トワイライト～初恋～ [2009年 レビュー]
「トワイライト～初恋～」（2008年・アメリカ） 監督：キャサリン・ハードウィック
太陽を浴びても死なないドラキュラ登場。死なないどころか光ってやがった（笑）。
それにしても、この映画の前に「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を観ておいて良かった。
日本公開前、「高校生の女の子が、吸血鬼の男に恋をする」という設定を聞いた瞬間、「そんなもん誰が観るかい」と思っていたのだけど、続編の「ニュームーン／トワイライト・サーガ」が北米で大ヒットしていると言うので、気になって観てみることにした。
原作は10代の女子を中心に世界中でヒットしたヤングアダルト小説なのだそうだ。どうりで登場人物のキャラ設定がむやみに“濃い”と思った。この手の小説は分かり易さが肝心だから。
「インタビュー…」を観ておいて良かった、と思ったのは、ヴァンパイアの特性にいくつかの確信を持てたことだ。まずはヴァンパイアとなった瞬間から年老いることが無いこと。もうひとつは、動物の血だけで生きているタイプがいること。人の血を吸いたいのに人間と共存するためにじっと耐えている、と言う設定は単純に面白い。
もちろん「そんなリアリティのないハナシ、観てられるかい」という方も沢山いるだろう。そういう人は観なくてよろしい。しかし観てみるともっとリアリティのない設定に気を取られて、メーンテーマの設定などどうでもよくなってしまう。
その設定とは。実は主人公のベラ・スワン（クリスティン・スチュワート）が恋をするのは、「完璧な美しさを持つ」高校生ヴァンパイア、エドワード・カレンとなっている。演じているのは「ハリー・ポッター」シリーズのセドリックことロバート・パティンソン。
僕に言わせればここでのパティンソンは、白塗りの力石徹だ。
ほら。どこか「完璧な美しさ」なんだ。
ベラが可愛らしいだけに、ともすると「なんでソコ行く？」と思ったまんまで映画は終わってしまう。つまり「ヴァンパイアとの初恋という設定にリアリティが無い」なんて言っているヒマはどこにもないのだ。だから未見の方には「気にするな」と言いたい。
僕は“白塗りの力石徹”だけが受け入れられずにいるうち、やはり白塗り（がちょっと笑える）のカレン家の人たちを受け入れ始めていた。というのも、彼らは純粋に「人間の味方」になろうとしていたからだ。僕が知る吸血鬼映画は「欲望に抗えず、愛する人の血を吸ってしまう」ものだった。しかしここに登場するのは、誘惑と闘い自分を見失わない高貴なヴァンパイアである。彼らを美しいと言うなら、それは外観ではなく精神だ。とするならば合点が行く。
世界観は吸血鬼と狼男の対立を描いた「アンダーワールド」に似ていると言えなくもない。が、そこまで描き切れていないのがちょっと残念。さて続編はどれほど面白くなっているのか、展開が想像つかないだけに期待してしまう。
![トワイライト~初恋~ スタンダード・エディション [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Qs3Vwxn-L._SL160_.jpg "トワイライト~初恋~ スタンダード・エディション [DVD]")
太陽を浴びても死なないドラキュラ登場。死なないどころか光ってやがった（笑）。
それにしても、この映画の前に「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を観ておいて良かった。
日本公開前、「高校生の女の子が、吸血鬼の男に恋をする」という設定を聞いた瞬間、「そんなもん誰が観るかい」と思っていたのだけど、続編の「ニュームーン／トワイライト・サーガ」が北米で大ヒットしていると言うので、気になって観てみることにした。
原作は10代の女子を中心に世界中でヒットしたヤングアダルト小説なのだそうだ。どうりで登場人物のキャラ設定がむやみに“濃い”と思った。この手の小説は分かり易さが肝心だから。
「インタビュー…」を観ておいて良かった、と思ったのは、ヴァンパイアの特性にいくつかの確信を持てたことだ。まずはヴァンパイアとなった瞬間から年老いることが無いこと。もうひとつは、動物の血だけで生きているタイプがいること。人の血を吸いたいのに人間と共存するためにじっと耐えている、と言う設定は単純に面白い。
もちろん「そんなリアリティのないハナシ、観てられるかい」という方も沢山いるだろう。そういう人は観なくてよろしい。しかし観てみるともっとリアリティのない設定に気を取られて、メーンテーマの設定などどうでもよくなってしまう。
