ニュームーン/トワイライト・サーガ(2009年・アメリカ) [2011年 レビュー]
原作:THE TWILIGHT SAGA: NEW MOON 監督:クリス・ワイツ
前作「トワイライト~初恋~」で主人公ベラが恋するヴァンパイア、エドワードを「白塗りの力石徹」と呼んだの私だ。彼を原作のまま「完璧な容姿の持ち主」と認める人がいるだろうか。僕は認めない。なんたってその鼻は小さなパンチを長年食らって来たように低く、しかも微妙に歪んでいるからだ。だから力石徹。
しかしその設定はぶっ飛び過ぎてて、「メーター振り切ってるカンジ?(語尾上げで)」は悪くなかった。古来から吸血鬼は太陽を浴びてしまったら溶けるか、燃えるか、粉のようになって飛散するものだったのに、コイツらは日光を浴びて光ってやがるのだ。意味分からん(笑)。
このハチャメチャぶりはなんだと思ったら、「トワイライト」の原作は10代を中心に人気のヤングアダルト小説だと聞いて納得。僕が中学生の頃にハマったハヤカワのSF小説と同じ。子どもが“壮大なホラ話し”にはまるのは今も昔も変わらないらしい。さらにsatocoさんの決定的な一言で僕は完全に腑に落ちた。
「今回も少女マンガ」
完璧。これ以上の説明はいらない。
それでも前作のときは「なんでこんな映画がウケるんだ?」と思った。でも「少女マンガ」というヒントを頂いて、今回いろんなことが分かった。
なんたって主人公のベラ(クリスティン・スチュワート)は、人間はおろか吸血鬼からも狼男からも愛される「究極のモテモテヒロイン」である。そこには親心もあれば下心もあるけれど、とにかく皆がベラのことを想っている。
つまりこれは“究極の自分中心ドラマ”なのだ。
そして言うまでもなくティーンエイジャーの妄想の極みである。
「少女マンガ」らしいセリフも満載だ。
誕生日をエドワードに祝福されたベラは「言わないで、年を取る日よ」とうんざりし、自分のために吸血鬼と狼男が一発触発になったときベラは「お願い、私のために戦わないで!」と叫ぶ(竹内まりやかよ)。これにドン引きするか、笑い飛ばせるかで、このシリーズを楽しめるか楽しめないかが決まるだろう。
僕個人が楽しんでいるのはまず俳優陣。
“力石徹”だけは納得できないが、テイラー・ロートナー(狼男のジェイコブ)、アシュレイ・グリーン(エドワードの義理の姉、アリス)、ピーター・ファシネリ(エドワードの義父、カーライル)、マイケル・シーン(吸血族の長、アロ)、そして出番の少なさの割りに圧倒的な存在感を放つダコタ・ファニング(吸血鬼族のジェーン)らのなりきり度が好きだ。
そしてもうひとつ楽しいのは、ベラに噛み付きたいのに我慢している吸血鬼たちのストイックさ。これは完全にツボにはまった。ヤリたいのに良い人ぶってるむっつりスケベは、はたで見ていると本当に面白い(笑)。
ここまで来たら、3作目も観る。
前作「トワイライト~初恋~」で主人公ベラが恋するヴァンパイア、エドワードを「白塗りの力石徹」と呼んだの私だ。彼を原作のまま「完璧な容姿の持ち主」と認める人がいるだろうか。僕は認めない。なんたってその鼻は小さなパンチを長年食らって来たように低く、しかも微妙に歪んでいるからだ。だから力石徹。
しかしその設定はぶっ飛び過ぎてて、「メーター振り切ってるカンジ?(語尾上げで)」は悪くなかった。古来から吸血鬼は太陽を浴びてしまったら溶けるか、燃えるか、粉のようになって飛散するものだったのに、コイツらは日光を浴びて光ってやがるのだ。意味分からん(笑)。
このハチャメチャぶりはなんだと思ったら、「トワイライト」の原作は10代を中心に人気のヤングアダルト小説だと聞いて納得。僕が中学生の頃にハマったハヤカワのSF小説と同じ。子どもが“壮大なホラ話し”にはまるのは今も昔も変わらないらしい。さらにsatocoさんの決定的な一言で僕は完全に腑に落ちた。
「今回も少女マンガ」
完璧。これ以上の説明はいらない。
それでも前作のときは「なんでこんな映画がウケるんだ?」と思った。でも「少女マンガ」というヒントを頂いて、今回いろんなことが分かった。
なんたって主人公のベラ(クリスティン・スチュワート)は、人間はおろか吸血鬼からも狼男からも愛される「究極のモテモテヒロイン」である。そこには親心もあれば下心もあるけれど、とにかく皆がベラのことを想っている。
つまりこれは“究極の自分中心ドラマ”なのだ。
そして言うまでもなくティーンエイジャーの妄想の極みである。
「少女マンガ」らしいセリフも満載だ。
誕生日をエドワードに祝福されたベラは「言わないで、年を取る日よ」とうんざりし、自分のために吸血鬼と狼男が一発触発になったときベラは「お願い、私のために戦わないで!」と叫ぶ(竹内まりやかよ)。これにドン引きするか、笑い飛ばせるかで、このシリーズを楽しめるか楽しめないかが決まるだろう。
僕個人が楽しんでいるのはまず俳優陣。
“力石徹”だけは納得できないが、テイラー・ロートナー(狼男のジェイコブ)、アシュレイ・グリーン(エドワードの義理の姉、アリス)、ピーター・ファシネリ(エドワードの義父、カーライル)、マイケル・シーン(吸血族の長、アロ)、そして出番の少なさの割りに圧倒的な存在感を放つダコタ・ファニング(吸血鬼族のジェーン)らのなりきり度が好きだ。
そしてもうひとつ楽しいのは、ベラに噛み付きたいのに我慢している吸血鬼たちのストイックさ。これは完全にツボにはまった。ヤリたいのに良い人ぶってるむっつりスケベは、はたで見ていると本当に面白い(笑)。
ここまで来たら、3作目も観る。
憎からず思える男子が自分に欲望を抱いてそれを我慢しているというのは、女子には普遍的に萌える設定だと思います。
おっしゃるとおり、コントみたいなやりとりを、みんなしてなりきって真剣にやっているのがいいところですね。私はこういうの好きですw
by satoco (2011-04-06 09:44)
うえっ。女子ってそういうのに萌えてたんですか!
今日の今日まで知りませんでした!!!
そういうの知ってたら、僕の人生は変わってたなあw
nice!ありがとうございます。勉強になりました!
by ken (2011-04-07 03:15)
私もこの作品大好きです。第4弾は3Dとも2回に分けるとも聞いていますが、いくらでも作れそうですよね(笑)
『トワイライト』と『ニュームーン』で1000億の収益と聞きましたが凄過ぎです。
ベル・・ふざけた女だと思いながらこの人いないと成り立たない(笑)
女は絶対にタイプの違う才能ある男に二人に同時に思われる
のが大好きですよ。ってかこれ男もそうでしょ。
後の事は我慢強いかどうかの違い(笑)
ロバートよりテイラー・ロートナーが可愛いですね
by spika (2011-04-11 16:43)
確かに男も、峰不二子とクラリス、どちらにも思われたいですね。
しかも、どっちにも我慢強くなりたくないと来てる(爆)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2011-04-13 00:20)