くたばれ!ハリウッド [2004年 レビュー]
「くたばれ!ハリウッド」(2002年・アメリカ)
「ある愛の歌」、「ゴッドファーザー」をヒットさせたハリウッドのカリスマプロデューサー、ロバート・エヴァンスのドキュメンタリー。
「ある愛の歌」、「ゴッドファーザー」をヒットさせたハリウッドのカリスマプロデューサー、ロバート・エヴァンスのドキュメンタリー。
映画の冒頭でエバンスの言葉がスクリーンにスーパーインポーズされる。その言葉がとてもいい。これから始まるドキュメンタリーに対しての「言い訳」でもあるんだけど、含蓄のある言葉だったので採録する。
『どんな話にも3つの側面がある。相手の言い分。自分の言い分。そして真実。誰もウソなどついていない。共通の記憶は微妙に異なる』
ドキュメンタリーに対しての言い訳でありながら、これはドキュメンタリーで語られるドラマの伏線でもある。うまいです。
『どんな話にも3つの側面がある。相手の言い分。自分の言い分。そして真実。誰もウソなどついていない。共通の記憶は微妙に異なる』
ドキュメンタリーに対しての言い訳でありながら、これはドキュメンタリーで語られるドラマの伏線でもある。うまいです。
映画制作の舞台裏に興味がなければ、きっとつまらない映画だと思う。
「デブラ・ウィンガーを探して」は女優がどんどん登場した。だから内容に興味がなくても観ているだけで充分楽しかった。
けれどこの「くたばれ!ハリウッド」は全編エヴァンスのナレーションで進行し、本編の半分以上は写真構成でしかない。
僕はメディアこそ違えど同じプロデューサーという肩書きを持つ者として、劇場公開時から興味があった。でも「劇場で観る必要が???」と思っていた。
実際そうでしたね。劇場で観ていたら「ちきしょう金返せよ」と思いながら六本木ヒルズを歩いていたと思う。
これ私みたかったんですよ。確か元は俳優で現場いって一番エライのがプロデューサーだからって転向したんじゃなかったんでしたっけ?小林信彦か福田和也かどっちかがすごく褒めていて…虚実入り交じっていると。しかもそこには醒めた視線があると。そういわれると見たくなるというか。
その言葉、確かにそうです。記憶は自在に変化していく。そのことをふまえて現実認識したいです。TBありがとう御座いました。
by 瑠璃子 (2005-08-17 01:47)
そうです。元俳優。
映画はたった3本しか出ずに、あとは才覚を生かしてプロデューサーに
なっちゃった色男です。
「ある愛の詩」のアリ・マッグローの最初の夫でもあります。
ヤツの生き様は感心しないけど、ヤツの言葉には感動しました。
nice!ありがとうございました。
by ken (2005-08-17 05:04)
すみません、まだ中身拝見してないのですが・・
「事象」は一つだと思うんですけど、「事実」って果たして一つなのかな?まして「真実」なんてそれに関わる人の数だけあるんじゃないか?と考えてたところだったので、興味深く読ませていただきました。
by Sho (2006-06-09 10:42)
共通の記憶は微妙に異なるってことですね。
by ken (2006-06-09 13:52)
はい。悲喜劇のきっかけですね。(笑)
by Sho (2006-06-09 22:06)