ジョゼと虎と魚たち [2005年 レビュー]
「ジョゼと虎と魚たち」(2003年・日本) 監督:犬童一心
Newsweekネタを引きずります。
ゴールデンウイーク合併号で韓国映画ファンにはたまらない対談が収録されています。
対談に参加したのは、イ・ビョンホンとイ・ヨンエ。そして「オールド・ボーイ」の監督、パク・チャヌクと「箪笥」の監督、キム・ジウンの4人。
イ・ビョンホンとキム・ジウンは「甘い生活」の主演と監督。そしてイ・ヨンエとパク・チャヌクは復讐3部作完結編「親切なクムジャさん」の主演と監督という関係でもある。
ちょっと話が脇にそれた。
この対談の中で、インタビュアーがキム・ジウン監督に「次はどんな映画を撮りたい?」と聞かれてこんなやりとりがされます。
キム 「『ジョゼ』という映画を見たことがありますか?」
ビョンホン 「ジョゼ?」
ヨンエ 「『ジョゼと虎と魚たち』かな。日本映画でいい作品よね」
キム 「そう。(中略)愛の物語を描きたいんです」
やべ。イ・ヨンエが褒めちゃったよ。そりゃ観なきゃ(笑)。単純なんです、僕は。
そういえばこの映画は僕の友人も「ジョゼにはやられました」と以前言ってたなあ、と思い出す。
はたしてどんな映画なのか?
これはかなり生々しい愛の物語です。
目に映る出来事は何もドラマチックじゃないんだけど、恒夫(妻夫木聡)の気持ちを考えたら泣けてきます。いろんなことを考えさせられて結局は「そうだよ、それしかないよ」って思う。女性の目にはこの映画、どう映ったのでしょうか。
前々から思ってましたが池脇千鶴はやっぱりタダモンじゃありません。「スウィングガールズ」の上野樹里もいいと思う。この2人に興味があったら観てもいいんじゃないかな。
まったくの余談ですが、上野樹里って笑った顔が山田花子に似ていると思うんですよね。この2人を姉妹にしたドラマを書いたら面白いんじゃないかと最近密かに思ってます(笑)。
私もついこの間見たばかりです。WOWOWで放送されたのを録画してました。
池脇千鶴さん、私あまり知らなかったんですが。ジョゼを魅力的に演じてますね。こんな人にあったら、やっぱり惹かれてしまうだろうなぁって思います。でも、生活となると難しいですよね。恒夫の選択は仕方がないのだろうと、きっとジョゼも初めからわかっていたと思いました。だから、この期間はジョゼがおばあさんから自立するための時間だったのだろうと思いました。
WOWOWで放送されるまで全然知らない映画でしたが、見て良かったです。
このまえ、「チルソクの夏」を見ましたが、kenさんはまだ見てないのですね。
by youko (2005-05-04 07:28)
「チルソクの夏」、はい。観てません。
これも確か上野樹里さんが出てますよね。
観ようとは思っていましたが、youさんのこの書き方だと
「何かある」ってことでしょうか?(笑)
by ken (2005-05-04 09:54)
はじめまして。
見よう見ようと思って半年が過ぎてしまいました。ジョゼ。
この記事読んで、やっぱり、見ようかなと思い直しましたw。
ちょっと古くなりますが、国際フォーラムでのノラのライブ行ったんですね。羨ましいです。ブルーノートには来ないのかな?僕も、あのだだっ広いところではなく、できれば小屋のようなところで聞きたいですね~。
失礼しました!!
by プラン7 (2005-05-04 16:25)
男としては「うん、わかるわかる」って映画だと思います。
これは良し悪しではありません。
ノラは多分ギャランティの問題ですよね。大きな箱じゃないと
ペイできないのでしょう。そう思うと残念です。
ライブDVDを観ると、やはり小さな箱で聴くもんだと再確認しますよ。
by ken (2005-05-04 17:26)
何もないのですが、ただkenさんの感想を読んでみたかったのです。>チルソク
by youko (2005-05-04 22:32)
そうでしたか。それは恐縮です。
近いうちにぜひ。
by ken (2005-05-04 23:58)
「ジョゼ虎」は、友達のあいだでも評判がよかったのですが、Kenさんの記事を読んでやっぱり見なくちゃと思っています。原作の田辺聖子さんも好きなんです。
by coco030705 (2005-05-07 01:21)
田辺聖子さんの原作、ちょっとだけ立ち読みしました。
のっけから「うわ、こういう設定か」と思ったら全部読みたくなったので
1ページも読まずに帰ってきました(買えよっ!)。
いつか読もう(笑)。
映画の感想をぜひ寄せてくださいね。
by ken (2005-05-07 06:41)
ジョゼ、私はWOWOWでやってたのを見ました。
以前原作本を読んだことはあったのですが、やっぱ映画で見ると
少し違った印象でした。ジョゼを演じてた池脇千鶴の素晴らしい演技だった
からかも?純粋なジョゼが可愛かったです。
by (2005-05-07 18:59)
ときどきこの映画のことを思い出すと、
「ジョゼはどうしてるかなあ」と考えます。
これって池脇千鶴パワーだと思いますね。すごいです。
by ken (2005-05-09 16:00)
この作品、よいですよね。
「観終わり感」が言葉にし辛いところも、魅力のひとつだと思います。
Kenさんの「ジョゼはどうしてるかなあ」、きっと恒夫も思っている事でしょう^^
ジョゼが恒夫の心変わりを感じてしまった辺り(我侭を言ってみたり等)から、ジョゼに感情移入してしまい・・・切なかったです。
by 葦ノ (2005-05-27 19:38)
こんばんは。nice!ありがとうございます。
「ジョゼ」は切ないけれど、重苦しくない、という「加減」が見事な作品ですよね。
by ken (2005-05-28 00:49)
おはようございます。
ようやく、この映画を見ました。とってもいい映画でした。
TBさせていただきますね。
by coco030705 (2005-10-10 08:32)
犬堂一心×渡辺あやのGood Job!ですね。
「メゾン・ド・ヒミコ」は頂けませんでしたけど(笑)
by ken (2005-10-10 15:22)
この映画とても好きです。田辺聖子さんは、失礼ながら「もう過去の人」みたいに思っていたので、映画化の話をきいたときビックリしました。
kenさんがどなたかの記事のコメントで、「普通の恋愛」を描いている
と書かれているのを読んで、すごくぴったりでいい表現だなあ・・・と思いました。わたしも特別じゃなくて普通の恋愛だと思いました。
そしてそれがちっとも陳腐じゃなくて、とても素敵だなと思いました。
by Sho (2006-08-17 22:36)
おっと、そんなこと書いてましたか。ここにも書いておけば良かった(笑)。
田辺聖子さんの原作、相変わらず読んでいないので、そろそろ読もうかと
思います。
by ken (2006-08-18 01:05)