五線譜のラブレター [2005年 ベスト20]
「五線譜のラブレター」(2004年・アメリカ) 監督:アーウィン・ウィンクラー
こんなに見どころ満載の映画、最近なかった気がします。コイツはおもしろい!
ドラマの主役は1891年生まれの音楽家、コール・ポーター。
恥ずかしながら僕はこの人知りませんでした。でも曲は知ってた!
映画を観ながら、「うわー、この曲を書いた人なんだあ!」と、驚くことしきり。
例えば「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(1984年)のオープニングでケイト・キャプショーが歌った「エニシング・ゴーズ」もそう。「五線譜のラブレター」の冒頭でもこの曲が使われています。
と言うわけで、この映画の【見どころその1】は数々のミュージカルナンバー。僕と同世代の方ならきっと楽しめる楽曲がてんこ盛り!音楽監督が素晴らしいアレンジを施しています。
【見どころその2】はゲスト出演する豪華ミュージシャンの面々!一気に並べますと
・ナタリー・コール (存在感バツグン!鳥肌立ちました)
・エルヴィス・コステロ (ちょっと明るい役どころが微妙に笑えた)
・シェリル・クロウ (しばらく本人と気付きませんでした。こんなシェリル見たことない!)
・アラニス・モリセット (劇中歌った「レッツ・ドゥ・イット」は出色。この人好きです)
・ロビー・ウィリアムス (この人は役者としても一流かも?と思いました)
・ダイアナ・クラール (コステロと夫婦で出演したことになりますね。ただし共演は無し)
このほか、僕は知らなかったのですが、ララ・ファビアン、マリオ・フラングリース、ヴィヴィアン・グリーン、ミック・ハックネル、レマーといった方々が参加しています。
すげー。サントラ買おう(笑)。
【見どころその3】は衣装と特殊メイク。
コール・ポーターの衣装を担当したのはジョルジオ・アルマーニ。
映画を観ながら「いいスーツ着てるなあ」と思っていたのですが、まさかアルマーニとは。ますますアルマーニ好きになりそう。
1920年代から60年代にまたがるストーリーをまったく違和感無く見せたのは特殊メイクのテクニック。僕がこれまでに観てきた「老け顔作り」の中で文句なく最高の仕事をしています。大拍手。
【見どころその4】は(個人的な趣味ですけど)アシュレイ・ジャッド。
サイコー!もう大好きです。「パリで最も美しい離婚女性」と謳われたリンダ・リーを見事に演じていました。すいません、結婚してください!(笑)
【見どころその5】は、なんと言っても全体の構成です。
死を目前にしたコール・ポーターがガブリエル(お迎えに来た天使)と並んで客席に座り、舞台上で繰り広げられる自分の人生を観る形で物語が進むのですが、極めて似た構成で同じ音楽モノの伝記映画「ビヨンド the シー」よりも判りやすく、メリハリも効いていて、実にバランスの取れた編集だったと思います。
もちろんコール・ポーターの人生そのものが最大の見どころなんですけどね。
脚本については不満もいくつかあるのですが(自分がゲイであることをリンダに告白させるシーンはインパクトに欠けている)、それでも、終盤ウェットになりがちな素材をキレイにまとめていたと思います。これはウィンクラー監督の手腕でしょう。
最後に。
主演のケビン・クラインがほとんどのシーンで自らピアノを弾いていたそうです。
「どうせ本人は弾いてないんだろ?」と思わせなかった彼のパフォーマンスは素晴らしい。
ケビンでなければ成立してない作品だったかも知れません。
邦題はまったくダメですが、映画としてはかなりイケてます。
あ~これ見ようかどうしようかでもそもそ迷ってたんだよね。
最近これこれ~に出会えないので見てないんだけど。
借りてみようかなん。
by keiko-nari (2005-07-12 22:49)
この映画好きです。見終わった後にじーんときた映画でした。
愛って難しいですわ。最後の方のコールがなんとも、、、
それにしても本当に見所満載でしたね。アシュレイ・ジャッドもステキ。
なんでしょう?あの色気。同じ性とは思えませんけど。。
by po-net (2005-07-12 23:26)
こんばんは
記事内容とは違うコメントで申し訳ないんですが、シネマバトンを受け取って頂けませんか?誰かに渡す必要はないものです。単純にKenさんがどんな映画が好きなのか知りたいと思いまして。よろしければお願いします。
by 瑠璃子 (2005-07-12 23:40)
>keikoさん
タイトルもアートワークも全然そそらないんですけど、中身は良し。
「これこれ~」ってお口に合うかどうかは分かりませんがお試しあれ。
チワワ元気?(しつこいね)
>po-netさん
アシュレイって素敵よねえ(カマ言葉になっちゃいました)。
なんだか「いい映画」ですよね。nice!ありがとうございます。
>瑠璃子さん
バトンですか。
承知しました。お受け致します。瑠璃子さんとこへ行けばいいのかな?
by ken (2005-07-13 00:29)
お、ありがとうございます。記事にしてTB送って下されば有り難いです。
かなり見てらっしゃるkenさんがどんな映画を選ぶのか、非常に楽しみです。ご協力感謝します。
by 瑠璃子 (2005-07-13 01:07)
これ観たいと思ってたんですよー☆絶対レンタルしよう!!
by (2005-07-13 02:29)
チワワはかなり元気★
いいだろいいだろ
あ~かわいいんだよ~
帰るときと、朝お見送りお出迎えしてくれて・・・
あ~かわいいかわいい。
意地悪すぎかな。
by keiko-nari (2005-07-13 12:02)
>aikaさん
アシュレイ・ジャドを堪能してください(笑)。
nice!ありがとうございます。
>keikoさん
三つ指ついてお見送りとお出迎えかあ…………………………………。
「チワワ酒」じゃー!
by ken (2005-07-13 16:59)
こんばんは。
この映画は私の中でも、去年見た映画のベスト5にはいります。
楽しかったです。アシュレイ・ジャッドが美しかったので、他の作品も
見ましたが、この映画のアシュレイが好きです。
願わくば、ミュージカルのシーンがもう少し長かったらなって思いました。
by coco030705 (2005-07-14 21:50)
「恋する遺伝子」はごらんになりましたか?
僕はあの映画でアシュレイファンになりました。
「サイモン・バーチ」も良かったです。不遇だったけど(笑)。
by ken (2005-07-15 00:34)
>kenさん、こんばんは~
TBありがとうございました。
とにかく楽しくて、観て良かった映画です。
アシュレイはほんとに綺麗でしたね。
あんな素敵な妻がいて何を彷徨っているんだろうと思いましたが。
by ange (2005-08-02 20:34)
男としては申し分のない妻の鑑ですね。
あんなキレイな嫁をもらっといて、ゲイでもあるってどーゆーことよ!(笑)
nice!ありがとうございます。
by ken (2005-08-02 23:13)
kenさん コバワ~ お邪魔しま~す。
TB&コメントどうもありがとうございました。
大人の社交場の雰囲気が素敵でワクワクしちゃいましたよ。
アシュレイ・ジャッドは本当に正統派美女ですね~
フケさせるには忍びない感じ・・・^_^;
by Labyrinth (2006-03-31 19:30)
優雅な時代と世界があったもんだと感心しますよね。
アシュレイ・ジャッドは若い頃にいいエージェントと作品に恵まれなかったのが
本当に悔やまれます。もっといい作品を沢山観たかったな。
nice!ありがとうございます。
by ken (2006-04-01 11:25)