ダンボ

「ダンボ」（1941年・アメリカ）　監督：ベン・シャープスティーン

　子供のいない45歳のオッサンが独りで観てしまいました（笑）。
　実はスピルバーグ初期の大失敗作品「1941」の中に「ダンボ」オマージュのシーンがありまして。開戦直後、アメリカ陸軍大将が映画館で「ダンボ」を観ながらおいおい泣いてるんですね、いい歳したオッサンが。「1941」はコメディ映画ですから、もちろんギャグなんですけど、「ディズニー映画観ながら泣いてる大将ってどうよ？」と当時17歳だった僕は思ったわけです。で、いつか観てみようと思いながら28年も経ってしまったと…（笑）。

　クオリティで言うと、この翌年に製作される「バンビ」の足元にも及びませんが、想像していた以上にアートだったと思います。その最たるはダンボが酔っ払って見る夢のシーンの、なんとサイケデリックなこと。ピンクの像を出すあたり、この監督もなかなかのチャレンジャーだなあ、と思いました。
　巧いなあ、と思ったのはダンボを飛ばすタイミング。
　僕は「あ、ここで飛ぶんだな？」と何度か思ったんですが、そのすべてで裏切られました。飛ばないんです。最後の最後まで飛ばない。このじらし方は相当巧いです。僕たちはもう「ダンボは空を飛ぶ」と知っていますけど、まだそうとは知らなかった子供たちはダンボが飛んだ瞬間、狂喜乱舞したことでしょう。
　「まさか、象が空を飛ぶなんて！」
　まさに、これぞエンタテインメント！勉強になるねえ。

ダンボ

• 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
• メディア: DVD

コメント 8

お久しぶりです＾＾
子どもの時に観たきりですが、本当に大好きな映画でした。
私、とても気が小さかったので・・・＾＾；心の支えみたいなものでした。
家にあった絵本を繰り返し読んだりして。また観たいですね。
もうかなりずうずうしくなったので心の支えではなく
今度はkenさんのようにアートとして観てみたいです＾＾
by 虹子 (2008-07-07 21:03) 

私もピンクの象でぶっ飛びましたよ。懐かしい。
母象にまつわるエピソードが可哀想過ぎて、見返せないでいる映画の一つです。
by satoco (2008-07-07 22:06) 

よくぞ取り上げてくださった！！！
ものすごく個人的な思い出から、宝物のような映画です！
これは昔のディズニーのものですね？
やっぱりディズニーのアニメは、昔のものこそが本物という気がします。
歳をとってきてから、お母さんの愛情がいっぱい詰まったお話なんだなあ、と思うようになりました。
by Sho (2008-07-07 23:05) 

>虹子さん
　お久しぶりです。もしや虹子さんは一人っ子でしたか？
　だとすると、ネズミのティモシーを心強く思ったことでしょうね。
　今観ると、どう感じるか試してみてください。
　nice！ありがとうございます。

>satocoさん
　お母さん（ジャンボ）が暴れるシーンはせつないですね。
　母となったsatocoさんにとっては心の痛いシーンかも知れませんが
　母の気持ちで観るとまた違った印象かも知れませんよ。
　nice！ありがとうございます。

>Shoさん
　愛と友情が詰まった、見事な作品だったと思います。
　素直に子供と一緒に観たいなと思いました。
　nice！ありがとうございます。
by ken (2008-07-08 02:43) 

kenさん、なんかあったの？泣いた？
by snorita (2008-07-09 19:48) 

泣きませんでしたね。汚れた大人なんだな、きっとｗ
by ken (2008-07-09 20:02) 

お久しぶりです！これはやっぱり、母になってから見たら号泣でした～
出来の悪い小さい子供（子象）が頑張る姿～
…もうダメダメです(T▽T)
そーいえば、あたしがディズニーバカになったのも、
母になってからです。中高生の頃なんかは、それは斜に構えてて
遠足でディズニーランドに行っても、
何にも乗らなかったんですよ…。
by レイちゃん (2008-07-10 20:18) 

レイちゃんさん、お久しぶりです。
中高生のころは斜に構えてて…ってのがよく分かります。
僕も親になってディズニー映画を観たら、号泣かも知れませんねｗ
nice！ありがとうございます。
by ken (2008-07-10 20:34)