きょうのできごと

「きょうのできごと」（2003年・日本）　監督・脚本：行定勲　脚本：益子昌一

　「マーサの幸せレシピ」のように一目惚れする映画もあれば、この映画のように一目で嫌いになる映画もある。
　冒頭。
　高速サービスエリアのトイレから出てきた中沢（妻夫木聡）は、トイレの入口の壁に掲げられた「かに天国・城崎温泉」の看板に気付き、立ち止まって「カニか。旨そうやな」と一言つぶやく…。
　こんなのありえない。
　トイレに入るときならまだしも、出てきたときに気がついてわざわざ足を止めるなんて不自然だ。
　倉本聰さんが言った「大きな嘘はついてもいいが、小さな嘘はついてはいけない」という言葉を瞬時に思い出す。俳優たちが喋るウソの関西弁も嫌いだ。虫唾が走る。
　「あーもうだめ。観るのやめちゃおうかな」
　そう思ったけれど結局最後まで観た。
　「途中で観るの止めちゃったよ」と言って映画をけなすのだけは嫌だ。だって最後に逆転サヨナラホームランがあるかも知れないからさ。
　ふん。そんなもの何もなかったけどね。
　僕の記憶に残ったのはただひとつ。
　
　「アホ」ってセリフを言わせたら池脇千鶴は一着やな。

　終了。

きょうのできごと スペシャル・エディション

• 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
• 発売日: 2004/08/25
• メディア: DVD
  

コメント 8

この二人は、ジョゼの二人なんですね。私はこの映画は知りませんでした。
ジョゼは、あまり期待しないで見たのですが好きな映画です。
kenさんの言うように「仕方がないよ」って思いました。却って、ちゃんとしたハッピーエンドだったら嘘っぽいって思いますし。
こちらの映画ははずれだったんですね。
by youko (2005-09-10 21:02) 

妻夫木くんと池脇千鶴が顔を合わせるシーンはないんです。
写真は田中麗奈（可愛かった）。
映画はハズレもハズレ、大ハズレでした。
by ken (2005-09-11 10:55) 

今さらですがコメントさせてください。
柴崎友香の原作がよかったので映画も期待して見ましたが、Kenさんのおっしゃるとおりハズレでしたね。

>「アホ」ってセリフを言わせたら池脇千鶴は一着やな。
これには激しく共感。
by sunnydays_cloudydays (2006-06-15 10:04) 

今さらも何もありません。コメントありがとうございます。
どこかで「アホ」って言ってませんかねえ、池脇千鶴（笑）
by ken (2006-06-15 15:04) 

>どこかで「アホ」って言ってませんかねえ、池脇千鶴（笑）
言ってて欲しいですねぇ。もし、池脇千鶴の「アホ」だけをおさめたDVDが発売されたら即買います。
by sunnydays_cloudydays (2006-06-17 01:00) 

激しく同意。なんなら直接言われたいです（笑）
by ken (2006-06-17 03:33) 

nice!及び、コメントありがとうございましたm(__)m
身内以外のコメントが、初めてでしたので感激しました
kenさんのようにはっきり「嫌い」って言えるのっていさぎ良くてうらやましいです。私なりに「何気なくてもいいのか」って感想になったのですが、良いか、悪いかについて、あいまいな表現しか出来なかったです。
大前提として映像も活字も、まずは受け取る側に誠実であって欲しいです。
トイレを出た場面も大阪弁も不自然だと気が付きませんでした(^_^;)判断できないのは、こちらの資質の問題でもありますね。考えさせられました。
by (2007-08-07 20:58) 

映画の楽しみ方と解釈は、観た人の数だけあっていいんです。
だから他人の意見に左右されちゃいけません（笑）。
また個人の資質は年を重ねるごとに変化するものですから
深く考える必要も無いと思いますよ。
今を楽しみましょう！
by ken (2007-08-08 00:43)