大怪獣ガメラ

「大怪獣ガメラ」（1965年・日本）　監督：湯浅憲明　脚本：高橋二三

　何をトチ狂ったかとお思いでしょうが、ガキの頃に大好きで観ていたガメラシリーズをwowowがすべて放送すると言うので、その記念すべき1作目を今回初めて観てみました。
　まあ古い（しかも怪獣）映画ですからね。オープニングから笑えます。
　北極のエスキモー村を東京大学の動物学者（船越英二）訪ねるシーンから始まるのですが、これが書き割りを背景にしたベタベタのセット撮影。エスキモーの老酋長を演じるのは当時バイプレイヤーだった吉田義夫。完璧日本人顔のオッサンが「じす、いず、あ、ぺん」的なカタカナ英語を喋るもんだから、もう笑わずにはいられません。あー笑っちゃダメね。当時は全員マジメに作ってんだから。特撮も今となってはガンプラのジオラマ以下で大笑い。だから笑っちゃダメなんだってば。

　そもそも「ゴジラ」の“二匹目のどぜう”を狙って製作されてますから、ガメラ誕生のいきさつだって完全にパクリ。
　突如、北極圏上空に現れた謎の無国籍機が4機。米軍機が出動し交信を試みるも反応は無く、やむなく撃墜したらその機体は原爆を積んでいたらしく北極圏にきのこ雲が上がります。
　でも、問題はこのあと。
　原爆の影響で北極の氷が溶け、永年氷の中で眠っていたガメラが目を覚ます…。
　は？溶けた氷の中から出て来たってこと？

　…じゃあ、原爆じゃなくてもいいんじゃん！（笑）。

　しかも謎の無国籍機はストーリーに一切関係なく、撃墜したらほったらかし。なんじゃそりゃ！
　と言いつつ、子供の頃には観られなかった（だって公開時はまだ2歳だったし）記念すべき第1作、いろいろ楽しませてもらいました。
　他のシリーズは…多分観ないと思います（笑）。

大怪獣ガメラ デジタル・リマスター版 [DVD]

• 出版社/メーカー: 角川映画
• メディア: DVD

コメント 4

こんにちは。再放送とかで観たと思いますが、これだったかは？
でも、ガメラとか、モスラとかよくＴＶでやってましたよね。
こんなシリーズの「大魔神」とか大好きで、今に至ります（笑）
これは大映ですが、円谷プロも身売りで、こういう貴重な特撮の伝統が
消えて行っちゃうのかなと寂しい限りです。
ＣＧばっかじゃ味気ないですものねぇ。
by (2007-12-27 16:56) 

ミニチュアのセットを着ぐるみがガシガシ壊すところに
特撮モノの醍醐味を感じる世代です（笑）。
nice！ありがとうございます。
by ken (2007-12-27 17:11) 

　どうもお久しぶりです。
ガメラは子供好きという設定でしたがそれ示すシーンが
あったのかどうかはかなり疑問でした。
　怪獣映画は科学的考察は多少どうでもええやん的な所が
多いですね。
　子供の頃は逆にそれが面白かったですが・・。

東宝よりも大映の「大魔神」が見たい今日この頃です。
by 芸夢人 (2008-01-02 16:56) 

1作目のガメラの中にも、子供を助けるシーンがワンシーン作られています。
最初からそういう精神だったのかとちょっと驚きましたね。
「大魔神」も観たいなあ。
by ken (2008-01-04 18:01)