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死ぬまでにしたい10のこと [2004年 レビュー]

死ぬまでにしたい10のこと」(2003年・カナダ/スペイン)

 この邦題は巧いです。
 きっとこのタイトルだったからこそ日本ではヒットしたのだと思う。レンタル店でも相変わらずの人気です。
 では原題はと言うと「MY LIFE WITH OUT ME」~私のいない私の人生~なんですが、観終わってみるとこのタイトルのほうがしっくりくる。というのも、この思い切りの良いタイトルがそのまま作品のタッチを表現しているからなんです。
 
 余命宣告されてから自分らしく生きようと誓ったアン(サラ・ポーリー)は必要以上に湿っぽくなく、もちろんウェットなんだけどドライな「生き様」をカット割りと編集が丁寧に描き出しています。またひとつのエピソードをだらだら見せないところも好感が持てる。
 アンが不倫をするにもかかわらず、アンの夫がそれに気付くことなく善人のままの設定にした脚本もいい。
 この映画のヒットは一体誰が支えているんだろうと考えました。
 きっと30歳過ぎの独身女性だと思うんだけど、もっと多くの20代前半の女性がこの映画を観てくれたら、日本はいい国になるようなそんな気がしました。女が変わると男も変わるからね。

死ぬまでにしたい10のこと

死ぬまでにしたい10のこと

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2004/04/24
  • メディア: DVD

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デクノボー

こんにちは。
私は逆に、この邦題とピンク系のパッケージから、安っぽい映画のような気がして観なくてもよいかなと思っていたのですが、kenさんのレビューを拝見して興味が湧き、観てみました。
結果、私はこの映画好きです。観てよかったです。kenさんのおかげです。

邦題は原題直訳で「私のいない私の人生」でよかったのではないかと思うのですが、それだとヒットしないのでしょうか。
ちなみに、私はこの映画のヒットを支えているとkenさんが推測されている30歳過ぎの独身女性なのですが・・・。
by デクノボー (2006-09-14 11:37) 

ken

「私のいない私の人生」ではヒットしないでしょうねえ。
「意味わかんねーよ!」って30歳過ぎの独身女性に言われちゃいそう(笑)。
でも気に入ってもらえて良かったです。
古い記事を読んでくださってありがとうございます。nice!も。
by ken (2006-09-14 17:28) 

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