シンデレラ(1950年・アメリカ) [2011年 レビュー]
原題:CINDERELLA 監督:ウィルフレッド・ジャクソン、ハミルトン・ラスケ、クライド・ジェロニミ
娘(9ヶ月と18日)と観る映画シリーズ第2弾。
前回の「ふしぎの国のアリス」は最後まで観るのに2週間ほど要したけれど、今回は一気にエンドマークまで観た。と言っても娘が観たのは上映時間74分中、15分くらい。娘の集中力に合わせていたら、また何日かかるか分からないので今回は一気に観てしまった。娘はときどき意識を画面に戻すけれど、じっと観ているのは1、2分程度。それでもオープニングから11分は僕の膝の上でおとなしく観ていた。この集中力はなかなかの進歩だ。理解力が如何ほどかは分からないけれど。
オープニング。
スタッフクレジットに続いて出てくるのは、「CINDERLLA」とタイトルのある一冊の本である。ハードカバーの表紙がめくれると本編がスタートするのだが、観てすぐに僕は1本の邦画を思い出した。
1984年に公開された原田知世主演の映画「天国にいちばん近い島」。今思えば、この作品のオープニングは「シンデレラ」そっくりだった。「天国に…」は本ではなく紙芝居風だったけれど。なるほど角川春樹と大林宣彦にとって原田知世は「シンデレラ」だったか、と今さら納得してしまった。
それにしても「シンデレラ」は 斜めに観るとヒドい話だ。
王の命令によって国中の若い娘が集められ、王子との面談だけでその全員が“チェンジ”の目に遭い、遅れて登場したシンデレラのビジュアルに「びくん」と来た王子が、深夜0時直前までシンデレラの腰から手を離さずにいたのである。
なんたるハレンチ。
娘が一生懸命見ていたのが、シンデレラと小動物たちのとやりとりまでで本当に良かった(笑)。
驚くのは、この作品には8人の脚本家がいることだ。大のオトナが8人もそろって一体なぜこういうことになったのか、本当に聞いてみたい。娘が大きくなっても、このままじゃ見せられない。世の中そんなに甘くないしね。
いや、笑えましたわ・・ 1950年ということは、私が大好きな昔のディズニーですよね? なのにまあ、そんなハレンチ(懐かしい言葉!!)なことになっていたなんて!! なんですか!チェンジ(笑)とは!!
私の記憶だと、たしか王子の使いの人たちが娘さんたちの家を、ガラスの靴を持って回っていくということでした。
小動物の遊んでる動画って、赤ちゃんも興味を持つんですね。
kenさんが以前レビューを書かれた「バンビ」など、お嬢ちゃんと御一緒にいかがでしょう?
by Sho (2011-06-04 18:10)
王子の破廉恥ぶりが明らかになるのは、中盤ですね。
そこから、ガラスの靴の持ち主探しに入ります。
それにしても“品定め”のシーンは、ちょっと許せない描写でしたねえ。
それに引き換え「バンビ」は良いかもしれませんね。
by ken (2011-06-04 20:56)
わずか9ヶ月にして一緒に映画鑑賞とはうらやましい。
うちの娘と一緒に観たのは15年間でやっと2本弱です。
あげくに、
「他人のやってることを1時間も2時間も観てて何がおもしろいの?」
と言われてしまいました。
しくしく。
by rosemary (2011-06-04 20:56)
ルックス1撃必殺と取るのか?純真オーラで差が付くと取るのか?
どっちにしても人生一発逆転は、
娘さんの教育には良くないかもしれませんね(笑)
結婚後、王子は実は・・・・
みたいなパート2があればバランスいいかもしれません。
by aneurysm (2011-06-04 22:07)
>rosemaryさん
「他人のやっていることを…」とはなんとも手厳しいお言葉w
そんなこと考えたこともありませんでした。
もしやお嬢さんは「自分大好き派」でしょうか?w
>aneurysmさん
シンデレラのパート2は、オトナの童話としてあってもいいですね!
nice!ありがとうございます。
by ken (2011-06-05 11:50)