パーフェクト ストーム [2007年 レビュー]
「パーフェクト スト-ム」(2000年・アメリカ) 監督:ウォルフガング・ペーターゼン
気が付けばこれが「ナニミル?」700本目のレビュー。
その記念すべき作品に、以前僕の友人が「壮大なるドリフ映画」と茶化した「パーフェクト ストーム」を選んでしまいました(笑)。
今さらこの映画を観る気になったのは、一度wowowの放送をチラ見したとき、意外とキャスティングが豪華でビックリしたからです。
ジョージ・クルーニーだけは知ってましたが、他にマーク・ウォールバーグ、ダイアン・レイン、ジョン・C・ライリー、カレン・アレン、ウィリアム・フィクトナー、チェリー・ジョーンズなど、知った顔が沢山出てたんですね。こういうのって珍しいから、じゃあ観てみようかなと。
ストーリーは実話が基になってました。あら。それを言ってくれたら早くに観たのに。
東海岸の古い漁港をベースにカジキ漁をするビリー(クルーニー)が、一攫千金を狙うクルーと共に漁に出た先で、前代未聞の大嵐に見舞われるという話。
確かに船が大きく揺れて、あっちへ行ったりこっちへ行ったりします。だから「ドリフ映画」と言った友達の気持ちも分からなくはないのですが、実際に見てみたら「そんな言い方もないんじゃないの?」ってくらい迫力があって凄まじい。途中で明らかにスタジオ撮影と分かるカットもたくさん出てきますが、そうだとしても途方も無い量の水をコントロールし、嵐を再現してみせた技術は一見の価値アリだと思います。
ただし話の中味が薄っぺらいのは大問題。
まずパニック映画と呼ぶには登場人物が弱い。例えばビリーのボスは中途半端な憎まれ役で悪役に仕立て切れていないし、チャンネル9の気象予報士はドラマにまったく絡まないから、出てきた意味も分からない。
人間ドラマとして見ると今度は登場人物たちの背景が薄すぎ。クルーたちは「どうしてまとまった金が必要なのか」すらまともに描けていない。…とまあ、揺れる船と同様どっちに転んでもダメな映画になっちゃってるんです。
僕ならヨットで遭難する親子3人のエピソードは全部カットして、その時間をビリーたちの背景を描くことに使うけどなあ。
実はパニック映画にもなれない理由はもうひとつ。これが実話ベースであるというところにあります。
少なくともパニック映画の王道を行く結末じゃない。
ここは想像を裏切られる結末だったので、僕個人は意外で面白かったですけどね。
今の季節、「海をなめちゃイカン」、ということを子供に教えるためには持って来いの1本です(笑)。
気が付けばこれが「ナニミル?」700本目のレビュー。
その記念すべき作品に、以前僕の友人が「壮大なるドリフ映画」と茶化した「パーフェクト ストーム」を選んでしまいました(笑)。
今さらこの映画を観る気になったのは、一度wowowの放送をチラ見したとき、意外とキャスティングが豪華でビックリしたからです。
ジョージ・クルーニーだけは知ってましたが、他にマーク・ウォールバーグ、ダイアン・レイン、ジョン・C・ライリー、カレン・アレン、ウィリアム・フィクトナー、チェリー・ジョーンズなど、知った顔が沢山出てたんですね。こういうのって珍しいから、じゃあ観てみようかなと。
ストーリーは実話が基になってました。あら。それを言ってくれたら早くに観たのに。
東海岸の古い漁港をベースにカジキ漁をするビリー(クルーニー)が、一攫千金を狙うクルーと共に漁に出た先で、前代未聞の大嵐に見舞われるという話。
確かに船が大きく揺れて、あっちへ行ったりこっちへ行ったりします。だから「ドリフ映画」と言った友達の気持ちも分からなくはないのですが、実際に見てみたら「そんな言い方もないんじゃないの?」ってくらい迫力があって凄まじい。途中で明らかにスタジオ撮影と分かるカットもたくさん出てきますが、そうだとしても途方も無い量の水をコントロールし、嵐を再現してみせた技術は一見の価値アリだと思います。
ただし話の中味が薄っぺらいのは大問題。
まずパニック映画と呼ぶには登場人物が弱い。例えばビリーのボスは中途半端な憎まれ役で悪役に仕立て切れていないし、チャンネル9の気象予報士はドラマにまったく絡まないから、出てきた意味も分からない。
人間ドラマとして見ると今度は登場人物たちの背景が薄すぎ。クルーたちは「どうしてまとまった金が必要なのか」すらまともに描けていない。…とまあ、揺れる船と同様どっちに転んでもダメな映画になっちゃってるんです。
僕ならヨットで遭難する親子3人のエピソードは全部カットして、その時間をビリーたちの背景を描くことに使うけどなあ。
実はパニック映画にもなれない理由はもうひとつ。これが実話ベースであるというところにあります。
少なくともパニック映画の王道を行く結末じゃない。
ここは想像を裏切られる結末だったので、僕個人は意外で面白かったですけどね。
今の季節、「海をなめちゃイカン」、ということを子供に教えるためには持って来いの1本です(笑)。
700本のレビューにまずナイスです!
継続は力なりです。
すばらしいブログです!
by ミック (2007-07-29 22:16)
いつまで続けられますかねえ。
更新されなくなったら死んだと思ってください(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-07-30 02:35)
こんにちは。
ダイアン・レインが好きなので観たんですが、パニック映画と信じて
観始めたので、「なんじゃこりゃ」と思ってしまったのでした。
>「海をなめちゃイカン」、ということを子供に教える
教育映画として再評価!?ですね。
700本目すごいですね。読者としてはそんなに読んだんだ~としみじみ。
by (2007-07-30 08:54)
私も、「壮大なるドリフ映画」だと思っていましたので、足がとうのいています。実話ベースとなると話はべつですなあ。
by **feeling** (2007-07-30 09:02)
700本おめでとうございます!
私もこれ最近初めて観たんです。結末にびっくりしました。映像がほんとすごくて、海でか!こわ!でした。
でもお話的にはどうしてこれを映画化したのかが見えにくいなぁと思いました。
by satoco (2007-07-30 10:16)
>ERUNさん
ダイアン・レインはオープニングまもなく、港へ走っていくシーンの表情が
「リトル・ロマンス」のときの彼女かと思うくらい可愛くてビックリしました。
700本もの記事にお付き合いいただき、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします!
>keiko_keikoさん
そうなの。実話ベースなの。だから驚くよ。最後は。
nice!ありがとうございます。
>satocoさん
お。奇遇ですね。ちょっとほとぼりが冷めたから観たってのもありますね。
それにしてもどうしてコレを映画化したんでしょうねえ(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-07-30 10:44)
700すごい。あと300はよろしくお願いします。
by snorita (2007-07-30 18:12)
あと1,300くらいは行きますよ(笑)。
by ken (2007-07-30 18:27)
ボクもラストはビックリしたのを覚えております
コノ作品の話をすると、誰でもソコの部分しか語らないことが
面白いなと、いつも思っておりました
by 魚河岸おじさん (2007-07-31 15:49)
そこしか印象に残らないんでしょうね。
一番意外なポイントだし(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-07-31 16:29)