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イン・アメリカ/三つの小さな願いごと [2004年 ベスト20]

イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」(2002年・アイルランド/イギリス)

 アイルランドから夢を求めてニューヨークへやってきた家族の物語。
 もちろんただの家族じゃありませんよ(笑)。俳優を目指す父。元教員で、でもニューヨークでは就職口がなくアイスクリーム店に勤める母。ビデオカメラが好きな姉と、E.Tが大好きな妹。そして亡くなった末の弟。
 家族の夢と忘れられない過去の間で揺れ動くそれぞれの想いが長女の目線で綴られていく、実に暖かいドラマです。
 ニューヨークに行ったことのある人なら、この家族と同じ「移民」の目で映画を観ることが出来ると思う。そのワクワク感を冒頭で感じることが出来たら完全にハマります。
 ニューヨークに行ったことがない人は、幼い姉妹を演じた2人にノックダウンされるでしょう。姉も妹も、とてつもない存在感で、信じられないくらい見事な演技を見せます。
 さらに言うなら、この作品がジム・シェリダン監督の極めて私的なストーリーであることを知っていれば、もっと素直に観てられる。しかも脚本を書いたのは監督の2人の娘。すべてが事実ではないにしても、すべてがフィクションではない安心感もここでは大きい。
 実際のエピソードをベースにして書いた脚本だけに、こだわりすぎた部分(夜店のゲームでE.T人形をゲットするところ)もあるけれど崩壊しそうなほど不安定だった家族が、再びひとつになる過程を、静かに、ドラマティックに描いていて、心に響く一本です。
 そして、これから観る人にひとつだけアドバイス。
 「願い事には願っていいことといけないことがある。弟のフランキーはそう言ってた。そして願い事は3つだけ、と。」
 映画の冒頭、このセリフを聞き逃すとアウトです(笑)。

イン・アメリカ/三つの小さな願いごと

イン・アメリカ/三つの小さな願いごと

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/07/02
  • メディア: DVD

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コメント 4

kenさんもこの映画も観てたんですね!!
しかもオススメの1本になってる☆
いやー、今まで探せなかったです。
kenさんのブログにはいろんな映画がつまってますね。
まるでドラえもんの四次元ポケットみたいだー(笑)
by (2005-04-23 17:58) 

ken

カテゴリーをもう少し細かく分類して、とも言われるのですが
四次元ポケット的に楽しんでもらえるなら、それもいいかな(笑)。
ときどき自分でもお目当ての記事が探せなくて困るときありますけどね。
by ken (2005-04-24 08:13) 

mokino

コメントを頂きましてありがとうございます!
そうです、私は姉妹にノックダウンされた口です。
もう可愛いし上手いしで見事以外に言いようがないですよね。

ネタバレを消しましたのでトラックバックさせてください。
by mokino (2005-07-03 23:04) 

ken

mokinoさん、ようこそ。
ネタバレを消す必要ないと思いますけど?(笑)
僕はお姉ちゃんの「家族を支えてきたのはワタシなの」ってセリフに
ノックダウンでした。
by ken (2005-07-04 11:37) 

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