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アルティメット2 マッスル・ネバーダイ(2009年・フランス) [2011年 レビュー]

原題:BANLIEUE 13 - ULTIMATUM  監督:パトリック・アレサンドラン

 リュック・ベッソン製作、脚本のアクション映画第2弾。
 前作から3年後のパリで警官殺人事件が発生。これは13地区を一掃しようとする黒幕による陰謀で、そのために邪魔な存在である潜入捜査官ダミアン(シリル・ラファエリ)は無実の罪で投獄される。そのころレイト(ダヴィッド・ベル)は事件の真相を写したビデオを入手。ダミアンからのS.O.Sも受け取り、2人は再び手を組むことになった。

 この手の2作目は大抵つまらないと相場が決まっているのに意外と面白くて驚いた。
 やはり「パルクール」と「テコンドー」という2つの要素を取り入れているところが大きい。
 パルクールは“逃避”のアクションである。針に糸を通すかのような、わずかな逃げ道を見つけて大勢の追っ手を煙に巻く構図はとにかく心地良い。
 一方でテコンドーは“迎撃”のアクションである。スタントコーディネーターでもあるラファエリが創る殺陣は、力強さの中に美しさもある。見た目にも美しい武術使いは僕の記憶によればジェット・リー以来の登場だと思う。
 この2つの要素が、俳優2人と共に並び立っているところが、この作品を評価すべき最大のポイントだろう。
 別々で暮らす2人が、有事になるとタッグを組むという関係性も、なかなかドライで気持ちが良い。
 
 気持ち良いもうひとつの理由は、作品の姿勢が「反体制」だからだ。
 「権力の中にこそ悪党はいて、社会のつまはじき者の中に正義を貫く者がいる」
 若者向けに映画を作るなら、外さないほうがいい要素のひとつ。リュック・ベッソンがスゴイのは、こういったツボを知り尽くし、決して外して来ないからだと思った。
 ウケる映画作りの方程式を見た気分。
 面白くて気楽なアクション映画を探しているなら、1作目も2作目も断然オススメ。

アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

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コメント 2

u_yasu

アルティメットシリーズ大好きです!

主演2人の本物のアクションに
度肝を抜かれました!!!
by u_yasu (2011-01-26 02:23) 

ken

おお!共感できて嬉しいです!この2人はホンモノでしたね!
nice!ありがとうございます。
by ken (2011-01-26 04:40) 

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