SSブログ

キャットウーマン [2005年 レビュー]

キャットウーマン」(2004年・アメリカ) 監督:ピトフ 主演:ハル・ベリー

 ハル・ベリーは男前な女優だ。
 「チョコレート」でカラー初のアカデミー主演女優賞を獲得したにもかかわらず、翌年にはアカデミー賞女優のキャリアには不必要な「ボンドガール」という
仕事を引き受け、さらに本作「キャットウーマン」のオファーまで受けた。ハル・ベリーは「どうしてキャットウーマンを引き受けたのか」というマスコミの質問に対してこう答えている。
 「黒人女優(の主演映画)でも、ヒットさせることが出来るってハリウッドに認知させたいの」
 うわ~なんとも男前じゃないですか。実に泣けてくるコメントです。そんな思いもあって、この映画は是が非でもヒットして欲しかったんです。でも…。
 この映画、「コケた」と言ってもいいんですよね?僕はいつ劇場公開していたのかすら知りませんでした。ただし、この映画がコケたのはハル・ベリーの責任じゃありません。紛れもなく、監督と脚本家たちの責任です。それくらい面白くない。
 まず猫を飼っていらっしゃる皆さん。
 「その猫、CGじゃん!ざー
けんなよー!」と怒ると思います。
 続いてティム・バートンの「バットマン・リターンズ」をご覧になった皆さん。
 「キャットウーマン誕生のドラマはあれくらい描けよ!」と口から泡を飛ばすと思います。
 ハル・ベリーファンの皆さん。
 「ピトフだかポトフだか知らねーけど、もっとキレイに撮れよコラ!」と監督に激怒すると思います。
 少しでも映像をかじっている皆さん。
 「その編集、何か事情あるの?なんでカットのタイミングがそんなに早いの?」と思います。
 さらに
 「CG使うのはいいにしても、使い方をもうちょっと考えないとさ~」とも思います。

 繰り返しますがホントーーーーーーに、ハル・ベリーには何の責任もありません。
 作り方次第でいくらでも面白くなっただろうに…と後悔必至の映画です。
 ただし、映画監督や脚本家を目指す人にとってはいい教材になるかも。
 「この素材を利用して、この作品以上に面白くするための展開を構築せよ」
 という宿題は出しやすいし、考えるのも楽しいかも。

キャットウーマン 特別版

キャットウーマン 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2005/04/08
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 4

こんにちは。
ラズベリー賞の授賞式に現われた(見てないのですが)くらいだから、ハルベリー男前ですよね。
どんな映画にも堂々とでてくる彼女、なかなかこういう人はいないのかもしれませんね。
by (2005-04-14 03:15) 

ken

ラジー賞の受賞スピーチで
「良き勝利者になるには、まず良き敗北者にならなければならない」
と母に教えられたと語り、拍手喝采を浴びたそうです。
(ネタ元~関連記事:「ハルベリー!ベリーグー!」を見て下さい)
やっぱ男前や!
by ken (2005-04-14 09:23) 

コザック

こんにちは。
訪問ありがとうございます。
何度かお伺いして読んでました。
ハル・ベリーかっちょイイですよね。
しかも女らしい役もハマるから好きです。
次の出演作が楽しみです。もちろん次は再びアカデミー賞の授賞式です。
by コザック (2005-04-15 00:17) 

ken

そろそろ新しいヒット作が観てみたいですねえ。
きりりとしたカッコイイ役でもいいし、すらっと美しい女性の役でもいいなあ。
by ken (2005-08-05 17:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。