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団塊ボーイズ [2008年 レビュー]

団塊ボーイズ」(2007年・アメリカ) 監督:ウォルト・ベッカー 脚本:ブラッド・コープランド

 今年から「ナニミル?」で「ヘタレ邦題賞」というのを新設しようかと思います。
 近年、一番驚いたタイトルは「フォーガットン(原題:FOR GOTTEN)」
だったんですけど(ガットンってなんだよ、ガットンて)、「WILD HOGS」を「団塊ボーイズ」にしたセンスも心底ガッカリです。だいたいターゲット狭くしてどーすんだよ、コラ。
 それでもまだ映画が面白けりゃ笑って許せるけど、これがぜんぜん面白くねえ(怒)。

 いや、ロードムービー・マニアとしては期待しすぎたと思います。「リトル・ミス・サンシャイン」の項でも書きましたが、ロードムービーに“縛り”はありません。なんでもアリです。ただし「観客の予想を裏切りながらもリアリティを損なわないシーンがいくつも必要」なのです。
 「団塊ボーイズ」の設定はいい。家庭と仕事に縛られ生気を失った中年が、バイクにまたがり男たちだけで旅をすると聞けば、僕たちの世代は期待すると思います。なのにストーリーの軸は勝ち目の無いケンカ騒ぎ。がっかりです。

 トラボルタにも期待していました。
 いや正しくは「トラボルタを使う以上、それなりの映画だろうと期待していた」で、トラボルタは悪くなかった。いつもと変わらないという意味で。反面コメディアンとして期待していなかったウイリアム・H・メイシーは良かった。この人、温水洋一みたいな仕事も出来るんだなあ。
 一番驚いたのは重要なシーンでピーター・フォンダが出てきたこと。これが「ゴーストライダー」とまったく同じ扱いで出て来たので、「いい加減にしろよ!」と毒づいてしまいました。ピーターはすげーカッコ良かったけどね(笑)。

 それにしてもこの映画が面白くない最大の理由は、監督が若いということでしょう。
 人生を折り返していない人間にこの設定で映画は撮れと言っても土台無理な話なのだ。
 カミサンのいない午後、ビールを飲みつつ鼻くそでもほじりながら見ればいい程度のB級映画。

WILD HOGS/団塊ボーイズ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
  • メディア: DVD
     

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コメント 4

クリス

スカーレット・ヨハンソンの『私がクマにキレた理由(わけ)』も「ヘタレ邦題賞」に入れてください。中身はフツーでしたけど。
by クリス (2008-11-24 00:05) 

ken

同じスカーレット・ヨハンソンの「タロットカード殺人事件」も
意外と許せないタイトルなんですけどw
by ken (2008-11-24 01:01) 

地蔵

いやー、酷評されてますねーw
当方はレイ・リオッタのキレた演技は好きなんですが...

「ヘタレ邦題賞」の候補に
『僕らのミライへ逆回転』をエントリしてください。
幣BLOG中に『僕らのミイラへ~』と読み間違えた、と書いたら
それをキーワードに訪れてくれる方がたくさんいますw
by 地蔵 (2008-11-24 08:14) 

ken

映画は面白そうですけどね、タイトルはまったくヒドイ。
エントリーします(笑)。
ミイラへ逆回転なら、別の意味で面白い気がしますけど。
nice!ありがとうございます。
by ken (2008-11-24 13:08) 

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