点と線 [日記]
一見なんでもないように見える1本の道。
これは広島と長崎に原爆を投下したB-29「エノラ・ゲイ」と「ボックスカー」が離陸した滑走路です。
北マリアナ諸島のひとつ、テニアン島にあるノースフィールド。
1945年8月6日と9日に2個の原子爆弾はここから飛び立って行きました。
その65年後の先週、僕はこの地を踏んでいたのです。
滑走路から1キロと離れていないここは「エノラ・ゲイ」に「リトル・ボーイ」を積み込んだ場所。
機体の下から原子爆弾を持ち上げたジャッキの跡が残っていました。
広島、長崎を“終点”とするなら、ここはまさに“起点”です。
僕の中で、点と点が線でつながった瞬間でした。
「戦争は恐ろしい」
確かにそう。
けれど、僕はこの地に立って、一番恐ろしいのは「人間」だと思いました。
戦争と言う名のもとに、命の価値を見失った人間たち。
人間の中に潜む「狂気」ほどこの世で恐ろしいものはない。
そう思った旅でした。
2010-11-30 19:40
nice!(5)
コメント(4)
トラックバック(0)
>人間の中に潜む「狂気」ほどこの世で恐ろしいものはない
おっしゃる通りだと思います。
その「狂気」を顕在化させてしまうのが戦争なんだなと、
お写真を見、記事を読ませていただいて感じました。
by Sho (2010-12-03 05:03)
僕の人生の中でも忘れられない1日になりました。
日本人はもっとここへ行った方がいいと思います。
nice!ありがとうございます。
by ken (2010-12-04 12:32)
こんにちは。
こんな貴重な写真を拝見できて、よかったとおもいます。ありがとうございました。
戦争とは、正義という名のもとに行われる「大量殺人」に過ぎません。
この地をもっと世界中にアピールできたらいいですね。
by coco030705 (2010-12-24 16:50)
テニアン島は今後米軍が占拠してしまう可能性もあるそうです。
ぜひそうならないようにして欲しいし、そうならないようにしたいと思います。
nice!ありがとうございます。
by ken (2010-12-25 16:48)