2008-11-09 10:45) 

**feeling**

スカーレットに何をいだいとるんだ?
私はスカーレット・ヨハンソンの百点満点大作戦を見るのが怖い。。。
目の前にあるけれど。
by **feeling** (2008-11-28 23:04) 

ken

セックスシンボルですから。
by ken (2008-11-28 23:34) 

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