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香港国際警察 [2005年 レビュー]

香港国際警察」(2004年・香港) 監督:ベニー・チャン 脚本:アラン・ユエン

 ぐずぐずの香港アクション映画です。
 しかしジャッキー・チェン老けたなあ。ときどきチェ・ミンシクに見えるくらい老けてた。「酔拳」から観て来た僕たちのようなファンには我が事のように悲しくなりますね。
 もともと「ポリスストーリー」シリーズって過去3作品とも別段面白いと思ってなかったのですが、この新作も見事に面白くないです。しかも異常なまでのつまらなさ。
 
最大のネックは敵グループが子供ってことだと思います。この瞬間にリアリティはなくなりました。
 勧善懲悪モノのドラマは観客に敵を憎たらしく思わせるのも大切ですけど、その憎憎しさを後半どう解消させるかにも知恵を使わないといけないと思うんです。これは完全にバランスの世界。
 例えば、【育ちのいい5人の子供が8人の警官を殺しました。この恨みをどうやって晴らすと観客は納得するでしょう?】という問題を解くつもりになればいいんですね。もちろん答えはいくつもあります。いくつも出た答えの中から、もっともカタルシスを感じるものを選んで、スタート地点に戻り、伏線を引き、肉付けをしていくとそこそこのドラマが完成する気がするんですけどね。
 とにかく縦軸がしっかりしていないくせに、枝葉がいくつもある映画だったような気がします。

 ジャッキー・チェンの映画で一番面白かったのは「プロジェクトA」だったなあ。
 …なんてことを思い出した秋の夜でした。

香港国際警察 NEW POLICE STORY (通常版)

香港国際警察 NEW POLICE STORY (通常版)

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: DVD

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コメント 5

NIKO

日本でも凶悪な少年犯罪が増えてるので、
この犯人像は説得力があったと思います。
最後、親を呼ばれてとまどう犯人たち。
自分たちがどれだけひどいことをしたかを全然分かってないのが
すごくリアルだったと思います。
日本の事件でも良くあります。
犯人の一人が最後やっと改心しようとするけど、もう遅すぎる。
by NIKO (2005-10-17 19:15) 

ken

なるほど、少年犯罪は確かに怖いですね。
でもこの作品の場合は動機にもリアリティを感じなかったんです。
高層ビルの壁を駆け下りる子供もどこにもいないと思いますしね(笑)。
by ken (2005-10-17 19:44) 

NIKO

犯人(ダニエル・ウー)の動機は父親への反発から警官への復讐で、大人から見ると幼稚だけど説得力があったと思います。
by NIKO (2005-10-17 20:27) 

Takabee

この映画は見てないですが、私もプロジェクトAが大好きなのでnice!を押させていただきます(当時4回劇場で見ました)。スパルタンXも好きですが、タイトルの意味がわからない。
by Takabee (2005-10-17 23:00) 

ken

>にこさん
 僕はその程度の理由で警官殺しをする設定に納得がいかないのです。 

>Takabeeさん
 タイトルの意味、確かに分かりませんね。
 当時はそんなこと何も考えずに観てました。nice!ありがとうございます。
by ken (2005-10-18 00:36) 

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