その設定とは。実は主人公のベラ・スワン（クリスティン・スチュワート）が恋をするのは、「完璧な美しさを持つ」高校生ヴァンパイア、エドワード・カレンとなっている。演じているのは「ハリー・ポッター」シリーズのセドリックことロバート・パティンソン。
僕に言わせればここでのパティンソンは、白塗りの力石徹だ。
ほら。どこか「完璧な美しさ」なんだ。
ベラが可愛らしいだけに、ともすると「なんでソコ行く？」と思ったまんまで映画は終わってしまう。つまり「ヴァンパイアとの初恋という設定にリアリティが無い」なんて言っているヒマはどこにもないのだ。だから未見の方には「気にするな」と言いたい。
僕は“白塗りの力石徹”だけが受け入れられずにいるうち、やはり白塗り（がちょっと笑える）のカレン家の人たちを受け入れ始めていた。というのも、彼らは純粋に「人間の味方」になろうとしていたからだ。僕が知る吸血鬼映画は「欲望に抗えず、愛する人の血を吸ってしまう」ものだった。しかしここに登場するのは、誘惑と闘い自分を見失わない高貴なヴァンパイアである。彼らを美しいと言うなら、それは外観ではなく精神だ。とするならば合点が行く。
世界観は吸血鬼と狼男の対立を描いた「アンダーワールド」に似ていると言えなくもない。が、そこまで描き切れていないのがちょっと残念。さて続編はどれほど面白くなっているのか、展開が想像つかないだけに期待してしまう。
トワイライト~初恋~ スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- メディア: DVD
えっ！「トワイライト・サーガ」が北米で大ヒットですか？＠＠！
それは愕いた！！
前作観ましたが、わたしもエドワード達ヴァンパイアの異様に顔が白い部分でギャグかと思いましたよ＾＾；
スマスマあたりで香取君が演じているシーンさえ浮かびました。
もう出るたびに薄笑いが止まりませんでしたし><
それを「白塗りの力石徹」とは・・・もう、そうとしか見えません。
笑ってしまいました！
ん～この映画はDVD化するのを待ちたいと思います。。。
by Betty (2009-11-28 20:49)
むちゃくちゃ見たくなりましたｗ
「完璧な美しさ」気取りの白塗り力石徹、、、
気になってしょうがないですがなｗ
by kotori (2009-11-28 22:27)
>Bettyさん
スマスマでやってくれたら、そうとうウケたでしょうね！
僕はパッと見、トム・クルーズっぽいドクター・カーライルが好きです。
一番怪しいのに、かなりまともという設定がたまりませんw
nice！ありがとうございます。
>kotoriさん
しかも真っ赤な唇と来てますから、かなりウケますよ～。
nice！ありがとうございます。
by ken (2009-11-29 15:44)
「白塗りの力石徹」、爆笑です。
映画館の予告で「ニュームーン」をがんがんやっていて、「よくわからん・・・」と思っていたのですが、そういう前作があったんですね。ある意味、とても気になります。
by カオリ (2009-11-29 20:02)
「ニュームーン」は予告を見ただけですが、なんだか「やりすぎ」な気が…。
そう思うと、本作はシンプルでいいですw
nice！ありがとうございます。
by ken (2009-11-30 13:54)
「完璧な美しさ」、
私もどうしてもそこが受け入れられなかった。
どこが？
と思ってしまって・・・。
「白塗りの力石徹」とはよく気が付かれました。
とか言いながら、「ニュームーン」も観ちゃいましょうね＾＾
by てくてく (2009-12-29 03:59)
ニュームーン、きっと観ちゃいますw
nice！ありがとうございます。
by ken (2009-12-29 08:32)
この写真はまだいい方ですね。登場シーンが一番ひきました...
スマスマだったらくさなぎ君が似てますね！
欧米人にとってアゴはかなり重要らしいですよ。男性の誠実さを表すパーツらしく。
続編はより少女漫画になりますから、kenさん乗り切れるかどうか、ぜひ見てみてください。
by satoco (2011-01-12 12:19)
古い記事にコメントありがとうございます。
続編は我が家のハードディスクに入ったまま。しばらく放置していました。
でもsatocoさんのおかげで観るきっかけが出来ましたw
nice！ありがとうございます。
by ken (2011-01-13 22:51)