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デス・プルーフ in グラインドハウス [2009年 レビュー]

デス・プルーフ in グラインドハウス」(2007年・米) 監督・脚本:クエンティン・タランティーノ

 ロバート・ロドリゲスと競作した「グラインドハウス」企画のタランティーノ版。
 …と言われてもさっぱりワケわからん人、いますよね?
 これはB級映画ばかり2~3本立てで上映し、かつてアメリカで人気だったという映画館「グラインドハウス」を現代に蘇えらせようと企画したもの。2本立てのうちロドリゲス版が「プラネット・テラー」で、タランティーノ版が「デス・プルーフ」というワケです。

 B級映画をあえて作ろうとしてますから、いろんな意味でメチャクチャです。
 お約束ですけどフィルムに傷を入れてレトロな感じを出してるし、ネガ編集もわざとコマを落としたり、二重につないで見せたり、サウンドトラックもノイズを入れてみたりと、余計なところにやたらと手が入ってます。で問題なのは作品そのもの。
 B級を狙ったとは言え、脚本はもう少しまともにして欲しかったなあ。B級映画にもちゃんと面白い映画たくさんあるんだからさあ、クエンティン。
 とにかく女子同士の余計なハナシが多過ぎる。冒頭女子3人の喋りは、観ている途中こそ「もしや『レザボア・ドッグス』を再現すんのか?」と想像したんだけれど、そんな期待はこっぱみじん打ち砕かれ、オープニングから55分くらいまではまったく展開が掴めません。とほほ。
 ただスタントマン・マイク(カート・ラッセル)が“あるアクション”を起こした後、つまり後半の50分は観客も見方が分かるから、それなりに楽しめると思います。なんたってスタント映像がスゴイし、展開があまりにくだらない。僕は「タランティーノ狂ってんな~」とゲラゲラ笑いながら観てました。ネタバレすれすれで書くと、中盤クルマ同士の正面衝突シーンはグロなのに笑えます。

 グラインドハウスという企画目線で言うと、この企画は成立していたと思います。
 映画だから出来る内容で(テレビじゃ無理!)、趣きも異なる2本だったし(ゾンビと殺人鬼って似てるっちゃー似てるけど)、彼女もいない映画マニアは日曜の午後を有意義に過ごせること間違いなし(笑)。
 ビールとホットドッグとポップコーンを用意して、ぜひ2本連続で。

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